ウイルスが大流行したためにアキラが旅を切り上げ、街へ戻ってきた。
アキラはレンタルおっちゃんの仕事を引き受けるなかで元彼のストーカー被害に悩む女性のボディーガードを請け負うこととなる。
そんなある日、アキラに憧れその姿を追い続けるクロがかつて因縁のあった川萩に襲われるトラブルが発生。
偶然通りがかったヨウコの助けでクロは事なきを得るが、それは真黒組との抗争を企む紅白組が仕掛けたものだった。
紅白組の組長である松代は襲撃に失敗した川萩らを痛めつけて「クロにやられた」と嘘をつき、真黒組の海老原を呼び出す。
互いに銃を手に忍ばせた真黒組と紅白組の会談、果たして抗争を回避することはできるのか―。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。
目次
会談では抗争は回避したが…
真黒組の海老原・クロと紅白組の松代・川萩の会談。
松代は川萩が怪我を負った慰謝料として5千万円を要求。
対する海老原はその喧嘩現場の近くに止めてあった車のドライブレコーダーの映像のコピーを渡し、川萩たちが木刀で先にクロを襲ったことを立証し、逆に1億円を要求し返す。
互いに銃を構え合う一触即発の空気のなか、海老原は1億円の代わりに手討ちの条件として川萩の身柄を要求。
松代もこれに応じ、真黒組が川萩の身柄を抑えることで会談は決着。
アザミとユーカリたちのいるアジトに軟禁されることになった川萩は不安でいっぱいだったが、海老原は「俺が身柄さらってなかったらお前殺されてたぞ」と告げる。
松代に始末されてもおかしくなかった川萩を海老原が助けた形。
海老原はそのまま川萩を数日間匿うことにし、「傷が癒えたら町から出ろ」と漢気を見せる。
抗争は避けたいが紅白組から売られた喧嘩には応じる意気込みを見せる海老原、しかしアキラたちとの「組織」との繋がりは既に断ち切っている。
対する紅白組のバックには組織と同じような「ルーマー」という謎の組織がついているという噂。
これまで互いの組織もおり絶妙なバランスで保たれてきた均衡が崩れようとしているのだった。
女性のストーカーは川萩だった
元彼によるストーカーに悩みレンタルおっちゃんでアキラにボディガードを頼んだ女性・河上 静は見た目弱そうなアキラを再指名せず、別の体格のいいおっちゃんに乗り換える。
実はこの元彼こそ川萩のことであり、川萩はクロが静をキャバクラや幹部の水野による乱痴気パーティに紹介したことが発端で風俗嬢になったことでクロを一方的に恨んでいた。
アザミとユーカリ、クロ、川萩、そしてたまにヨウコもアジトで暮らすようになるのだった。
ヨウコの素性を探る松代
海老原にもらったドライブレコーダーの映像から、川萩たちが喧嘩した現場に通りがかりの謎の女（ヨウコ）がいたことを突き止めた松代は、妙にきな臭いと勘づいてその女の素性を探ることにする。
派手な抗争ではないが、松代はまだまだ真黒組を取り込むことを諦めてはいないようだ。
付近の家の防犯カメラの映像を買い取って顔を確認し、徐々にヨウコへの包囲網を敷いていくのだった。
(ギャグ回)ユーカリのレンタルおっちゃん
ユーカリに初めてのレンタルおっちゃんとしての依頼が舞い込んだ。
喜び勇んで臨むユーカリ、しかしその依頼人は芸術系オタクであり、依頼内容も「他人と服をごっそり交換して写真を撮りたい」という意味不明なものだった。
お互いにセンスの違うものを入れ替えることで新しい自分に出会うというサークルの活動に沿ったものらしい。
気持ち悪さを感じながらも、プロとして仕事を引き受けるユーカリ。
下着もすべて交換することとなり、なぜか相手の男の局部は興奮している。
ユーカリはそんな変態でも仕事をやりきったが、仕事の報告を聞きながら記念に撮った写真を見たアザミは爆笑するのであった。
アキラがヨウコに依頼していた仕事
アキラがヨウコに頼んでいたのは、2人が組んでからアキラが仕事として殺した24人のターゲットのリストと、その人らの身内がその後どうなっているかの追跡調査だった。
自分がターゲットを始末したことで何か困っている人がいるとしたら何かしたい―。
殺し屋の仕事を全うしたことに後悔はないが、このまま見過ごしておくのはよくないというアキラ。
ミサキと結婚してからアキラは確実に変わっているのであった。
(ギャグ回)トイレ争奪レース
川萩を匿う期間が終わり、別れの会を兼ねて深酒するアザミ・ユーカリ・クロ・川萩。
川萩は未だにクロに対して恨み節だが、川萩とクロが続々と腹を下し始めた。
原因はアジトに半開きで完全に腐ったいわしの缶詰。
腐っていることに酒のツマミに食べたことでアザミも腹を下し、アジトに1つしかないトイレを巡って激闘が繰り広げられることとなる。
下痢を我慢するために肛門に力を入れたり栓になるものを探しながらトイレへ向かって必死に競争するアザミ・クロ・川萩と、余裕の表情のユーカリ、そして上からそれを眺めながら爆笑するヨウコ。
押し寄せる腹痛の波、レースはアザミが制し、クロと川萩は天を仰ぎながらその場に崩れ落ちる。
唯一無事だったのはユーカリ、この日ユーカリの胃腸が恐ろしく丈夫であることが証明されたのだった。
川萩と静が紅白組に襲われる
海老原から生活資金の元金として30万円も渡され、町を出ることになった川萩。
海老原たちに感謝を伝えながら身を隠すために出立。
川萩は町を出る前の最後の思い出として静を待ち伏せし、これから1年ほど町を出ることや、いつか組を抜けて戻ってくるから風俗はやめてほしいなどと伝える。
静がボディガードを依頼していたレンタルおっちゃんはヤクザである川萩に凄まれてそそくさと退散。
そして川萩と静が口論しているところを紅白組に襲われてしまう。
真黒組に身柄をさらわれた川萩を追っていた紅白組は、静を尾行しながら罠を張っていたのである。
身を隠そうとしていた川萩への制裁として、川萩の目の前で静を凌辱しようとする男たち。
すると、そこに手ぶらのアキラが姿を見せ、割って入るのであった。
【2巻のまとめ】
会談では海老原がドライブレコーダーの映像から川萩たちが襲ってきたことを立証し、川萩の身柄を真黒組で預かることで手打ちに。
海老原は紅白組に狙われるであろう川萩に対し、そのまま街の外に逃げるように指示する。
だが抗争を諦めない紅白組の松代は、ドライブレコーダーの映像に映っていたヨウコの素性調査を開始。
そんななか、川萩は街を出る日にこれまでストーカー行為を働いていた元カノの静に会うが、静を尾行していた紅白組に見つかって襲われてしまう。
このピンチに手ぶらのアキラが現れ、割って入るのであった。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら
全巻まとめに戻る
-
-
参考最強すぎる元殺し屋が帰ってきた！今度はヤクザの代理抗争で別の裏組織との戦争に…『ザ・ファブル the second contact』全9巻【ネタバレ注意】
続きを見る
