中学校ではいじめられっ子だった柄本つくしは、入学した聖蹟高校のクラスメイトにしてサッカーの天才・風間陣と偶然知り合い、仲間とサッカーすることの楽しさを知ったことで一緒にサッカー部に入部する。
初心者のつくしは全く練習についていけないが、仲間と一緒にサッカーがしたいという想いと根性がいつしか同級生たちにも伝播していき、練習は全然でも不思議とつくしに人望が集まり始めていった。
そしてインターハイ東京都予選が開幕。
合同合宿や練習でつくしが着実に成長するなか、怪我明けながらも圧倒的なフィジカルの強さを誇るキャプテン水樹に引っ張られて聖蹟はインターハイ東京都予選の決勝まで勝ち上がる。
決勝の相手は天才MF犬童や「死神」の異名を取るエースの成神らがいるライバルの桜高。
聖蹟と桜高の決勝は水樹と犬童がゴールを奪い合う緊迫した展開となるが、試合終了間際に訪れた絶好のチャンスをつくしが決めきれず聖蹟は決勝で敗退となった。
水樹らは次の選手権に向けて気持ちを切り替え、風間は初めて「負けて悔しい」という自分の感情に気づく。
一方、絶好のチャンスをモノにできなかったつくしは失意のどん底におり、そんなつくしのもとをクラスメイトにしてマネージャーの生方が訪ねるのであった。
5巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
生方の激励に救われるつくし
つくしが敗戦の日からろくに食も進まず寝られていないことを見抜いた生方。
先輩たちの夢を摘んでしまったことに責任を感じているつくしに対し、叱咤激励しながらつくしの努力と献身が間違いではなかったと断言する。
生方の言葉に救われたつくしは号泣し、心のつかえが取れたのであった。
期末テストを乗り切れ
選手権に向けて練習したい聖蹟の面々の前に期末テストが立ちはだかる。
赤点を取れば夏休みは勉強合宿行きとあって、君下や臼井ら秀才組に勉強を教わることとなった1年の来須、新渡戸、白鳥の3バカトリオ。
両親が医者という大柴の豪邸に集まり勉強会が開催され、つくしも教師側として自ら志願して参加。
そこで臼井から「お前はチームのことよりも自分のことだけ考えてとにかくレギュラーを目指せ」と声をかけられ、吹っ切れたように走り込みを再開。
みな無事にテストを乗り切るのであった。
祖父と来栖
夏休み前最後の日曜日、部恒例の砂浜ダッシュをしているところで来須の祖父が危篤という一報が入る。
それでも実家に帰らず練習し続けることを選んだ来須。
気難しい性分の技術者であった祖父は人付き合いや家族からの評判が悪かったが、常に遥か先を見続け、後悔のない人生を歩む姿には大きな影響を受けていた。
内心ではそんな祖父を尊敬していた来須は、祖父の死を感じ「後悔のない1日を生きているか」という祖父がいつも言っていた言葉を胸に刻むのであった。
つくしを応援するさゆり
夏休みもほぼ毎日サッカー漬けとなり、久々につくしと遊ぶ約束をしたさゆりはいつの間にかたくましくなったつくしを目の当たりにする。
決して恋心ではないものの、さゆりはいつの間にかつくしが自分のもとを離れていたことに寂しさを抱えつつ、サッカーに打ち込むつくしを応援するのだった。
つくしにレギュラーへの欲が芽生える
夏休み早々、鹿児島で全国区の強豪たちと遠征合宿に来た聖蹟。
5日間で8校を相手にリーグ戦をすることとなり、1ヶ月後の選手権のメンバーの椅子をかけた争いが始まる。
つくしもいつしか「また試合にレギュラーとして出たい」という欲が芽生え、同じポジションの大柴と争う覚悟を口にするように。
その大柴を始め聖蹟の先輩たちは競争を歓迎するが、大柴は聖蹟で1番の才能と潜在能力を持っているのであった。
レギュラーを奪うための戦い
1試合目、強豪の房総を相手に前半だけで3点をリードした聖蹟は、後半から新渡戸、来須ら1年生を一気に出場させる。
大柴が身体を張ったプレーをしながら貪欲に得点も奪うなか、つくしにも出番が回ってきた。
大柴に対抗すべくアピールしたいつくし、しかしがむしゃらに走るだけでは上手くいかず、房総に反撃を許してしまう。
今までは風間や水樹、君下らのプレーに助けられていた部分が控えメンバーではフォローできなくなり、つくしは1人ではまだ何もできないことを痛感することに。
自分に何が足りないのか、つくしを始め控えメンバーたちは必死に考えながらの戦いとなるのであった。
自分だけの武器を探せ
今日の試合の反省をするため、ビデオを借りに3年生の部屋を訪ねるつくし。
そこにはちょうど3年生SBの灰原がビデオで今日の試合を振り返っていた。
灰原は「自分のようなチビは頭を使って考え続けなければ生き残れない」と説きつつ「つくしは大柴のようにはなれない、自分だけの武器を見つけろ」と教える。
その言葉につくしは自分の武器を探すようになっていく。
練習試合に隠された狙い
2日目の玄武との試合、聖蹟はサブメンバー主体で臨むことに。
ところがつくしに与えられたポジションはFWではなくディフェンスの要、CB。
つくしや来須、新渡戸のミスを灰原が孤軍奮闘でカバーする苦しい展開となるが、この采配には 灰原を頼らざるを得ない状況にすることで灰原に自信をつけさせる という狙いもあった。
狙いどおり灰原がリーダーシップをとって1年生たちを鼓舞。
そしてもう1つ、つくしをCBに置いたことにも狙いが隠されているのであった。
青函高校のスーパールーキー火村
同時刻、青森の青函高校にもスーパールーキーが頭角を見せ始めていた。
聖蹟が初日で破った房総を相手に、ルーキーにしてエースの火村まゆみが1人で4得点と大爆発。
青函もまたこの先強力なライバルとなって聖蹟の前に立ちはだかることになるのであった。
【5巻のまとめ】
生方の激励で立ち直ったつくしは、いつしか「レギュラーとして試合に出たい」という欲が芽生え始めた。
そして全国区の強豪が集まる遠征合宿が開催され、練習試合を繰り返しながらレギュラーを狙う部内の競争が始まる。
自分に足りないものや自分だけの武器を見つけるため、試行錯誤するつくし。
そしてライバルたちとの試合を経て聖蹟のチームもレベルアップしていくのだった。
次巻へ続きます。
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