ある日「小さな巨人」と呼ばれ躍動する地元・宮城県立烏野高校のエースに心奪われバレーボールを始めた小柄な少年・日向翔陽。
中学時代は環境に恵まれず、3年最後の大会にようやくメンバーを集めて出場するも、「コート上の王様」と呼ばれる天才セッター・影山飛雄擁する強豪・北川第一中に惨敗してしまう。
影山へのリベンジを果たすべく憧れの烏野高校バレーボール部に入部した日向だが、奇しくも影山もチームメイトとなり、他の1年生である月島・山口や主将の澤村、副主将の菅原、2年でムードメーカーの田中、エースの東峰、リベロの西谷らと共に新チームとして始動する。
インターハイ予選では影山の先輩セッターである及川率いる強豪・青葉城西と対戦するもファイナルセットまで突入した激闘の末に惜しくも敗れ、烏野は3回戦で姿を消した。
その青葉城西も王者・白鳥沢に敗れて準優勝となり、乗り越えるべき壁の高さを知った烏野は、次の舞台である春高バレーに向けて3年生全員が部活を続けることを決意する。
さらに強くなるための道を模索するなか、長年のライバル校である音駒ら複数校による東京での合同練習に招待され、音駒に新たに加入した長身の灰羽リエーフや梟谷学園を率いる大エース木兎らライバルたちから貪欲に技術を吸収し始める。
日向は木兎から空中戦での技術を教わり、チームとしても新たな攻撃パターンに挑戦し始めた烏野。
遠征最終日には成長の片鱗が見え始め、春高の一次予選を突破。
それぞれが次の戦いに向けてスキルアップに励む一方、青葉城西にも”狂犬”こと京谷が部に復帰。
全国への切符をかけて、強豪が集う代表決定戦が始まるのだった。
13巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
春高代表決定戦が開幕
宮城県の代表決定戦が開幕。
全国へ行けるのはこのトーナメントを制した1校だけである。
女子の部でも絶対王者の新山女子高校がコートに姿を現し、男子の部では白鳥沢と青葉城西が危なげなく1回戦を突破。
そして烏野の1回戦の相手はインターハイ予選ベスト4の強豪、条善寺。
”アソビ”をモットーとする、予測不能なチームである。
〈"お祭り"チームの条善寺 [ハイキュー!! 13巻](c)集英社/古舘春一〉
1回戦:烏野vs条善寺
運動能力の高さを活かし、型にハマらない攻撃でリズムを掴ませない条善寺。
〈予測不能の攻撃 [ハイキュー!! 13巻](c)集英社/古舘春一〉
日ごろから2対2のゲームをひたすらやることで全員がどんなプレーでもこなせる器用さが武器である。
烏野も影山・日向の自由奔放な攻撃で対抗するが、影山が相手のスパイクをブロックした際に顔面にボールが直撃し、鼻血を出して交代となってしまう。
〈影山が鼻血を出して交代 [ハイキュー!! 13巻](c)集英社/古舘春一〉
影山としか驚異的な攻撃を見せられない日向もここで一時ベンチに下がり、代わりに菅原と成田が投入される。
第1セットは烏野が僅かにリードし、影山の鼻血は止まっても勢いそのままにメンバーを交代せず迎えた(烏23-21条)の場面。
菅原がシンクロ攻撃を見事にセットし、セットポイントを握る。
〈菅原が攻撃を牽引 [ハイキュー!! 13巻](c)集英社/古舘春一〉
対する条善寺も即興でシンクロ攻撃を試みるが、あえなく連携ミスで自滅。
第1セットは烏野が制し、第2セットは影山・日向のコンビを再投入。
しかし早速日向を使おうとした攻撃が読まれブロックに阻まれてしまう。
これをフォローしたのは澤村。
常に冷静でチームの土台を支える、まさに大黒柱である。
〈チームの大黒柱 [ハイキュー!! 13巻](c)集英社/古舘春一〉
条善寺のリズムに飲まれず、澤村が堅実なプレーでチームを牽引しながら烏野が徐々にリードを広げていく。
流れが悪い条善寺は、タイムアウトでマネージャーから喝を入れられ、(烏17-11条)から逆転を狙う。
日向のマークを外してレシーブに専念する作戦に切り替え、じりじりと追い上げる条善寺。
自分の力不足を自覚する日向はコースを狙いすますことと、木兎から伝授されたフェイントで対抗し、ついにマッチポイント。(烏24-20条)
〈日向のフェイント [ハイキュー!! 13巻](c)集英社/古舘春一〉
最後まで楽しむ条善寺もシンクロ攻撃を試みるが、放ったスパイクは惜しくもアウト。
烏野が条善寺を破り、準々決勝へ進出するのだった。
〈準々決勝進出 [ハイキュー!! 13巻](c)集英社/古舘春一〉
2回戦:烏野vs和久谷南
烏野の準々決勝の相手は主将・中島の大家族応援団が名物の和久谷南高校。
〈次の相手は和久谷南 [ハイキュー!! 13巻](c)集英社/古舘春一〉
和久谷南を倒せば準決勝で伊達工業と青葉城西の勝者と、そして決勝では白鳥沢と激突する可能性がある。
いつも通り攻撃でペースを握りたい烏野だが、どっしりと安定感のある中島率いる和久谷南はやや相性が悪い相手。
〈小さな巨人に似たプレー [ハイキュー!! 13巻](c)集英社/古舘春一〉
身長は高くなくとも空中戦での技術に長ける中島のプレースタイルはかつての「小さな巨人」にも似ており、離されはしないがなかなかリードを奪うことができない。
対する烏野は澤村が冷静にチームを鼓舞し、東峰にボールを集めてようやくリードを奪う。(烏19-17和)
〈東峰が奮闘 [ハイキュー!! 13巻](c)集英社/古舘春一〉
一気にセットを奪いたい烏野。
しかし次のプレーで何とか点をもぎ取った烏野だが、澤村がブロックのフォローをした際、田中と交錯して負傷してしまう。(烏20-17和)
〈澤村にアクシデント [ハイキュー!! 13巻](c)集英社/古舘春一〉
大黒柱を欠くこととなった烏野、果たして試合の行方は―。
【13巻のまとめ】
大黒柱の主将・澤村がチームを支え、条善寺を倒して初戦を突破した烏野。
2回戦では「小さな巨人」にプレースタイルが似る中島率いる和久谷南と激突する。
互角の展開のなか烏野は東峰にボールを集めてリードを奪うが、プレーの途中で澤村が負傷交代するアクシデントに見舞われた。
大黒柱を欠くこととなった烏野、試合の行方は―。
次巻へ続きます。
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