宮本青果店の店長の息子である宮本明は、謎の女青山冷との出会いで数年前に婚約者と共に行方不明になった兄が冷の故郷である彼岸島で生きていることを知る。
その島は吸血鬼たちに侵された島であり、冷も母と妹を吸血鬼たちに人質にとられている。
明の兄と冷を助けるため、明は幼馴染のケン・ユキ・西山・加藤・ポンたちや知人たちを集めて彼岸島へ乗り込んだ。
吸血鬼たちの奇襲を受けながらも何とか兄の篤と再会を果たすが、血が不足したことで狂暴化した邪鬼とその邪鬼をもサイコジャックで手懐けるボス・雅が立ちはだかる。
2年前に雅を解放したことで全ての悪夢が始まった経緯をもつ篤が死闘の末に雅の首を切り落とすことに成功し、灯台に隠していた舟で脱出を図る一行。
しかし雅はまだ死んではいなかった。
島を囲むように潜んでいた邪鬼たちを操り明たちの脱出を阻止し、明たちは命からがら再び島に戻ることとなる。
散り散りになってしまった明は篤に連れられ、レジスタンスのリーダーである師匠のもとで力をつけることに。
拠点である山寺で師匠に弟子入りを志願する明だが、さっそく意図せぬ試練が訪れる。
邪鬼のなりそこないである醜悪な亡者たちが群れとなって襲来し、その中にまだ意識を保っていたポンの姿があったのである。
明たちへの恨みを吐きつつも、「人間のまま死なせてほしい」と告げるポン。
この島で生き残る為には幼馴染をその手で殺す非情さが求められているのだった。
8巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
ポンが亡者になった経緯
ポンが亡者になってしまったのは、雅のせいだった。
脱獄後、明たちと離れて1人で逃げていたポンは、あえなく吸血鬼たちに捕まり再び雅のもとへ差し出されてしまう。
雅は役立たずなポンを変えてやると告げ、自らの血を強制的に分け与えて吸血鬼にし、あえて人間の血を与えずに邪鬼にすることを決める。
邪鬼になってしまえばサイコジャックで明たちを追い詰めるのに使えるという判断だったが、ポンは邪鬼にもなることごできず亡者となった。
「役立たずは何をやっても役立たずなんだな」
そう吐き捨てられ、悔しさとともにポンは山を彷徨うこととなったのだった。
ポンを自らの手で殺した明
ポンの話を聞いた明は仇を取る決意を固める。
そんな明にポンは兄から拝借して島に持ち込んだ拳銃を渡し想いを託すが、もうあまり時間は残されていなかった。
ポンの意識が遠のき始める。
全てを決心した明は丸太を手にポンの頭を潰し、単なる巨大な亡者となった残りも涙を流しながら叩き潰していく。
その姿はまるで師匠のよう。
試練を乗り越えた後には明の顔つきは一人前になっており、師匠も弟子入りを認めるのだった。
8か月後、強くなった明
ポンや亡者たちの供養を終え、あれから8ヶ月の月日が経った。
レジスタンスに助けられ、隠れ里で生き延びていたケン、加藤、西山、ユキの4人だが、ある日吸血鬼たちの襲撃を受けてしまう。
ケンと西山はレジスタンスのリーダーである師匠に助けを求めるため山へ出向くが、その道中で犬や熊といった動物も吸血鬼化して従えた吸血鬼たちに襲われピンチに陥る。
そこに偶然通りかかった明が助けに入り、熊や吸血鬼たちを一蹴。
人間離れした強さを手に入れていた明はケンと西山を救出、師匠と合流を果たし、吸血鬼たちに包囲された隠れ里の解放に向けて動き出すのだった。
拉致されたユキたちの救出へ
師匠、明、篤の3人で救出に向かうこととなるが、隠れ里を襲った吸血鬼たちも邪鬼に連れているようだ。
しかし隠れ里はもぬけの殻。
肥溜めに身を潜めて難を逃れていた加藤によれば、ユキを含む何人かは生け捕りにされたてしまったらしい。
今すぐ向かえばまだ追い付けるはず…。
明たちはすぐさま邪鬼と吸血鬼たちを追って出るのであった。
【8巻のまとめ】
ポンが亡者になってしまったのは雅の仕業。
ポンは明に拳銃を武器として与え、明は雅への敵討ちを誓いながら人間としての意識が残っているうちに自らの手でポンにとどめを刺した。
そして師匠に弟子入りして8か月後。
レジスタンスに助けられ、隠れ里で生き延びていたケン・加藤・西山・ユキの4人だが、ある日吸血鬼たちの襲撃を受けてしまう。
見違えるような強さを手に入れた明が助けに入るが、ユキを含むレジスタンス数人が人質として拉致されてしまった。
師匠と篤とともにすぐに救出に向かう明。
しかし吸血鬼たちは邪鬼を連れており、激しい戦いが待ち受けるのであった。
次巻へ続きます。
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