映画プロデューサーの父を持ち、自身も映画監督を目指す高校1年生の横山田 零はある日、街で大ファンであるAV女優のパピコと出会う。
徐々に距離を縮めていく2人だが、パピコは道端で交通事故に遭った中年男性からオーバーテクノロジーの黒いダイヤル状の装置を右腕に埋め込まれ、さらに男性の記憶映像を記録したディスクと小さな黒い玉を託された。
その黒いダイヤルを回すとパピコの身体が自在に変わるようになり、零もその秘密を知ることとなる。
その後零の猛アタックでパピコと付き合うこととなり、パピコは未成年との淫行と言う後ろめたさを抱えながらも次第に2人の愛が深まっていく。
一方、どんなお願いでも得票数が多ければ実現する謎の世紀末サイト「ETE」が小中学生の間で人気を集め、不可解な事件が世間を賑わせ始めた。
そしてETEに書き込まれた終末的なお願いが実現し、東京に巨大な破壊神が降臨。
ニューヨークでも破壊神が降臨し、ランドセルを来た巨人たちと戦闘が勃発。
東京では街が破壊神に蹂躙され、一転してパニックになるなか、零を助けるために巨人化したパピコが破壊神を倒すことに成功するが、パピコは東京を救ったヒーローではなく戦闘で街を破壊したテロリストとして拘留されてしまい、そのまま死刑が求刑されてしまった。
しかしそんなとき、再びETEによって東京に巨人たちが襲来。
自衛隊が多大な犠牲を出しながらも襲来した巨人たちを撃退したが、まだ試練は終わってなどいなかった。
続いて3体もの破壊神が東京に降臨。
絶望を前に、世論の後押しを受けてパピコに特赦が与えられることが決まり、パピコが破壊神たちに再び立ち向かうことに。
ETEではパピコの死というお願いが得票数を稼ぐ一方、パピコはそれに抗いながら1体を内側から食い破って倒した。
救世主の復活に、戦いを見守る人々は歓喜するのであった。
5巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
パピコが3体の破壊神を撃破しヒーローに
続く2体目も身体を小さくして攻撃を避けながら懐に飛び込み、内側から食い破って撃破するパピコ。
残るは1体だけ。
殴られながらもパピコは懸命に破壊神の身体にしがみつき、内側に侵入して食い破った。
たった1人、みなが見ている前で破壊神3体を倒したパピコは紛れもないヒーローだった。
生存を泣きながら喜ぶ人々からパピコへ惜しみない声援が送られるなか、自衛隊のヘリに回収されていくパピコ。
パピコに会うために必死に走っていた零は、その様子を見てパピコがどこか遠くに行ってしまうかのように感じるのだった。
国民的人気者になったパピコ
パピコはあっという間に国民的人気者になってしまった。
パピコから預かった犬のもちと一緒に眠れない夜を過ごす零。
そのとき、パピコから「いつでもいいのでマンションの鍵を机の上に返しておいて」と連絡が入る。
すぐさま会いたいとメッセージを送る零だが、既読スルー。
いてもたってもいられず家を飛び出してパピコのマンションへ向かう零。
そこでパピコと再会を果たし、2人は泣きながら愛を確かめあった。
訪れたひと時の平穏と謎のメッセージ
また次があれば自衛隊に協力するのがパピコの特赦の条件だが、ETEはサイトを遮断することが決まった。
多くの人に必要とされるようになった今ならav女優を辞めてテレビタレントにでもなろうか―。
そうパピコが呟いた矢先、パピコのケータイからSiriが勝手に喋りだした。
「私達はあなたを研究し分析します。あやたのことがもっと知りたい。人類のなかであなたはとても興味深い。」
謎のメッセージは果たして誰からのものだったのか、まだ見当もつかない。
そしてETEが遮断されて1週間。
世間は平和を取り戻し、パピコは時の人としてテレビやメディアに引っ張りだこ。
女子高生らはこぞってパピコの髪やファッションを真似するなか、パピコと零の密通は続く。
芸能人やスポーツ選手らに言い寄られるパピコだが、零にぞっこんのパピコはマネージャーを通してみな断っていた。
零の父もパピコが怪獣と戦う映画の製作を開始。
しかしこの平和も長くは続かないのであった。
ニューヨークにサタンが降臨
世間ではETEの偽物のサイトが乱立し、なかでもアメリカはETEを遮断しなかったために本物がまだ残っていた。
そして再び世界を絶望が支配する。
ニューヨークにサタンが現れたという速報が流れるが、ニュースキャスターも視聴者もみな、映像越しでさえあまりの恐怖でサタンを直視することができない。
そのサタンの前にアメリカの巨人ヒーロー5人が立ち向かうのだった。
タイムスリップしてきた未来人たち
アメリカで戦うヒーローたちは、パピコに黒い装置をつけたあの未来人だった。
未来人の仲間も日本におり、桃乃木小佐のもとに鬼藤、塩沢、ヘフナーらが合流。
タイムスリップの手違いでリーダーの長嶋大佐だけが先にこの時間軸に到着し、なぜか長嶋大佐とは連絡がとれず、日本で破壊神と戦っていたのはパピコという状況。
アメリカでは5人の未来人がサタンによって殺されてしまい、アメリカがゆっくりと蹂躙されていく。
まだ対岸の火事として危機感のない日本。
桃乃木たちが散開してパピコに接触を図ろうとする一方、多忙を極めるパピコは3日のオフを取り、零と石垣島へ2人で旅行に行くことにするのだった。
【5巻のまとめ】
3体の破壊神をパピコが撃破し、一躍パピコは国民的人気者になった。
連日メディアに引っ張りだこになるなか、パピコは少ない時間を活用して零との密通で愛を育んでいく。
しかしその頃、ニューヨークにサタンが降臨し、アメリカの蹂躙が始まってしまった。
アメリカで立ち向かったヒーローたちは全滅し、日本にも同じ仲間の桃乃木・鬼藤・塩沢・ヘフナーの4人が登場。
実は彼らは未来人であり、リーダーの長嶋大佐は手違いで先にタイムスリップしてきた結果、交通事故で命を落としパピコに全てを託していたのであった。
桃乃木たちはパピコとの接触を目指して行動を開始する一方、パピコは3日間のオフを取って零と石垣島デートに行くことにするのであった。
次巻へ続きます。
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