三里三中の2年生、上場は友達とグルになってみんなの憧れ女子バレー部の青田の下着姿を盗撮しようとするが、そこを阻んだのが富士山牧央、全長１８１㎝のブラジャーからはみ出そうな胸だった。
その姿が忘れられず上場は富士山さんにコクハクする。富士山さんの答えはYesだった。
それからというもの部活をサボっていた上場は、練習を励むようになり、富士山さんと共に秘密の交際をしながら一緒の時間を過ごすようになる。
「みまもりケータイ」しか持っていない富士山さんとは毎日、神社で落ち合うのが約束。
部活の夏合宿で上場と富士山さんの距離が近づくが、まだ恥ずかしい気持ちが先に立ち2人の交際はオープンにできないまま。
体育祭が終わり秋になると、富士山さんは成長痛でしばらく部活を休むことになった際に放課後デートで距離を縮め、部活復帰祝いに上場から富士山さんに帽子をプレゼント。
女友達の入れ知恵で「男は身につけてほしい下着をプレゼントする」と勘違いし警戒していた富士山さんだったが、その帽子を気に入ってくれた。
そのまま2人はいい感じになりキス寸前までいくも、富士山さんは最後の最後で心の準備が間に合わず、キスは未遂に。
季節は秋から冬へと移り変わり、進路相談では富士山さんがスポーツ推薦を受けるかどうか迷う一方、上場は3年になったら塾に行くように親から言われている様子。
高校に入ったら離れ離れになる可能性も意識しながら、富士山さんとの距離を詰めていく上場。
富士山さんとの祖母の家の雪かきを手伝った際には、祖母から「私が生きてるうちに見せてね、結婚式」と言われ、笑い合うのであった。
6巻のあらすじを振り返ってみましょう。
目次
女の二の腕の柔らかさは…
「女の胸の柔らかさは二の腕の柔らかさと同じ」という情報を聞きつけた上場は、クラス合同障害体験学習の際、視覚障害体験で富士山さんとペアになる。
アイマスクを付けて白杖をつく富士山さんは恐怖のあまり悲鳴を上げてしまい男子にからかわれるが、上場が優しく富士山さんの手を取ってエスコート。
次は上場がアイマスクをする番となり、何も見えないなかで富士山さんが二の腕を掴ませて誘導してくれる。
「富士山さんは思春期」6巻©双葉社/オジロマコト
すると、上場は富士山さんの二の腕を何度ももんでみた。
邪念を察知した富士山さんはアイマスクをした上場を女子トイレに誘導し、罰を与えるのであった。
富士山さんとメリークリスマス！
2学期の修了式を無事に迎え、富士山さんは上場を呼び出し、年賀状を書くために住所を交換しあう。
「富士山さんは思春期」6巻©双葉社/オジロマコト
家に帰ってどんな文面にしようか悩む上場は、何度も文章を書きなおしては必死に考える。
一方、富士山さんは上場への年賀状を書き終えて出かけようとしたところ、お母さんに商店街の福引券をもらった。
福引は残念ながら当たらず、参加賞の景品を手にポストへ行くと、そこで偶然にも上場が自転車でやってきた。
せっかくならこの場で年賀状を交換したらどうかと上場が切り出すが、富士山さんは恥ずかしいのか、その場で拒否。
2人は神社へ寄り道しながら帰ることにし、さっき福引でもらった参加賞の中身を開けると、そこにはクリスマスケーキが！
2人で仲良く分け合って、メリークリスマス！と微笑みあうのだった。
2人の関係がついにバレる！
富士山さんたち男女バレー部員と倉敷先生が部活納めにスーパー銭湯へやってきた。
ひとしきりはしゃいだ後、サウナで最初にギブアップした富士山さん。髪の毛を結わいて浴衣を着て女湯から出てくると、そこには上場の姿も。
上場が浴衣のサイズをチラ見すると、それに応じるように富士山さんは外国人観光客用に大きなサイズも用意されていたことを嬉しそうに話す。
そこへ他の女子が通りがかると、2人はプリクラ機の中に隠れてやり過ごし、プリクラを撮ってから近くにあった喫煙所へ逃げ込む。
同級生なら誰も来ないはずの喫煙所、いい隠れ場所を見つけた。
2人は互いに浴衣がはだけており、赤面。
「富士山さんは思春期」6巻©双葉社/オジロマコト
ところがそこを喫煙所にいた倉敷先生に見られ、先生は煙草をふかしながら「集合時間に遅れるなよ、富士山夫婦」と残して去って行った。
再び顔が真っ赤になる2人。
交際がバレたことに気を落とす富士山さんに対し、上場は「上場夫婦」ではなく「富士山夫婦」と言われたことを気にしているのであった。
富士山さんのお化粧デビュー
年末に自分の部屋の掃除をすることにした富士山さん。
宝箱を開けると、そこには上場との手紙やプリクラなど、大切なものばかり。それを眺めてうっとりした後、友達のまいこの家へ向かう。
まいこには東京で一人暮らししている大学生の姉がおり、メイク道具やネイルの道具などを自慢げに披露されるが、そこに帰省したまいこの姉も合流してきた。
まいこの姉から「彼氏いそう」と言われて赤面する富士山さんは、まいこの姉に勧められるがままメイクをしてみることに。
マスカラとグロスをぬって髪の毛も愛されヘアーになり、見違えるようにキレイになった富士山さん。
そのまま外出し、コンビニであてもなくさまよっていた上場や男子たちと出会う。
「富士山さんは思春期」6巻©双葉社/オジロマコト
すると上場はメイクをした富士山さんをみて「ケバッ」と思わぬひと言。
それを聞いた富士山さんは怒り、上場たちを蹴散らし、とどめの一言「バカやろうが」と残して去っていくのだった。
みんなで初詣
富士山さんは女子と男子、みんなで年越しと初詣をすることになった。
いつもなら寝ている時間のお出かけにみんなテンションがあがるが、富士山さんはすでに眠たそう。
神社の列に並んで甘酒をみんなでもらって飲むこととなり、井出っちは好意を寄せる梅木が甘酒を苦手としていることを知ると、喜んで残りを飲み干し、間接キスをゲット。
だが甘酒を飲み過ぎてトイレに行きたくなってしまった。
一方の上場と富士山さんは年越しのカウントダウンの際にさりげなく手を繋ごうとするが、静電気が走り手を離したと同時にカウントダウンの鐘が鳴り、年が明けた。
「富士山さんは思春期」6巻©双葉社/オジロマコト
新年の挨拶として、照れながら「よろしくお願いします」とお辞儀して微笑みあう2人。
その頃、富士山家では娘を心配して気が気でない父を母がなだめていた。
上場たちが初詣に行き、お賽銭を投げてそれぞれお願いごとをする。
背の高い富士山さんには後ろから投げられたお賽銭が当たりまくっている。
お参りを済ませてみんなでおみくじを引くと、井出っちは恋愛の欄に「告白せよ」とのお告げが。
一方の富士山さんもおみくじをじっと見つめていた。
初詣を終えた後、上場と富士山さんは服の中から出てきたお賽銭を返すために2人で再び神社へ。
お賽銭は思ったより服の奥に入り込んでおり、冷たい手で悪戯をしあいながらじゃれ合う2人。
そしてお賽銭を改めて返した後、富士山さんの手の中に握られていたおみくじには、恋愛の欄に「この人より、他になし」と書いてあるのであった。
「富士山さんは思春期」6巻©双葉社/オジロマコト
富士山さんには刺激的！？
元日、玄関のポストの前で、年賀状が来るのを今か今かと待ちわびる上場。
年賀状を確認すると家に帰り、富士山さんから来た年賀状を手に取って喜ぶ。
一方、富士山さんも上場からの年賀状を読んでにっこり。
富士山さんは三好姉妹と３人で渋谷に買い物に出かけ、広々としたショッピングモールに驚きながら、お店を回る。
下着屋では勧められるがまま大人っぽいブラセットに挑戦し、胸のサイズを測ってもらうことに。
店員さんに胸をむぎゅっと掴まれながらブラを調節してもらう富士山さん。
その胸は試着室を覗きに来た三好姉妹が驚きのあまり声を漏らすほど立派なサイズだった。
結局、富士山さんはブラセットを買わずに、雑貨屋さんでおばあちゃんからのお年玉を使ってお買い物。
その頃、まだ年賀状を笑顔で眺めていた上場は、富士山さんの書いた干支のイラストを見て、富士山さんの絵描きのセンスに衝撃を受けていたのだった。
富士山さんとの初夢は夫婦？
１月２日、富士山さんと夫婦となって幸せな生活を送る夢で目が覚めた上場。
富士山さんといつもの神社へ行きお参りをすると、富士山さんは、おばあちゃんから預かっていたお年玉と、渋谷で買ってきたお土産も渡してくれた。
お土産の中身は湯たんぽ。
上場があったかくして寝られるようにと選んだものだった。
その後、初夢の内容について打ち明け合う2人。
「富士山さんは思春期」6巻©双葉社/オジロマコト
どうやら富士山さんも夢で上場に会っていたらしい。
先に上場が富士山さんとの夫婦生活の夢を見たことを明かすと、なぜか顔を真っ赤にして顔をおさえる富士山さん。
そして富士山さんが見たのは、ダイオウイカと上場が浜辺に打ち上げられている夢だったことを告白。
意味不明でロマンチックの欠片もない夢だったが、上場は富士山さんの手を取って神社に賽銭を入れつつ、「来年同じ夢が見れますように」と2人でお参りをするのであった。
【6巻のまとめ】
クリスマスが過ぎ、部活納めでスーパー銭湯にやってきたバレー部一行。
上場は富士山さんと２人でいられる場所を求めて喫煙所に逃げ込むが、そこにいた倉敷先生に見つかり交際がバレてしまう。
そして新年を迎え、初詣ではおみくじでも神様が2人の恋愛を応援しているかのような結果になっていたのだった。
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