58歳サラリーマン2児の父。希望もなければ人望もない冴えない男、犬屋敷壱郎。
しかしある日、犬の散歩中に高校生・獅子神皓と共に宇宙人の事故に巻き込まれ、生前の記憶や精神を持った機械の身体となって蘇る。
人類を超越した力を手に入れ、人助けに自分の存在意義を見出すようになった犬屋敷に対し、獅子神は自分の生を実感し欲を満たすために無差別の虐殺を始める。
暴走する獅子神、止められるのはスーパーな力を手に入れたジジイただ一人。
他に類を見ない主人公のSFバトルが始まる。
アニメ版・実写映画も併せてどうぞ。
登場人物紹介
<主人公たち>
犬屋敷 壱郎(いぬやしき いちろう)
本作の主人公。妻と高校生の娘、中学生の息子がいる58歳。白髪に皺だらけの老け顔の冴えない内気なサラリーマン。家族からも社会からも疎まれ、やるせない日々を過ごす。
獅子神 皓(ししがみ ひろ)
高校生。家族や友人には気の優しい好青年だが、それ以外の人間には全くの無関心という極端な二面性を持つ。
<犬屋敷の家族>
犬屋敷 万理江(いぬやしき まりえ)
犬屋敷の妻。典型的な中年女性。夫婦仲は冷めており、歯切れの悪い夫に非協力的。
犬屋敷 麻理(いぬやしき まり)
犬屋敷の娘。容姿は両親に似ておらず美少女で友人も多く、典型的な今時の女子高生。獅子神と安堂のクラスメイトだが、特に接点はない。
犬屋敷 剛史(いぬやしき たけし)
犬屋敷の息子。中学生。外見は父親似で、父親以上に内向的で卑屈な性格。不良グループからカツアゲされているが言い出せずにいる。
はな子(はなこ)
犬屋敷が新居購入を機に動物愛護センターから譲り受けた犬。人懐っこく、犬屋敷の唯一の心の支え。
<獅子神の近親者>
安堂 直行(あんどう なおゆき)
獅子神の幼馴染。不良の同級生からのイジメが原因で引きこもっていたところ、獅子神に助けられる。
渡辺 しおん(わたなべ しおん)
獅子神のクラスメイトの女子。獅子神に想いを寄せる。
獅子神 優子(ししがみ ゆうこ)
獅子神の母。夫とは離婚しており皓との二人暮し。皓の心の支え。
<その他>
井上 ふみの(いのうえ ふみの)
弁当屋で働く美女。ヤクザに目をつけられ狙われてしまう。
悟(さとる)
ふみのの彼氏。
鮫島(さめじま)
特定危険指定暴力団「講談会」系幹部。残忍非道な性格で、自らの欲求を満たすためなら手段を選ばない。
仲尾(なかお)
ガンを患っている女性会社員。痛み止めの薬を飲みながら、生きることを渇望する日々を送る。
奈緒(なお)
犬屋敷麻理の友人。