少年漫画

波乱の終了処理、美雪が目覚め呪いを解こうとするも事態は悪化、怒涛のクライマックスへ『カラダ探し』16巻【ネタバレ注意】

集英社/ウェルザード・村瀬 克俊
~前巻までのあらすじ~

50年前、とある少女が暴行を受けて殺害され、遺体をバラバラにされるという凄惨な事件が起こった。

これを発端に、ある高校ではその犠牲者が死霊「赤い人」となり、生徒の肉体を八つに分割するという怪談「赤い人の呪い」が語り継がれるようになった。

これは身体を分割された生徒が、校舎内に隠された自分の「カラダ」を集めて欲しいとほかの生徒に頼むという内容で、すべての「カラダ」を集め終わるまでは時間が巻き戻り、何度もそれを繰り返すことになるというルールだった。

11月9日、森崎明日香、伊勢高広、柊留美子、浦西翔太、杉本健司、鳴戸理恵の6人前には不気味な雰囲気をまとった同級生の三神遥が出現し、「カラダを探して」と依頼してきたことで6人は「カラダ探し」に巻き込まれることとなった。

カラダ探しを続けるうちに徐々に攻略法を見出す明日香たちは旧校舎でカラダ探しの経験者である八代先生と出会い、50年前に起きた凄惨な事件の被害者である小野山美子が「赤い人」そっくりの容姿をしていること、美子には姉の美紀がいたこと、美紀・美子と仲が良かった山岡泰蔵という男、そしてその弟である雄蔵が美子と泰蔵を殺害した犯人であることなどを知る。

そんななか、明日香にずっと好意を抱いていた高広は明日香に想いを伝え、明日香は両想いながらもカラダ探しが終わったら答えると約束。

そして多大な犠牲を払いつつ全てのカラダを集めて自分たちのカラダ探しを終えるが、最終日に生き残れなかったメンバーはカラダ探しの記憶を失い、また生き残ったうちの一人は棺桶に閉じ込められ、今回のカラダ探しに関わりのない人々から存在自体を忘れ去られた上で、次のカラダ探しで「依頼する側」に回らなければならないというルールが初めて明らかに。

生き残っていた明日香は一人で棺桶に封印され、目覚めたときにカラダ探しにかかった日数分だけ既に時間が経ち、さらにクラスの大半から存在を忘れられ居場所がなくなっていた。

悲嘆に暮れる明日香だが、唯一の救いは高広が死を免れており、記憶を保持したまま再会を果たせたこと。

高広に勇気をもらった明日香は意を決して次のカラダ探しを始め、高広、留美子、翔太の三人に加え、友人である相島美雪、高広と犬猿の仲である袴田武司、武司の彼女である二見結子にカラダ探しを依頼した。

目と脚が無事な死体は何れ徘徊を始め、死体に見られると「赤い人」を呼ばれてしまうという新たな問題に直面しながらも、美雪たちはこのカラダ探しの呪いそのものを解く方法を模索し、小野山家の探索で美紀の死と「赤い人」誕生の真相を知る。

複数のカラダが集まるうちに世界が変化し、武司の妹であるあゆみが死ぬ運命にあることが判明。

武司は妹を死から救うため、また事情を途中で知った結子も剛士のためにカラダ探しを阻止しようとするが、美雪はカラダ探しの呪いを解く方法を見出し、呪いを解いて世界ごと変える可能性に賭けて武司らを説得する。

そして明日香のカラダを全て集め、呪いを解くための作戦を決行するが、残念ながら失敗に終わってしまった。

もう1つ自分にしかできない方法を見出していた美雪は事態を収拾するために自ら棺に入ることを宣言し、次に自分が現れる8日後まで待つように仲間たちに伝え、明日香に伝言を託した。

美雪が棺に入ってから5日後、美雪が再び姿を現す前に予想外にも新たなカラダ探しがスタートする。

その依頼者として現れたのは陰険な女子である村田幸恵。

幸恵は新たなメンバーとして明日香、遥、武司の三人のほか、同じクラスで学級委員の中島悠斗、デブでオタクな小川卓也、明日香の友人の日菜子にカラダ探しを依頼していた。

明日香はぎくしゃくしがちな遥と協力しながらカラダ探しを進めるなか、明日香の前に美紀が突然現れ、小野山家に潜む「黒くて怖い人」を追い出して欲しいと頼んできた。

明日香は美紀の言っていた「黒い人」の正体を突き止めるべく、高広と八代先生と共に小野山邸に赴き、何かの儀式が行われたと思われる秘密の地下室を発見する。

さらに遥の背負う過去が明らかとなり、明日香が間をとり持ったことで日菜子とも和解、6人がようやく一致団結する。

幸恵や「黒くて怖い人」の妨害に苦しめられながらも残すカラダはあと2つ。

呪いを解くヒントを探して小野山邸を調査した明日香たちは、美子の両親の日記から美子の遺体が「小さな山」に埋葬されていることを知った。

カラダ探しに終わりが近づいているのであった。

16巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。

全てのカラダを発見

明日香が見つけたのは残念ながら右胸。

これでどこかに移動してしまった左胸だけが残ることとなり、明日香たちは再び手分けして捜索を開始する。

今回でカラダ探しを終わらせるのであれば絶対に死ぬわけにはいかない状況。

明日香は運悪く近くに出現した「赤い人」に見つかってしまうが、心を入れ替えた中島が明日香を庇った。

「赤い人」が明日香を狙うなか、中島があえて振り向いて「赤い人」を呼び、時間と距離を稼ぐ。

遥が左胸を見つけ、全員でホールを目指すのだった。

生き残ったのは4人

追ってくる「赤い人」は小川が身体を張って引きつけ、ついに全てのカラダが揃った。

しかし終了処理が始まった際には日菜子も遥かに殺されており、中島と共に消去されてしまった。

これは2人が和解したときの約束として、「全て忘れて普通の友達になりたい」という日菜子の願いを叶えたかたち。

生き残ったのは明日香、遥、武司、小川の4人。

そこに放送室から出てきた幸恵も現れ、ようやく幸恵がカラダ探しを明日香たちに依頼した意図が明かされるのだった。

終了処理でも波乱が

幸恵がメンバーを選んだ基準は、単に「嫌い」という想いによる嫌がらせだった。

武司は乱暴で自分勝手でワガママ、小川はデブでキモいいじめられっ子、中島は優秀だが長いものに巻かれて弱い奴をいじめる嫌な奴、日菜子は好き嫌いがハッキリして嫌いな相手には見向きもしない奴、そして遥と明日香は幸恵が好きな高広に近づく邪魔者。

いじめられっ子だった幸恵はまだまだ飽き足りないとばかりに自ら棺桶に戻ろうとし、喧嘩が勃発。

怒った美紀は問答無用で幸恵を殺し、次に棺桶に入る人を募る。

誰かが入らざるを得ない状況で小川が名乗り出、小川の献身のおかげで明日香たちは元の世界へと戻っていく。

意識が遠のくなか、明日香は中庭に「黒くて怖い人」がいるのを見かけるのであった。

美雪が目覚める運命の日まであと2日

カラダ探しを生きて終わた明日香は、記憶を保持したままカラダ探しを依頼された11月26日に目覚める。

美雪が目を覚まし美紀の呪いを解くのは11月28日、そして小川が目覚めるのは12月2日のはず。

美紀に殺された幸恵は存在ごと抹消され、日菜子は記憶を消された状態で復活していた。

そんななか遥は明日香を連れ、美子の呪いの解き方を探すために美子の墓を調べることを提案する。

タイムリミットは美雪が目覚めるまでの2日間。

カラダ探しをしていない今、死ぬわけにはいかない状態で調査が始まるのであった。

美子の墓にて

高広を加え、美子の墓の場所を知っている八代先生から地図をもらい、その場所へと向かうことにする明日香と遥。

美子は呪われる前は普通の女の子だったと知り感情移入し始めていた明日香は、せめてもの手向けに赤い服を買ってから行くことに。

地図の通りに進むと、そこには目印となる岩があり、そこに美子の棺桶が埋葬されていた。

高広が掘り起こして棺桶を開けると、そこには呪いによる影響か、綺麗な状態の美子の遺体が横たわっていた。

明日香が赤い服を美子の遺体にかけると、悲しさや寂しさといった感情の中にかすかな安らぎの気持ちを感じたものの、それ以外に変化はなく。

美子の墓は無駄足に終わり、翌27日に明日香は高広と遥とともに小野山家に再び足を運ぶも、小野山家は外にも伝わるほど尋常ではない殺気に包まれており、入ることすらできない。

こうして美子の呪いを解く方法がわからないまま、美雪が目覚める運命の28日を迎えるのであった。

美雪が目覚め、美子が待つ場所へ

美雪が無事に目覚めたが、世界の変化により美雪は妹のみならず両親も交通事故で死んでしまっていた。

それでも明日香たちが美雪を慰めながら、まずは美雪が知る「美紀の呪いを解く方法」を探る。

美雪は「美子が待っている場所に呪いを解くヒントがある」としながらもその場所がまだわからない様子であり、万が一呪いが解けなかったときは明日香に後を託した。

美雪は時間をかけて考え、美子が待っている場所は美雪がカラダ探しが始まるよりも前に初めて「赤い人」を見かけた大職員室であることを突き止める。

八代先生の協力を得て放課後に大会議室に美雪が忍び込み、明日香たちは廊下で息を潜めながら結果を待つのであった。

美紀の呪いを解く方法

大職員室で美子と会い、美紀の呪いである「カラダ探し」を終わらせる方法を聞くことに成功した美雪。

その方法とは、「赤い人」に美紀を殺させるというものだった。

普段は美紀は「赤い人」である美子の前には姿を現さないが、次のカラダ探しを始めるために屋上で美雪に会いに来たところで美雪が振り返れば、「赤い人」と美紀を引き合わせることができる。

上手くいくかはわからないが、やるしかない―。

期待と不安を胸に屋上へ出向き、美雪は美紀と「赤い人」を引き合わせるのであった。

美紀の呪いは解けたが、事態は悪化…

「赤い人」はニヤリと笑い「美雪、アリガトウ」と告げながら、美雪の身体ごと美紀を貫く。

悪の根源は「赤い人」を操る「黒くて怖い人」だったのであり、美紀の支配を失ったことで世界の崩壊が始まってしまう。

死の間際、美雪の頭には身に覚えのない過去の記憶が雪崩れ込み、さらにその場から発生した不思議な白い閃光が明日香・武司・留美子を駆け巡った。

そのまま意識を失った明日香たちが目を覚ますと、世界は崩壊する直前の状態に戻っていたものの、留美子と武司は意識と記憶が混濁した様子。

何が起きているのかわからないものの、留美子は「本当に解かなきゃいけないのは美紀ではなく赤い人の呪いだ」と強く主張する。

なぜ留美子にそれがわかるのかは不明だが、少なくとも嘘を言っているようには見えず、また留美子の言うとおりに美雪は屋上で殺されてしまっていた。

さらに留美子は「赤い人の呪いの解き方も分かる」と言う。

果たして何が起きたのか、呪いを解くことはできるのか―。

【16巻のまとめ】

全てのカラダを見つけ、幸恵によるカラダ探しが終わった。

再び明日香たちを巻き込もうとする幸恵は美紀に殺されて存在ごと消去され、生き残れなかった中島と日菜子も記憶を消されてしまう。

終了処理として小川が自ら棺桶に入り、今回のカラダ探しを生き延びた明日香たちは全ての呪いを解く方法を探しながら眠ったままの美雪の目覚めを待つことに。

そして11月28日、目覚めた美雪は呪いを解く方法を実行するが、「赤い人」に利用され、美紀もろとも殺されてしまう。

カラダ探しの世界が崩壊する中で不思議な発行体により武司と留美子が気絶、しばらくして目覚めた留美子は、「本当の呪いの解き方が分かった」と告げる。

果たして何が起きたのか、そして呪いを全て解くことはできるのか―。

次巻へ続きます。

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