光速の脚を持つセナが、極悪非道のヒル魔に目をつけられて正体不明の選手「アイシールド21」としてアメフトデビュー。
デビュー戦で見事初勝利を飾りましたが、2回戦では王城ホワイトナイツのエースである進にほぼ完全に抑えられて完敗し、春の大会は敗退。
チームは秋の大会に向けて再始動し、賊学カメレオンズとの練習試合では新メンバーのモン太が躍動。
さらに泥門には入部テストを経て小結、ハァハァ三兄弟、雪光の5人が加入しました。
そのころ春季東京大会では決勝で西部と王城が激突。
王城をも圧倒する西部の実力とは。
5巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
春季東京大会決勝 西部ワイルドガンマズ vs 王城ホワイトナイツ
試合は第3クオーター途中で(西部20 - 7王城)。
西部はクオーターバックのキッドによる正確無比な早撃ちパスと、パスルートを忠実に守るレシーバーの鉄馬のコンビで王城をも圧倒しています。
が、ハーフタイムで監督の「ガンガン水分を補給しとけ」という指示を文字通り忠実に守った鉄馬は、水を飲みすぎて体調を崩し試合途中で交代します。
〈命令を忠実に守る鉄馬[アイシールド21 5巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
鉄馬を失ったことで西部は勢いをなくし、進を中心に王城が逆転して試合は終了しました。(試合終了 西部20 - 21王城)
桜庭の決意
泥門の練習。前衛組(栗田・小結・ハァハァ三兄弟)はブロックやタックル、後衛組(ヒル魔、アイシールド、モン太、雪光)はランやパスの練習に取り組みます。
練習の傍ら、セナとモン太は王城戦で負傷退場してしまった桜庭のお見舞いにいくことに。
小さいころからスポーツが大好きで長身と運動神経に恵まれた桜庭でしたが、王城中学で進と出会ったことで劣等感を覚え、ずっと進をライバルとして追いかけています。
しかしながら、どう頑張っても追いつけない現状に自分の限界を感じつつ、アイドルとして周囲から過度の期待を持たれていることに思い悩んでいました。
桜庭は同じ病室になった少年、虎吉がアメフト選手としての自分のファンと知り、虎吉のためにも強くなることを誓います。
〈決意を固める桜庭[アイシールド21 5巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
泥門の次なる相手
泥門が次に焦点を定めたのは、月刊アメフト杯。
アメリカから来日する高校チームNASAエイリアンズとの練習試合で、月刊アメフト編集部が対戦相手を公募していました。
対戦相手はアメリカ人に対抗できる重量級のチーム、太陽スフィンクスが内定していましたが、ヒル魔の策略によって太陽スフィンクスと泥門デビルバッツで日本代表の決定戦を行うこととなります。
カギを握るのは前衛のライン組。
太陽スフィンクスはクオーターバックの原尾が、スクワットの高校記録保持者でもある番場やオカッパ頭で巨体の笠松をはじめとした強固なラインに守られながら確実な攻撃を行うのが特徴です。
〈巨漢揃いの太陽スフィンクス[アイシールド21 5巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
泥門デビルバッツ vs 太陽スフィンクス キックオフ
試合は太陽の攻撃でキックオフ。
泥門は太陽のラインを崩せず、原尾がゆっくりとパスターゲットを探してなんなくパス成功。
独走を許しますが、泥門はアイシールドが必死に追いつき、タックルで止めます。
泥門は太陽のラインを全く破ることができませんが、徐々にコツをつかみ、押し返し始めます。
が、完全に止めることはできず、そのまま太陽がタッチダウン。太陽が先制します。ボーナスキックも決まったようです。(第1クオーター 泥門0 - 7太陽)
攻守が変わり、泥門の攻撃。太陽のラインの中核である番場が栗田をあっさりと破り、ヒル魔にタックル。ヒル魔はボールの確保を優先し、無理に投げませんでした。
続く攻撃でヒル魔は太陽の突撃を読み、かわしながらパスしますが、レシーバーのモン太が潰されてパス失敗。
ここから栗田が番場にパワーで対抗しはじめ、ハァハァ三兄弟も相手の袖を引っ張ってバランスを崩す「不良殺法」を解禁。
パワーで勝てなくともテクニックで対抗し、十文字が笠松を破ることに成功します。
〈十文字が不良殺法で笠松を破る[アイシールド21 5巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
これで勝負の行方がわからなくなってきました。
【5巻のまとめ】
春季東京大会は西部の鉄馬が途中で交代したことにより、勢いを取り戻した王城が逆転優勝。
一方泥門はNASAエイリアンズと試合する権利を賭けて太陽スフィンクスと対決。
はじめは超重量級ラインに対抗できず苦戦しますが、徐々に栗田が盛り返し、ハァハァ三兄弟の不良殺法も炸裂。
次巻へ続きます。
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