独断での計画が失敗に終わった悦は惣慈から見限られ、処分されそうに。
なんとか生き延びたところで丈夫の説得に応じて投降し、惣慈と丈夫が直接話をする機会をとりつける。
そして丈夫の代わりに惣慈と対面した荒邦は、澄彦が惣慈の実の息子であるという秘密を突きつけるが、惣慈はそれをあっさりと認めたうえで「自分の脳を澄彦の体に移植する」という狙いを明かした。
血を分けた家族を何とも思わない惣慈に怒る荒邦は、大晦日にカチコミをかけると宣戦布告。
最終決戦に向けて3年4組は強化合宿をすることになるのだった。
11巻のあらすじを振り返ってみましょう。
目次
3年4組に必要なもの
3年4組は大晦日に孤堂一家へカチコミへ向かうため、2泊3日の強化合宿にやってきた。
そこにはなぜか、骨子の姿も…。
骨子は勉強合宿だと思い込んでやってきたようだ。
紅白戦を通じて連携の精度を高め、チームワークを身に着けることがこの合宿の目的。
澄彦はさらに強力な助っ人として元・猟犬商会代表、雁楽と元・救世葬苑社長、真名上の2人も招集していた。
「個」ではなく「集」としての3年4組を完成させるべく、特訓が進むのだった。
骨子の愛の告白
夕食を用意している際、骨子は雁楽が開発している『相手を擬似的に酩酊状態にする試験段階の薬』を調味料と間違えて服用してしまう。
荒邦が骨子の介抱するため、部屋に連れて行き寝かしつけようとしたが、骨子は暑い、とシャツを脱ぎ始めた。
シャツを着させようとボタンを閉める荒邦に馬乗りになり、「好き」と連呼しキスをする骨子。
今夜はもう逃さない…と荒邦を離さない骨子なのだった。
澄彦の決意
強化合宿2日目からは必殺技の習得にも取り組むことに。
そして澄彦は、自分が夜薙を倒すことを決意し、そのほかの全て、由真、安久、紫炎、惣慈との戦いはほかのメンバーに託すことを宣言する。
3年4組の皆も澄彦を信頼し、激励の言葉を澄彦に返した。
骨子と孔蘭の関係が明かされる
2日目の夜、孔蘭は荒邦と骨子の寝顔を見ながら「見なよこの呑気な面、世話の焼けるお姉ちゃんめ…」と微笑ましく話し、部屋を後にする。
しかし、骨子は目を閉じながらその話を聞いており、自分が孔蘭と姉妹であることを知ってしまう。
すぐに孔蘭を問い詰めようとする骨子に対し、慌てる荒邦と孔蘭。
だが骨子は怒るどころか、自分に血のつながった姉妹がいた喜びを打ち明けるのだった。
必殺技の完成
12月25日、強化合宿最終日の紅白戦で、それぞれのチームが必殺技を完成させた。
赤チームは猟犬商会秘技、『猟犬のワルツ』、白チーム・救世葬苑秘伝、『天禍舞刃』。
どちらも複数人による高度な連携技である。
こうして3年4組の強化合宿は幕を閉じた。
運命の最終決戦が始まる
そしていよいよ12月31日、最終決戦の日。
作戦通り、澄彦は夜薙のもとへ向かう一方、白チーム・弥美姫らが紫炎と、赤チームが安久と戦闘を開始。
安久は射撃のスペシャリストであり、必ず一発で相手の頭を撃ち抜いてくるのを逆手に取り、赤チームは頭を防御しながら攻める。
また白チームは澄彦との再戦を熱望し、澄彦のことにしか頭にない紫炎の背後を見事に突き、弥美姫が背後から思いっきり切りつけるのだった。
全てお見通しの荒邦
その頃、荒邦はモラルと対峙。
モラルはこの最終決戦の最中に惣慈が骨子を殺すために大宮に向かっていることを告げながら高笑いする。
だが街中で骨子を襲おうとした惣慈の前には孔蘭と正親が立ちはだかった。
孤堂一家のやりそうなことは、荒邦たちにはお見通しであり、対策済なのであった。
必殺技、見事炸裂!
各地で孤堂一家との戦いが繰り広げられるなか、突如としてモラル、紫炎、安久らが隠し通路を使い、屋敷の中へと移動を開始。
そして3年4組を屋敷のなかに誘い込んだところで、モラルは予め仕込んでいた爆弾を爆発させようとする。
屋敷ごと爆破し、予めその作戦をしっている自分たちだけは生き延びようとしていたのである。
しかし荒邦はモラルが自分の屋敷を爆破しようとすることすらも読んでおり、孔蘭の見取り図から重要な箇所を絞り込んだうえ、先行する澄彦にその部分に仕掛けられた爆弾を処理させていた。
また荒邦が先に起爆させ、小規模な爆発に抑えつつ安久と紫炎の進路を塞ぐ。
3年4組はこのまま孤堂兄弟を囲んで一気に攻勢に出る。
森の奥へと逃げながら体勢を立て直そうとする安久は、凍った湖の中に落とされて体力を消耗させられ、そこで赤チームの必殺技『猟犬のワルツ』を食らってついに倒れた。
一方、白チームも紫炎に必殺技『天禍舞刃』を繰り出して撃破。
屋敷の奥へと進む澄彦のもとには紫炎と安久撃破の報告と歓喜の声が届くのだった。
意外な最強タッグ
そしていよいよ、澄彦は夜薙の元へと辿り着く。
弱点のないこれまでで最強の敵・夜薙に真っ向から挑む澄彦。
血まみれになりながらも、3年4組の皆と交わした約束を守るため、相討ちになってでも夜薙を倒すことに全身全霊をかける。
その時、倒れたはずの紫炎が澄彦の元に姿を現し、斬りかかって来た。
2対1の絶望的な状況下、澄彦は直感的にある策を閃く。
自分との戦いに執着する紫炎にとって、夜薙は邪魔者なのではないか―。
澄彦は自分との決闘を餌にして、その前に夜薙を倒すべく紫炎との共闘を提案。
紫炎もそれを快諾し、澄彦と紫炎は即興のタッグを組んで夜薙に挑むのであった。
【11巻のまとめ】
2泊3日の強化合宿で必殺技を編み出し、いよいよ大みそかの最終決戦を迎えた。
順調に攻め込み、紫炎と安久を撃破する一方、これまでで最強の敵・夜薙に苦戦を強いられる澄彦。
だがそこに倒れたはずの紫炎が参戦。
澄彦は自分との戦いに執着する紫炎を利用し、決闘の前に邪魔者である夜薙を倒すべく即興のタッグを組むことにするのだった。
【11巻の見どころ】
この巻の見どころは、3年4組の強化合宿から最終決戦に至るまでの激闘です。
合宿では、紅白戦や必殺技の特訓を通じてチームの結束を固め、それぞれが新たな力を習得していきます。
そして、大晦日の決戦では、澄彦が夜薙との死闘に挑みます。
紫炎と安久を撃破したものの、夜薙の圧倒的な力に追い詰められる澄彦。

次巻へ続きます。
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