ななかの正体は千砂の父・ 躍の義理の娘であることが判明し、躍と10年ぶりに再会を果たした千砂。
ななかとのわだかまりも解け、千砂はポンタと仲直りのデートで海へ誘い、２人はそこでとうとう結ばれる。
それから２人はHを重ねるが、千砂は生理が遅れて不安を感じる一方、ポンタには焦る様子もなく、温度差にショックを受けた千砂は安全日までHしないことを宣言する。
セックスのことばかり考え勉強に身が入らないポンタは、タロとジロにからかわれたのを気にして千砂をイカせることに拘るあまり、思わず「滝川の時はイったんだろ」と最低な言葉を吐いてしまう。
気まずくなってしまった千砂とポンタだったが、千砂はタロと桃子から、本当はポンタは受験に合格するまでHしないつもりでいたことを知り、自分がポンタの足を引っ張っているのではないかと考えるように。
そんな矢先、美砂子が部屋で倒れて救急搬送されてしまい、ポンタは千砂とまだ仲直りしていないながらも家を飛び出して千砂の元へと向かうのだった。
最終巻のあらすじを振り返ってみましょう。
許しを得るが…
ポンタは千砂から直接連絡を受けてはいないが、急いで千砂の家へ。
すると千砂が病院から家へ戻り、涙を流し始める。
そこに美砂子の容体が心配で飛んできたポンタの母も合流し、頼れる母がその場を収めた。
美砂子は盲腸で命に別状はないようで、千砂はポンタの家に泊まることに。
夜、ポンタは千砂への失言について許しを乞い、千砂もポンタを許したが、千砂は本心ではポンタに甘えてしまう自分にがっかりしているのであった。
千砂の告白
何日かポンタの家で過ごした千砂。
無事に美砂子が退院すると、ポンタに別れを切り出す。
ずっと滝川とのことを負い目に感じており、できるなら自分と滝川のことを知らない相手と付き合いたいという思いから出た言葉だった。
一方のポンタはチャンスが欲しい、受験で第一志望に落ちたら別れることを約束するのだった。
千砂の存在の大切さ
千砂とポンタはケータイを買い、距離を置きながら連絡を取り合う。
そんな時、ポンタはメールで千砂を家に呼び出す。
千砂はドキドキしながら向かうと、千砂に膝枕をせがむポンタ。
ポンタは千砂の存在こそがいまの勉強の原動力となっていることを伝えた。
クリスマスイブだけは特別にファミレスでデートすることにした2人。
髪の毛が伸びたポンタは、模試の合格率が60％台になったと嬉しそうに語る。
帰り際、ポンタは千砂に、初体験を迎えたあの浜辺の砂が入ったストラップをお揃いのお守りとして渡した。
ポンタは何がなんでも千砂と別れるつもりはないのだった。
愛しあう2人
年が明け、千砂はななかたち家族と銭湯に行ったりと年始めを楽しむ一方、ポンタは休む間も惜しんで勉強漬けの毎日。
試験前日には、風邪をひいていた千砂はポンタの家までエミに車で送ってもらい、ポンタにエールを送る。
試験当日、ポンタは千砂の体を気遣うメールを送り、自信満々で会場へと向かう。
だが犬の散歩中の女の子がトラックにひかれそうになり、すかさず助けに入ったポンタが交通事故に遭ってしまった。
意識不明で集中治療室に入ったポンタ。
千砂はポンタの母からその報せを受けて病院に急行、タロとジロも駆けつけていた。
千砂は後悔の念に駆られ、「どうして別れたいなんて言っちゃったんだろ」と涙を流す。
そしてポンタが助かるように祈りながら、病院の待合室で眠ってしまう千砂。
ポンタは無事に意識を取り戻してICUから普通の個室に移され、千砂と再会。
浪人決定だ、別れようとポンタが切り出すと、千砂は「別れたくない。愛してるの」と涙を流して訴える。
2人は泣きながら愛を確かめ合うのだった。
運命の糸で結ばれる
ポンタは体の自由はまだ効かないながらも登校できるまでには回復し、卒業式を迎える。
思い立ったポンタは千砂の高校へタクシーで向かい、温室の中で咲き誇る桜の前で千砂にプロポーズ。
千砂も承諾し、桜の花とポンタの第2ボタンを指輪がわりにした。
ポンタは昼間は働き、夜間に大学に通うつもりのようだ。
こうして2人は恋人を卒業し、2人が出会った「始まりの海」で結婚式を挙げ、皆に祝福されながら夫婦となるのだった。
番外編：桃子の過去
タロとセフレの関係にある桃子、性に奔放な彼女の初体験は高校1年の頃に遡る。
夏休みに彼氏と初体験を迎えるが、体の相性が最悪。
毎回こんなに痛い思いをするのは嫌だと別れを決意するが、彼の兄に相談すると、「彼のエッチが下手なだけ」という結論に。
桃子は思い切って彼の兄にエッチを教えてもらうことにし、絶頂を知る。
桃子の友人たちはその話を知るとドン引きしていたが、ユリだけは桃子の味方をしてくれた。
だが桃子はユリの彼氏のカズとの仲睦まじい関係に憧れるあまり、カズとも「二番目でいいから」と誘って体の関係を持ってしまう。
愛がなくともエッチを楽しめるものだと知る一方、2人の関係はユリにバレてしまい、それ以来「淫乱女」のレッテルを貼られて学校で孤立することとなった。
人恋しくなった桃子はバイトを始め、カジという大学生と両思いになる。
しかしバイト仲間の男が「桃子はヤリマン」という噂を聞きつけ、「カジにバラされたくなければセフレになれ」と脅されてしまう。
その脅しに屈し、カジには内緒でその男のセフレとなる桃子。
結局そのことはカジにもバレてしまい、カジも過去のことなら受け入れるつもりでいたものの、現在の浮気を許すことはできず、桃子の元から去っていった。
カジと別れて傷心し不登校となった桃子は、自分を心配してくれる担任教師に対し、「自分の彼氏になってくれるなら登校する」と誘惑し、秘密の交際を始める。
だがその担任は桃子の進路で翻訳家と書かれていたことを持ち出し、「1年間、交換留学でアメリカに行ってくれ」と厄介払いをしてきた。
担任に好意を寄せているとクラス委員長と一緒に交換留学に行くと、委員長は実は同性愛者で担任が好きと言うのはフェイクと打ち明けられ、桃子も自分の全てを打ち明けて本当の「友」ができる。
彼女のおかげで現地の学生との交流も深まり、今まで飢えていた女同士の楽しい時間を作ることもできた。
委員長は現在も桃子の通うバーの店主をしており、桃子の良き理解者としてタロと付き合うように勧める。
だがまだ本気で好きだったカジへの未練が残る桃子は、タロとの体の相性の良さを認めつつも踏ん切りがつかないのであった。
エピローグ：ハネムーンベビーと新婚生活
千砂とポンタが結婚してから1年が経ち、ポンタは働きながら無事に国公立大学の二部に合格した。
ハネムーンベビーの娘・娃里砂(ありさ)も生まれ、2人の生活は激変した。
築30年のアパートに住み、千砂は隣人の売れない漫画家の食事を作るバイトをしていた。
千砂は家事育児に追われ、ポンタもイチャイチャデキないことが不満だった。
そんな時、千砂は漫画家からご飯のお返しとしてエッチな寝巻きをプレゼントされ、押し入れに隠しておいたところをポンタが発見。
ポンタは「やっとその気になってくれたんだ」と感動し、2人でいい雰囲気になって行為に及びそうになる。
だが疲れている千砂を気遣い、「その気になってくれただけでも嬉しい」と満足するのだった。
【5巻(完)のまとめ】
ポンタが自分の失言を謝罪し、千砂も許しはしたものの、ずっと滝川とのことを負い目に感じていた千砂がポンタに別れを切り出す。
ポンタは受験で第一志望に落ちたら別れることを約束し、猛勉強で順調に成績を伸ばすが、受験当日に交通事故に遭ってしまう。
事故がきっかけで千砂はポンタの大切さを改めて理解し、別れ話を撤回、高校卒業の日にポンタが千砂にプロポーズして2人は結ばれた。
結婚してから１年後にはハネムーンベビーを授かり、貧しいながらも幸せな生活を送るのだった。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら
全巻まとめに戻る
-
-
参考不器用な童貞と処女の恋愛、関係が拗れながらも紡がれる甘酸っぱい青春『ちさxポン』全5巻【ネタバレ注意】
続きを見る
