すべての“風呂”は、“ローマ”に通ず。「マンガ大賞2010」と「第14回手塚治虫文化賞短編賞」をW受賞、実写映画(主演:阿部寛)も記録的な大ヒットとなった超ベストセラー・爆笑コミック! 紀元前128年、第14代皇帝ハドリアヌスが統治し、かつてない活気に溢れているローマ。すべてに斬新さが求められるこの時代、古き良き浴場を愛する設計技師のルシウス・モデストゥスは、生真面目すぎる性格が時代の変化に合わず、職を失ってしまう。落ち込むルシウスは友人に誘われた公衆浴場から、突然現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまい……!?
(U-NEXT作品紹介より引用)
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登場人物紹介
ルシウス・モデストゥス
本作の主人公。浴場を専門とするローマの建築技師で、アテネで最新の建築技術を習得している。
愛国心あふれる頑固な職人気質で、自身の職務とローマ人であることに誇りを持っているが、職務に熱中しすぎて周囲が見えなくなるなど、ワーカホリック気味な所がある。
そのため妻リウィアとの衝突も多く、作中で三下り半を突き付けられ離婚、いっそう職務に没頭するようになった。
小達さつき(おだて さつき)
ルシウスが、タイムスリップ先の伊藤温泉で出会った聡明で美しい「平たい顔族」の女性。28歳。
東京大学大学院修了の古代ローマ史研究者で、同大学で教鞭を取りながら母親の流派の名取を受け継ぐ芸妓としても活躍している、伊藤温泉内では知らぬ者のない才媛。
幼い頃、伊藤温泉で芸妓をしていた母親を病で亡くし、母子家庭で父親がいなかったため祖父・鉄蔵の下へ身を寄せた。
母親がいまわの際に遺した言葉の意味を調べていくうちに、ユリウス・カエサルの伝記を読んだことで、極度の古代ローマ文化マニアとなった。
古代ローマ関係の文献を読むために英語・イタリア語・フランス語に加えてラテン語をも習得しており、「平たい顔族」の中で初めてルシウスと直接会話できる人物となった。
<古代ローマ>
マルクス・ピエトラス
ローマに住む石工兼彫刻家。独身で、老齢の師匠と共に暮らしている。
ルシウスとは旧知の仲で、共に浴場へ出かけたり酒を飲んだりする。
いかつい顔だが、ルシウスとは対照的に明朗快活な性格で女好き。
仕事や夫婦関係などで悩みを抱えがちなルシウスの良き相談相手。
ハドリアヌス
ローマ皇帝で「五賢帝」の一人。軍事よりも内政や哲学にその才を発揮する優れた皇帝であり、斬新な建造物を一人で設計する優れた建築家でもある。だが、すでに50代半ばを過ぎており、体力の衰えを感じている。
多くの革新的な浴室を生み出すルシウスの噂を聞きつけて興味をもち、ついには自ら呼びつけて仕事を与えるまでになる。
男色趣味があり、ナイル川で溺死した愛人アンティノーとの逸話はローマ中に知られている。そのため、ルシウスがハドリアヌスに重用され始めてから「皇帝に見初められたのではないか」という噂が流れている。
アエリウス亡き後アントニヌスを次期皇帝候補として養子に迎えたが、数々の不幸事に加え高齢がたたって精神的に疲弊していき、自暴自棄になりかける。自死することもできず自分の死期を悟ったハドリアヌスはルシウスにバイアエでの温泉保養地大改装を命じ、ルシウスも彼が存命している内に、今まで日本で得た知識を駆使して一世一代の巨大温泉保養地・バイアエを創ろうと尽力する。
終盤では黄疸や腹水に苦しめられ余命いくばくもなかったが、古代にやってきた鉄蔵の整体を受けて、わずかだが寿命が延び[注釈 7]、謝礼として銀貨ではなく、自身の身に着けていた黄金の腕輪を渡した。
アポロドロス
ルシウスが尊敬する高名な建築家。先代の皇帝・トライアヌスに重用され偉大な実績を築いたが、ハドリアヌスとは折り合いが悪かったとされる。
ルシウスから見れば大先輩の「天才建築家」であるが、ハドリアヌスにとっては感覚の古い建築家であり、別荘の設計からは遠ざけられた。
ルキウス・ケイオニウス・コンモドゥス
ハドリアヌスの養子となり後継指名された次期皇帝候補の青年。
後継指名後は養子として名をルキウス・アエリウス・カエサルと改めた。幼い息子のルキウスがいる。
ハンサムで機知に富む反面、好色で病弱。
ルシウスからは「女ぐせの悪い軟弱男」と軽蔑されており、前途を危ぶまれている。
マルクス・アンニウス・ウェルス
ハドリアヌスが密かに将来の皇帝候補と認める聡明な少年。
ケイオニウスからの信任も厚く、彼の娘の婚約者となっている。
数々の発案をするルシウスに、ハドリアヌス同様に信頼を寄せている。
アントニヌス
元老院議員の一人であり、ハドリアヌスの側近。アエリウス亡き後、次期皇帝候補としてハドリアヌスの養子になった。
自暴自棄になっているハドリアヌスの身を案じる。
元老院議員であるがハドリアヌスの側近として平和路線に協調し、優し過ぎるほどの良識人である。
<現代日本>
ハナコ
いとう観光牧場で飼われている牝馬。25歳と馬としては高齢。
普段は観光用の馬車「なかよし号」を牽いていて、牧場では観光客を背に跨らせることもある。
小達鉄蔵(おだて てつぞう)
さつきの祖父で、唯一の肉親。昔気質の良き日本人の見本のような人物。伊藤温泉で鍼灸・整体業を営んでいる。
施術時だけではなく、人の顔色を見ただけで体調を見抜く名医である。
質実剛健を体現したような男であるが、男女の機微を一瞥で理解する粋なところもある。
真面目で働き者のルシウスを認め、大切な孫娘を託せる男だと見込んでいる。
30年前、伊藤温泉周辺で悪さをしていた武内組に当時町の顔役だった松平梅吉と2人で殴り込みをかけ、わずか3分で壊滅させたという武勇伝の持ち主で、その腕っぷしは今も健在である。
圭介(けいすけ)
東林館の隣にあるホテル「パラダイス伊藤」の若旦那で、ケイオニウス似の軟弱男。
3か月程前から突然羽振りが良くなり、伊藤温泉のリゾート開発のため、東林館などの旅館に買収を持ちかけていたが、実は絵に描いたような美人局に引っかかってホテルも乗っ取られ、伊藤温泉買収の裏で暗躍する武内組に下っぱとしてこき使われていた。
さつきには高校時代からアプローチしていたが、相手にされていなかった。