将来を期待された秀才達の集う名門校・秀知院学園(しゅうちいんがくえん)。
その生徒会のメンバーである副会長・四宮かぐやと生徒会長・白銀御行はお互いに惹かれ合っているものの、高すぎるプライドが邪魔をして告白することが出来ない。
素直になれない二人は、いつしか自分から告白することを「負け」と捉え、「どう相手に告らせるか」ばかりを考えるようになり、熾烈な駆け引きが始まり、書記の藤原や会計の石上ら友人たちはそれに振り回されることとなる。
様々なイベントを経ても一向に進展しないまま早くも1年が終わり生徒会が人気を終えるが、白銀の勝利を確信しつつも一生懸命頑張っているミコが笑われるのが許せなかった石上は白銀にお願いし、白銀もあえてミコが周囲から認められるように花を持たせながら会長に再選を果たした。
副会長はかぐやとなり、接点の出来たミコをメンバーに加えて新たな生徒会の1年が始まる。
リア充の巣窟である応援団に入ったことで変わり始めた石上は副団長のつばめ先輩に恋心を寄せ、かぐやのサポートで自信をつけて文化祭デートに誘うことに成功。
本人の意図せぬうちにつばめに公開告白をしてしまい、つばめが回答を保留する一方で、石上はミコにも同じように告白と同義の行為をしてしまい、ミコが石上の事を意識するように。
校長推薦による海外留学をすることにした白銀は、文化祭の最終日にウルトラロマンティックな告白を仕掛け、冬休みにはかぐやから白銀に改めて告白したことで正式に交際を開始。
他方、クリスマスパーティでつばめにフラれた石上は、自暴自棄になった結果自分を庇ったミコに怪我を負わせてしまい、しばらくの間看護をすることに。
看護されて甘やかされるうちにミコは石上への好意を自覚するようになるが、ミコの親友の大仏は今後の展開を察して顔を曇らせるのだった。
17巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
付き合ってることはまだまだ内緒
冬休みの間、クリスマスプレゼントを贈り合ったりして付き合いたての時期を楽しみ白銀とかぐや。
かぐやは彼氏ができたことを早坂に自慢し、それが早坂のメンタルにダメージを与えていくが、2人の関係はまだまだ生徒会のメンバーには秘密である。
かぐやの誕生日サプライズを画策する藤原に対して、かぐやはあえて「白銀と付き合っている」と暴露。
かぐやのカウンタードッキリということで周囲を驚かせる一方、かぐやも自慢できて内心喜んでいるのだった。
愛してるゲーム
藤原が自信の名誉回復を狙って生徒会メンバーに「愛してるゲーム」を仕掛ける。
面と向かって「愛してる」と発言し、照れた方が負けというシンプルなゲームである。
ミコは瞬殺、また女性への免疫に乏しい石上も弄ばれた。
かぐやが見ている手前負けられない白銀は藤原のアタックに対して母が出ていった時の悲しみをリアルに思い出して対抗し、涙を流す予想外の反応を見せる。
しかしここで悪戯心の芽生えたかぐやが白銀にアタック。
さすがの白銀も思わず照れてしまうのだった。
白銀とミコ
生徒会室の中で2人きりになった白銀とミコ。
実は2人だけではあまり会話をしたことがない組み合わせに気まずい空気を感じる白銀だが、あえて場を持たせるためにミコに趣味の話題を振る。
互いに読書好きという共通点が浮かび安心するのも束の間、テンションの上がったミコは自作の詩を白銀に披露。
白銀は共感どころかまったく理解できない詩を聞かされ、感想を求められるという地獄を味わうこととなる。
さらに今度は白銀が作った恋の詩を披露させられ、それをミコがまったく違う解釈でコメントするという恥の二重塗り。
白銀はメンタルを削った代わりにミコとの距離が少し縮まったのだった。
筋トレブーム到来
石上はつばめからこくられるような男になるべく、モテる秘訣を団長に聞こうとする。
しかし大仏にフラれ傷心中の団長はアイドルオタクになりかけていた。
何とか引き出せたアドバイスは「筋トレ」。
その日から石上はほとんどすべてを筋トレに注ぎ込むほどハマりだし、その熱意は白銀にも伝播。
気持ち悪がっていた藤原もダイエットを兼ねて参加させられ、生徒会に筋トレブームが到来。
ただ、大仏が団長をフッた理由は「筋トレしてる姿がむさ苦しくて生理的に無理だった」という元も子もないものだったのは秘密である。
かぐやに正しい性教育を
白銀と付き合っているのは秘密だが、本当は誰かに言いたくて仕方ないかぐや。
そんな様子をアイコンタクトで悟った渚がかぐやと2人きりの女子トークで解禁させた。
しかし一般常識が欠如しているかぐやがどんどん心配になっていく。
かぐやに正しい性教育を受けさせる必要性を強く感じた渚は一念発起してかぐやに女性向けAVを貸した。
それを見つけたミコが風紀委員として止めようとするが、渚のあまりの剣幕に引き下がらざるを得ないのだった。
かぐやとマキ、AVを見る
幼少期から家同士の争いに巻き込まれ、本当は仲良くしたくても適切な態度をとることができなかったかぐやとマキ。
渚から借りたAVをきっかけにその2人の距離が縮まる。
かぐやと同じく一般常識に疎いマキもAVの内容には興味津々。
2人はともに顔を赤らめながら食い入るようにAVを鑑賞する。
マキはかぐやが白銀と付き合っていることを悟っており、AV鑑賞を契機に男女の性交渉に話は発展。
世話焼きのマキはかぐやを守るために白銀と石上にいらぬ釘を刺しに行くが、童貞たちと処女の議論はあらぬ方向へいってしまうのだった。
夜通しのイチャイチャ電話
かぐやと交際を初めて数週間。
互いに家の監視や別の予定がありまだ恋人らしいことができず、悶々とする白銀だが、夜の通話をすることになりテンションが上がる。
他愛のない話をするだけで時間はあっという間に過ぎてしまうが、まだまだ話したりない2人は布団の中でこっそりと通話を続けることに。
ところが白銀の家はプライバシーがほとんど確保できないほどの狭さ。
気が付けば早朝5時までイチャイチャ話し込んでいるのを父と妹に全部聞かれ、白銀家は寝不足になりながら家族会議で事情聴取が始まるのだった。
人生ゲームで騒動を起こす藤原たち
生徒会のメンバーが冬休みを過ごす一方、藤原たちテーブルゲーム部は自作ゲーム(人生ゲームもどき)の制作に勤しんでいた。
頭のネジが数本飛んだメンバーらの企みに不安を覚えたマスメディア部の紀かれんは電話で情報収集を試みるが、聞こえてくるのはパッと聞くと犯罪めいたアウトな言動ばかり。
同じマスメディア部のえりかもその制作にノリノリで協力していると聞いたかれんは警察を呼んでしまいちょっとした騒動に。
結局誤解はすぐに解けたが、結果としてテーブルゲーム部に大きな貸しを作ってしまうのだった。
【17巻のまとめ】
生徒会のメンバーや周囲には内緒にしながらもイチャつく白銀とかぐや。
しかし白銀は夜通し彼女と電話していたのが家族にバレ、家族会議で事情聴取が始まるのだった。
次巻へ続きます。
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