まだ“情熱”って言葉さえ知らない、小学校6年生の千早(ちはや)。そんな彼女が出会ったのは、福井からやってきた転校生・新(あらた)。おとなしくて無口な新だったが、彼には意外な特技があった。それは、小倉百人一首競技かるた。千早は、誰よりも速く誰よりも夢中に札を払う新の姿に衝撃を受ける。しかし、そんな新を釘付けにしたのは千早のずば抜けた「才能」だった……。まぶしいほどに一途な思いが交差する青春ストーリー。
本編では千早、太一、新たちが小学校を卒業後、高校生になってからのストーリーが語られていますが、本シリーズはそこで描かれなかった中学生時代についてそれぞれの視点から補完するストーリーになります。
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。
中学校入学
綾瀬千早は中学生になった。中学校でかるた友達を作ることをとても楽しみにしていたため、クラスの子に声をかけてみたが冷たく断られてしまった。
幼馴染の太一も最近は忙しいようで、かるたの白波会の練習を休みがちになり、千早は寂しく感じていた。
そんな時久しぶりに太一が白波会に練習にやってきた。千早はとても嬉しく、太一とかるたが出来る喜びを感じる。
千早と太一はB級への昇級をかけた大会へ出場する。二人は準々決勝で対決、熱戦を繰り広げた末太一が勝利した。太一はそのまま優勝し、B級への昇級を決める。
千早は太一へお祝いの言葉を伝えるが、太一はかるたを今日限りで辞めることを宣言し帰ってしまう。
新しい友達
千早は発熱し療養中、太一のかるたを辞めるという発言を思い出しショックを受けていた。
そこへクラスメイトの堀川が訪ねてくる。
千早はまたかるたについて熱く語ってしまうが、堀川は笑って面白がってくれた。
堀川に友達になりたいと言われ、陸上部に誘われる。
中学生活でなかなか友達が出来ていなかった千早は喜び、陸上部へ仮入部することを決める。
陸上部へ仮入部した千早は足が速く重宝され、周りの部員も温かく受け入れてくれた。
一旦は入部を決めるが、やはりかるたが強くなりたい。
新と太一と約束したかるた1本でいきたいとの思いを捨てきれず、入部は辞退することにした。
堀川は千早の気持ちを尊重し、友人としてかるたを応援すると励ますのだった。
太一のライバル
私立中学へ進学した太一。自分が頭脳明晰であることに自信を持っていたが、実力考査の結果が2位だったことに大きくショックを受ける。
1位は幼稚園に入る前の塾で一緒だった平井悠貴。
努力しなくても1位がとれてしまうと言う平井に太一は苛立ちを覚える。
サッカー部への入部をかけた選抜試験でも平井に負けてしまった。憂さ晴らしに行った白波会でも千早にかるたで負けてしまう。
1位であることが誇りだったのにも関わらず、努力しても敵わない相手がいることに気が付き落ち込む。
父親から誰かに勝ちたいと思うなら、相手のことをよく知る必要もあると助言を受けた太一。
平井に話を聞いてみると、太一と友達になりたかったと言われる。
素直な言葉を伝えることで友達になれると思っていた平井の不器用さに気が付いた太一は、今までより平井に優しく接することが出来るようになった。
授業の一環として平井とかるたチームを組んで、先生とかるたで対戦することになる。
上手く出来ず悔しがりながらも楽しんでいる平井の姿を見て、太一もかるたを楽しんでいた気持ちを思い出す。
帰り道偶然会った千早にかるたを続けていることを伝えると、千早は泣いて喜んだ。
新と祖父のかるた
新は名人になることを目指し、千早と太一とは遠く離れた福井県で永世名人の祖父と練習に励んでいた。
富士で行われるA・B級大会へ出場を決め順調に勝ち進むが、準決勝では北央学園の須藤にペースを乱され苦しむ。
必ず優勝してA級に昇級したい。
その強い想いを叶えるため対戦は続く。
【1巻のまとめ】
千早・太一・新は中学生になり、それぞれの学校生活が始まった。
かるたや勉強など悩みは尽きないが、新たな友人や先生と出会い成長していく。
次巻へ続きます。
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