千早・太一・新は中学生になり、それぞれの学校生活が始まった。
かるたや勉強など悩みは尽きないが、新たな友人や先生と出会い成長していく。
今まで祖父と二人三脚でかるたを頑張ってきた新であったが、祖父の病気の悪化をきっかけに心身のバランスが崩れてしまう。
しかし記憶を取り戻した祖父に背中を押され、改めてかるたで上を目指すという気持ちを強く持ち直す。
かるたの勝ち負けに執着がない若宮詩暢だったが、美稀や元クイーンの遥と出会い、気持ちに変化が生まれ始める。
最終巻のあらすじを振り返ってみましょう。
美稀と詩暢が目指す場所
美稀が学校へ来なくなったのは、持病の心臓病が悪化したからであった。
詩暢は入院している美稀のお見舞いへ行き、クイーンを目指すことを伝える。
美稀は驚きながらも、健康である詩暢を羨ましく思っていたこと、クイーンになることを応援したい気持ちを伝え、2人は仲直りする。
美稀は2学期から父の転勤で転校が決まっていた。
2人は別れを告げ、詩暢はかるたで、美稀は弓道でそれぞれ日本一を目指す。
ついに詩暢はクイーン決定戦に挑戦することになった。
試合直前、テレビで美稀が弓道全国中学の部で8位になったことを知り、詩暢は笑顔で試合へ向かった。
太一とかるた同好会
顧問の藤原先生の定年に伴い、2学期でかるた同好会の活動が終了することが決定した。
更に平井もニューヨークへ引っ越すことを知り、絶望する太一。
藤原先生にはかるたでどうしても勝てない知人の3人組がいた。
平井から、最後に藤原先生のためにチームを組んで源平戦で勝たせてあげようと持ち掛けられる。
太一は同意し、3人は対決に向けて練習を始める。
サッカー部との掛け持ちである平井は、疲れから練習で辛そうな様子を見せる。
満足な練習が出来ず焦る太一だったが、帰り道に偶然千早と会い励まされる。
太一は次の日から気持ちを入れ替え、平井を労いながらチームを引っ張っていく。
そして見事源平戦に勝利。
勝ちに拘っていた太一だったが、かるたを楽しむことの大切さを改めて感じる。
瑞沢高校に推薦合格した太一。
勉学を重んじる母からのプレッシャーもあり、高校ではかるたは趣味として楽しもうと、自分に言い聞かせるのだった。
友人とかるた、どちらも大切
千早は中学2年生になり、陸上部とかるたの両方に励んでいた。
陸上部のみちるや他の部員との関係を断ち切りたくなかったからだ。
そんな時みちるが怪我で大会を欠場することになり、千早は代走を名乗り出るが、かるたの大会と日程が被ってしまっていた。
千早はかるたを優先し、みちるを怒らせてしまう。
千早は陸上に真剣に取り組んでいるみちるに対し、失礼だったと謝罪する。
みちるも怪我をした悔しさから千早に八つ当たりしてしまったことを謝罪し、2人は仲直りした。
千早の進路
千早は陸上部の大会で肉離れを起こしてしまったことをきっかけに、勉強や自分の進路について考え始める。
高校へ入学してもかるたと陸上を両立すれば、友人も出来ると思っていたが、北央学園のヒョロから部活仲間とかるたをする楽しさを教わり、高校はかるた仲間を作るため、かるた1本で頑張ることを決意する。
志望校も偏差値が高く、生徒数の多い瑞沢高校に決めた。
受験勉強に追われる千早はなかなかかるたの練習が出来ない。
焦る千早に、原田先生は受験が終わったら、特別な訓練をしようと提案する。
原田先生から1枚でも取れたら勝ちというルールの対決だ。
初めのうちは手も足も出ない千早だったが、卒業式の日、ついに原田先生から1枚札を取ることに成功する。
それぞれの高校生活へ
高校入学の春。
クイーンになった若宮詩暢、祖父を亡くしかるたから離れてしまった新、瑞沢高校に入学した千早と太一。
千早はかるた部を作るため、部員募集のポスターを貼りだした。
いつかまた太一、新と3人でかるたが出来る日を夢見て。
【3巻(完)のまとめ】
詩暢、太一、千早は中学校の友人から大切なことを教わり、かるたや高校生活への決意を固めていった。
高校へ入学した3人と新はそれぞれ別のかるたへの気持ちを抱きながら、新しい道を歩み始める。
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