文化祭前夜。蓮実は逢瀬を重ねた美彌すらも手にかけようとしていました。
一方、生徒たちは文化祭の準備で泊まり込みの作業中。
またそこに退学になったはずの蓼沼も飛び入り参加し、自分が蓮実にハメられたことに気づきます。
生徒たちにとっての運命の夜が幕をあけました。
さあ、6巻で起きたことを振り返ってみましょう!以下ネタバレ注意です。
美彌との別れ
美彌を屋上に呼び出した蓮実。蓮実は美彌を殴って気絶させ、偽造した遺書と上履きを用意して屋上から突き落としました。この時、蓮実の身体が一瞬思うように動かなくなり、まだ美彌への愛と人間としての理性がちょっと残っていることが描かれています。まあ、結局突き落としたんですがね。
〈気絶した美彌を屋上から突き落とす蓮実 [悪の教典6巻]©講談社/鳥山英司〉
そして屋上側から施錠したように見せかけるトリックを用いて一件落着…と思いきや。蓮実と美彌が二人きりで屋上に上がっていた状況をゴシップガール永井に悟られてしまいました。
蓮実と美彌が一緒にいたことが広まってしまえば美彌の自殺時のアリバイが崩れてしまうため、今度は永井をロックオンします。永井は一通り噂を広めたあと、さらなる証拠を押さえに屋上に行こうとします。この行動を呼んでいた蓮実は永井を言いくるめようとしますが、美彌を殴った際に服についた血を見られてしまい、予定変更。
「噂を広められちゃったし、情報元も言いくるめることができないし、殺そう」ということですね。蓮実は永井の首を折って殺害し、遺体はロッカーに隠しました。
〈永井の首を折って殺害する蓮実 [悪の教典6巻]©講談社/鳥山英司〉
生徒全員の殺害を決意
どうやって美彌の自殺を印象づけようか考える蓮実。しかし盗聴器でクラスの様子を伺うと、すでに美彌と蓮実の逢引きの噂で持ち切り。手遅れであることを悟った蓮実は「木の葉を隠すなら森の中に」と全員を殺してうやむやにすることを決意します。
まずこれから起こす虐殺事件のスケープゴートとして久米を呼び出し、久米から事前に巻き上げていた猟銃と弾薬を準備、学校の防犯システムを作動させます。
〈スケープゴートとして監禁される久米 [悪の教典6巻]©講談社/鳥山英司〉
呼び出した久米は監禁しておき、学校の通信網を切断、集団カンニング対策に使った妨害電波も作動させ、いよいよ狩りが始まります。
全員”卒業”までの道のり
鉄は熱いうちに打て、と言わんばかりに蓮実の行動は迅速なものでした。
まずバンド練習中の3人を次々と撃ち殺します。クラスで準備中の生徒たちは音には気づきますが、「花火?」みたいなリアクション。
次に向かったのは宿直室。今日の宿直は空手有段者の園田。早めに始末しに行った蓮実ですが、既に対不審者用のサスマタと盾で臨戦態勢の園田と相対することになります。園田のパンチで顔面を骨折した蓮実ですが、貫通力の高いスラッグ弾で盾ごと園田を打ち抜きました。
〈蓮実vs園田 [悪の教典6巻]©講談社/鳥山英司〉
この際の音はさすがに銃声ではと生徒たちも怪しみだします。が、妨害電波で携帯は繋がらない。そうこうしている生徒たちに蓮実は校内放送で「不審者が侵入しました。屋上に避難してください」と呼びかけます。
蓮実が一番避けるべきは全員が一斉に1回の出口から逃げ出すこと。さすがに打ち漏らす可能性が高いため、少しでも上に集めて一網打尽にしようという策略です。
一方、生徒たちの反応はといえば、「なんで屋上?」「この放送、不審者も聞いてるよな?」とまともな生徒もいれば、蓮実を信じて屋上へ向かう生徒も。蓮実の思惑通り、生徒たちは分断されてしまいます。
〈分断される生徒たち [悪の教典6巻]©講談社/鳥山英司〉
余談ですが、セクハラ教師柴原も別の生徒とこっそりイケナイことをしようとして校舎内にいました。が、蓮実に足を撃たれるわ、相手の女子生徒に売られて犯人と間違われて生徒たちにボコボコにされるわ、自業自得とはいえ残念な展開になっています。
分裂した生徒たち
蓮実信者たちは屋上へ向かいますが、屋上への扉がなぜか開かず、そこでじっと蓮実を待つことを選択します。
勇敢な男子生徒数人は公衆電話から助けを呼ぶべく、まだ近くに犯人がいるであろう1階へ向かいます。
その他の生徒たちはまだ教室に留まり、どうすべきか迷っていました。
そんな様子を監視カメラで見ていた蓮実はほくそ笑むのでした。
〈別行動をとる生徒たちを見てほくそ笑む蓮実 [悪の教典6巻]©講談社/鳥山英司〉
正しい選択をしないと生き残れない。果たして蓮実が最初に選んだターゲットは…?