兵庫県に住むキー坊は古武術・灘神影流の継承者で地元の不良や暴走族も敵わない高校生。
ある日キー坊は父・静虎に鍛えられながら様々な格闘家たちとの戦いを通じて奥義を会得していく。
灘神影流と過去に因縁のあるアイアン木場に惜しくも敗れたキー坊だが、その木場もキー坊と年齢の近い格闘家ガルシアとの2度にわたる試合に敗れ、命を落とした。
キー坊は決闘を経て戦友となったキックボクサーのギャルアッドもガルシアに壊され、キー坊はガルシアに激しい敵意を燃やすようになるなか、木場の遺言で開催された「地上最強のホモ・サピエンス」を決めるトーナメント・TDKに出場することが決まる。
優勝賞金に200億がかけられ、ガルシアを始め有名格闘家が一堂に会する大会。
息子の命を案じる静虎は心を鬼にして制止するが、耳を貸さず出場したキー坊に「灘神影流の奥義を公の場で使えば殺す」という縛りを与える。
そして著名な格闘家が集う大会が開幕し、初日で敗北した約半数が負傷などで棄権し、残る者たちによる事実上の決勝トーナメントとなる。
ところが2回戦を目前に乱闘騒ぎに巻き込まれたキー坊が頸椎の椎間板を損傷し、絶対安静の重傷を負うアクシデントが。
2回戦が始まり、ガルシアが圧勝、朝昇も重傷を負っていた高石に不戦勝を挙げるなか、3分間だけしか戦えないキー坊の相手は”狂犬”エンゾウ。
キー坊はエンゾウを追い詰めながらも無念のタイムリミットで意識を失い、無念のTKO負けを喫した。
予選最終戦ではマークとゴードンの優勝候補同士が激突し、ゴードンが圧巻の勝利を飾る。
負傷者続出の事態に運営は敗者復活戦の開催を決め、一時は敗退が決まったキー坊のエントリーが決定。
相手はリザーバーとして登録されていたアイアン木場の隠し子、木場真一。
全盛期のアイアン木場と比較しても遜色ない真一を相手にボイラー室でのバーリ・トゥードが始まった。
追い込まれたキー坊はついに灘神影流の奥義を解禁し、それを見た静虎がボイラー室へと急行する。
初めて味わう灘神影流の奥義にも冷静に対処する真一、果たして死闘の行方は―。
31巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
キー坊vs木場真一 決着
真一の腕をとったキー坊が寝技に持ち込み、灘神影流の奥義・毒蛾固めで右腕を極める。

〈亜脱臼した真一 [高校鉄拳伝タフ 31巻](c)集英社/猿渡哲也〉
力尽くで脱出しようとした真一は右肩関節を亜脱臼するが、それでも父への憎悪を糧とする戦意は折れない。
キー坊がその憎しみを断ち切るべく猛ラッシュを仕掛ける。
ついにキー坊がダウンを奪うが、それでもアイアン木場の遺伝子に刷り込まれた闘争本能は痛みと共に強固になっていく。
満身創痍になりながらも何度でも立ち上がってくる真一。

〈何度でも立ち上がってくる [高校鉄拳伝タフ 31巻](c)集英社/猿渡哲也〉
普通の人間なら恐怖を覚えてもおかしくはないが、キー坊は強い相手を純粋に尊敬し、嬉々として戦闘を続行。
最後はキー坊が灘神影流の奥義・鰻絞めで真一の頸動脈を締め上げる。

〈灘神影流・鰻絞め [高校鉄拳伝タフ 31巻](c)集英社/猿渡哲也〉
失神した真一はすぐに目を覚ますが、朦朧とする意識の中アイアン木場の幻と再会して父の想いを知り、不思議と憎しみが消えていった。
真一が自らの敗北を認め、敗者復活戦の勝者はキー坊となるのだった。

〈真一が敗北を認める [高校鉄拳伝タフ 31巻](c)集英社/猿渡哲也〉
キー坊が準決勝に進出
真一を育てたカズ富士田も決闘の場であるビルに到着し、ボイラー室の扉の前へ姿を現す。
静虎と共に敗者復活戦を見届け、ボイラー室から出て来るキー坊と真一を迎える。
灘神影流の奥義を披露したことで静虎に殺されることを覚悟するキー坊だが、静虎はキー坊の技を半人前として奥義とは認めず、厳しくも見逃す優しさを見せるのだった。

〈半人前の技ならセーフ [高校鉄拳伝タフ 31巻](c)集英社/猿渡哲也〉
こうしてTDKの準決勝進出者が出揃った。
ガルシア・朝昇・キー坊・ゴードン、最強の称号は誰の手に渡るのか―。
自我が芽生え独立するガルシア
アメリカのトレーニングセンターでは、ガルシアに非人道的な実験が繰り返されていた。
軍事プロジェクトとして優秀な遺伝子を選別された作られたガルシアは人間ではなく兵器として扱われ、ギルモア博士を始めとする研究者たちから人権を無視したトレーニングが敷かれている。

〈ガルシアに下された非情な命令 [高校鉄拳伝タフ 31巻](c)集英社/猿渡哲也〉
唯一、女医のクリスだけはガルシアに情をかけるが、ギルモア博士はガルシアを命令に忠実な兵器とするため、「クリスを抹殺しろ」という命令を下す。
母親代わりと言っても過言ではないクリスを殺すことに動揺するガルシアは、葛藤を抱えながらもクリスに拳を振り上げる。

〈葛藤するガルシア [高校鉄拳伝タフ 31巻](c)集英社/猿渡哲也〉
クリスは人間としての心を説くと、ガルシアが命令執行から心が離れていく。
しかし外に待機していたスナイパーがガルシアの目の前でクリスを撃ち、人間としての心と愛を知ったガルシアは涙を浮かべながら暴走を始めた。

〈目の前でクリスが命を落とす [高校鉄拳伝タフ 31巻](c)集英社/猿渡哲也〉
クリスを殺したスナイパーを追い回して復讐したガルシアはトレーニングセンターに戻る。
警備兵たちを瞬殺し、クリス暗殺の命令を下したギルモア博士に詰め寄るガルシア。
ガルシアはギルモア博士の首を絞めながら奴隷扱いからの脱却を宣言し、研究ではなく自分自身のためだけにTDKを戦い抜くことを決意するのだった。

〈奴隷から脱却するガルシア [高校鉄拳伝タフ 31巻](c)集英社/猿渡哲也〉
【31巻のまとめ】
真一との激闘を制したキー坊がTDK準決勝への切符を手にした。
他方、非人道的な軍事プロジェクトの対象だったガルシアも目の前で母親代わりの女医を殺されたことで人の心が芽生え、奴隷扱いからの脱却を宣言。
研究ではなく自分自身のためにTDKを戦い抜くことを決意するのだった。
次巻へ続きます。
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