将来を期待された秀才達の集う名門校・秀知院学園(しゅうちいんがくえん)。
その生徒会のメンバーである副会長・四宮かぐやと生徒会長・白銀御行はお互いに惹かれ合っているものの、高すぎるプライドが邪魔をして告白することが出来ない。
素直になれない二人は、いつしか自分から告白することを「負け」と捉え、「どう相手に告らせるか」ばかりを考えるようになり、熾烈な駆け引きが始まり、書記の藤原や会計の石上ら友人たちはそれに振り回されることとなる。
夏休みの花火大会や白銀の誕生日など、様々なイベントを経ても一向に進展しない2人の仲。
早くも1年が終わり生徒会が人気を終えるが、白銀の勝利を確信しつつも一生懸命頑張っているミコが笑われるのが許せなかった石上は白銀にお願いし、白銀もあえてミコが周囲から認められるように花を持たせながら会長に再選を果たした。
副会長はかぐやとなり、接点の出来たミコをメンバーに加えて新たな生徒会の1年が始まる。
中学時代には片想いの相手を助けようとした結果、デマを流されて孤立したトラウマを持つ石上だが、リア充の巣窟である応援団に入ったことで変わり始める。
一大イベントである副団長のつばめ先輩や、生徒会のメンバーらのサポートもあって過去と決別することに成功。
つばめに想いを寄せる石上に自信を付けさせようとかぐやが指導を開始した。
他方、三者面談でそれぞれの進路希望が明らかに。
かぐやは内部進学を考えていたが、白銀は校長推薦による海外留学を考えており、文化祭の期間にかぐやから告白されなければ自分から告白することを決意。
「ハートの贈り物をすると永遠の愛がもたらされる」というジンクスにかけてかぐやがハートのプレゼントをすることを考え、2人は互いに恋に落ちている。
あとは告白をするだけ、そして白銀が秘かに壮大な告白作戦を練っているのであった。
13巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
石上もつばめを狙う
かぐやは自分から告白することの勇気を持てずにいた。
応援団の団長と大仏が付き合っていると知り、つばめがフリーである可能性が急浮上した石上はテンションが最高潮に達した。
かぐやは告白する仲間を増やすために石上を焚き付け、文化祭が始まる。
文化祭初日のコスプレ喫茶
かぐやのクラスはコスプレ喫茶。
白銀が客に来ることを想定するかぐやだったが、かぐやは店の看板娘として多くの男性客を短期間で呼びよせてしまう。
せっかく白銀が来てくれたものの、癖の強いオジサン客や白銀の父も来訪し、文化祭の初日は告白することができなかった。
つばめを文化祭デートに誘う石上
つばめをどうにか誘いたい石上。
そこに現れたマキの助言で、石上は勇気を出してつばめを文化祭デートに誘う。
つばめは快諾し、石上のクラスの出し物であるホラーハウスにいくことに。
マキも翼・柏木と3人で入ろうとするが、残念ながら2人と1人に分かれてしか入れない。
泣く泣くマキは通りがかかったかぐやを巻き込んでホラーハウスに突入する。
立体音響を使ったホラーハウスで、アイマスクとヘッドホンをさせられたうえで流されるリアルな音に翻弄されるかぐやとマキ。
しかし翼と柏木は暗闇の中でひたすらにイチャついているところをミコに見つかり、ホラーハウスは男女別での入場に変えられてしまう。
結局石上とつばめのホラーハウスデートは成就しないのだった。
藤原の妹が白銀に一目惚れ?
文化祭に遊びに来た萌葉。
萌葉は白銀に一目惚れしてしまっているが、妹の目を覚まさせようと藤原が白銀のダメエピソードを挙げようとする。
しかし結局は努力で乗り越えた美談になってしまう。
と、そこに白銀がちょうど現れ、実際にダメなところを見せようとする藤原。
お手玉やけん玉、コマ、ヨーヨーなど出されるお題を白銀はなぜか完璧にこなし、白銀への評価が上がるのみだった。
白銀に想いを寄せるもの同士、かぐやと萌葉が仲良くなる一方、藤原は白銀を妹から必死に遠ざけようとするのだった。
石上が意図せぬ公開告白
ホラーハウスを出た石上とつばめは、今度はつばめのクラスの出店にいくことに。
射的で見事にハートの巨大クッキーを手に入れた石上は、つばめに感謝の意を表すために「これ貰ってくれますか?」と渡す。
奉心伝説を知らない石上にとっては大したことのない行動だったが、つばめと周りからすれば大胆な公開告白。
つばめは赤面して答えを保留したままその場を後にする。
一方、石上の公開告白を知った白銀は焦っていた。
石上の告白が失敗に終われば恋愛自粛ムードが広まってしまうためである。
各々の思惑が交錯する中、文化祭は後半へ。
ロシアンたこ焼きにハートを忍ばせるかぐや
かぐやは1つだけハートの入ったロシアンたこ焼きを生徒会のみんなに振る舞う。
当然、かぐやはハート入りを白銀に食べさせる作戦。
藤原やミコらによる妨害も織り込み済みで、ようやく白銀にうまく食べさせようかというとき。
中からハートの具がはみ出してしまい、慌ててかぐやは自分で食べてしまうのだった。
最終日、全てのハートが何者かに盗まれる
文化祭最終日。
学園内に会ったハートの風船がすべてなくなる事件が勃発。
ハートの盗まれた出し物には「ハートを頂きに上がった Arsene」という書置きが。
藤原が意気揚々と犯人探しに出かける一方、白銀は落ち着いたままクラスの出し物であるバルーンアートに参加。
かぐやが白銀に何か作ってもらおうと訪れ、なんとか白銀にハートを作らせようとするが、ハートのバルーンをもらうためには自分から何かハートのものを差し出さなければならないのがこの店のルール。
自分からハートを差し出すわけにはいかないかぐやは現金で買収しようとするが、結局失敗に終わるのだった。
告白の返事に悩むつばめ
告白への返事に悩むつばめは石上のことを避け、体育館の裏に来ていた。
そこを訪れたかぐやに「告白されたときにどう断ればいいか」と相談を受ける。
脈がない訳でもないが、体操への情熱や今後のことを考えるとOKとは割り切れていない様子。
まさかその告白の相手が石上とも思わないかぐやは、結果的に石上のライバルを減らそうとバッサリ切り捨てることをけしかける。
しかし途中で石上のことだと気づき、必死に軌道修正。
ちょうどそこに藤原やミコが別の男子から言い寄られているところを目撃する。
藤原が謎のクイズで煙に巻くテクニックを見せつけ、ミコの方はホイホイついていきそうなところを石上が助けに入った。
そんな石上をつばめは見直し、断るという結論を思いとどまるのだった。
白銀がかぐやに大事な話を切り出す
白銀は意を決して男らしく、かぐやを文化祭デートに誘う。
ハラハラするかぐやをよそに、クールにエスコートする白銀。
さらにいつもは邪魔に入るであろう藤原は怪盗探しに夢中、石上もつばめから避けられる状態を脱し、2人のデートを邪魔しない方向ですべてが進んでいく。
文化祭を一通り楽しんだ後、生徒会室に戻ってきた白銀とかぐや。
ここで白銀は「大事な話がある」と切り出し、告白かと来たするかぐや。
しかし白銀から告げられたのは、「一年飛び級で海外に進学する」というお別れの言葉だった。
【13巻のまとめ】
文化祭を迎え、つばめとデートを楽しんだ石上はお礼につばめに大きなハートのクッキーをプレゼントする。
文化祭でハートを渡すのは告白と同義だが石上はその意味を知らず、大胆な公開告白を受けたる形となったつばめは回答を保留にして悩むことに。
一方、最終日には文化祭のなかの全てのハートが何者かによって盗まれる事件が発生するなか、かぐやを呼び出した白銀は大事な話を切り出す。
いよいよ告白かと思った矢先、白銀の口から出たのは1年飛び級で海外に進学するというお別れの言葉なのであった。
次巻へ続きます。
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