骨子と荒邦が属する高校の同じクラスメイト、3年4組の面々も尽宮組に雇われた骨子を守る護衛隊だった。
荒邦には、骨子を守る以外に、4組に潜む裏切り者を突き止めるように使命が下る。
そんななか尽宮正人の実子で骨子の命を狙う尽宮正親は荒邦に本気で惚れてしまい、骨子を殺して荒邦と結婚することを狙って襲ってくる。
だが荒邦は「骨子の方が一千万倍ドタイプだ」と断って正親のプロポーズを拒否し、4組とともに戦うのだった。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。
尽宮正親の破門
3年4組は休憩時間の10分以内に全ての殺し屋たちを片っ端から撃退。
その頃、尽宮正親は荒邦のことを想い、その儚い初恋に別れを告げようとしていたが、そこへ荒邦が現れ正親を父・尽宮正人の元へと連れて行った。
正人は正親が骨子に手を出したことを怒り、荒邦は正親を尽宮組から「追放」するよう要求する。
正親から跡目を継ぐ権利を奪ってしまえば、もう骨子を襲う必要性がなくなるからだ。
こうして正人は正親を破門。
パニックになった正親は「親父に捨てられた、好きだ結婚しろ、責任取れ」と泣き喚き、荒邦は自分の家で面倒を見ることにするのだった。
裏切り者の正体は?
翌日、正親は荒邦の家に訪れ、荒邦の父に挨拶をし「同棲」がスタートする。
荒邦はもう正親が骨子の命を狙う必要性がなくなったことから、3年4組の裏切り者が誰か聞き出そうとすると、正親はケータイに送られてきた「赤羽骨子を許さない」と延々に書かれたメールと差出人を荒邦に示した。
そのメールの送り主は、司令塔である澄彦だった。
荒邦は澄彦と骨子の警護を組むふりをしていたが、澄彦には荒邦が自分に何か話があるのではないかとお見通しだった。
荒邦が問い詰めようとすると、澄彦は「骨子はどうでもいい存在」と言い放ち、荒邦を殴って手足を縛ったうえ、殺し屋のアジトへと連れて行った。
やはり澄彦が裏切り者だったのか―。
しかし結果として澄彦は殺し屋たちのもとへ潜入するために荒邦を連れて行っただけであり、尽宮組系の「尾噛組」が骨子を狙っていることを突き止めた。
正親に送ったメールも、誰かが澄彦の名義を騙ったなりすまし。
澄彦は裏切り者ではなく、3年4組という「家族」として守る味方だったのだ。
荒邦と澄彦で協力して殺し屋との戦いに勝利し、3年4組の中に裏切り者がいることを知った澄彦も、その正体を炙り出すことへの協力を約束するのだった。
骨子の友情も守る3年4組
5月半ばに高校最後の体育祭を迎える。
3年4組のメンバーは身分を隠しているため、体育祭は消化試合。
だが骨子が特別な友人である清塚志乃のため、志乃が所属する赤組を優勝させたいと漏らすと、荒邦が奮起し、4組(黄組)全体として赤組を勝たせる作戦が始まる。
そして圧倒的に負けている赤組を次々と勝たせていくなか、椅子取りゲームでは棘屋も骨子のことを本当に大事な存在に思っていることが判明。
荒邦は無事に赤組を優勝に導いたほか、信頼できる味方として新たに棘屋も迎えるのであった。
錚々児捜査団結成!
荒邦は澄彦と共に、棘屋にも3年4組に裏切り者がいることを伝えた。
その場には正親もおり、尽宮組系の「尾嚙組」と「呑頭会」が骨子を狙って動き出したと知らせてきた。
尾噛組組長・尾噛零一と呑頭会会長・呑頭尤言はどちらも残酷な男であり、組長である正人でもコントロールしきれない危険な存在。
裏で糸を引いている3年4組の裏切り者は、次の20人の誰か。
罠師・愛満斗々
剣士・日暮弥美姫
潜水士・幡一平
ハッカー・糸踏忠也
調教師・那木うずめ
鍵師・吉信滝丸
スナイパー・天貫与一
鑑識官・小樽椚
運転手・嘉柄譲
メカニック・敷本奈々穂
配信者・霧宮茶虎
柔道家・大叢井厳
医師・杜窪章介
新体操・夏野真凪
スプリンター・黒雲字音
ギャンブラー・首藤孔蘭
拷問官・湾可世子
変装家・千坂時規
忍者・迅来風太
詐欺師・海代朱雀
荒邦、澄彦、棘屋、正親の4人でこの中に潜む、裏切り者を探す錚々児捜査団が結成された。
不良高校との戦いの始まり
6月初旬、修学旅行では県内一の不良校、鬼怒ヶ島高校と行程が丸被りし、新幹線内で衝突が発生する。
喧嘩を売られた荒邦が戦っていると、高みの見物をしていた七振貂礼が荒邦に加勢し、圧倒的な強さで荒邦と息ぴったりの連携を見せ、鬼怒ヶ島高校の面々を撃退していく。
だがこの貂礼と、さらに貂礼の連れで居眠りをしていた豹香は「尾噛組」の刺客であり、骨子を始末することを狙っているのだった。
正親、骨子にキスを見せつける
一行が京都に着いた頃、荒邦を追ってこっそりついてきた正親も京都に到着。
豹香と貂礼が「尾噛組」の刺客だといち早く気づき、荒邦に伝えようとするが、なかなか荒邦が1人になるタイミングが見当たらない。
そして荒邦と骨子に見つかると、荒邦からは勝手についてきたことで怒りの目を向けられ、骨子から「荒邦のストーカー」と思われてしまう。
偶然にも宿泊先まで荒邦たちと一緒であり、荒邦と澄彦が部屋に戻ったところでようやく話をすることができたが、その頃には正親はやけ酒ですっかり酔っ払っていた。
正親は散々な目にあったことで拗ねて泣きながら、「この旅行に紛れ込んだ「殺し屋」のことを教えて欲しければ、自分のことを一千万倍好きになれ」と荒邦にキスをする。
そこへ骨子が現れ、2人が熱烈なキスをしているところを目撃するが、正親はこれ見よがしに、骨子に荒邦との熱いキスを見せつけるのだった。
【2巻のまとめ】
独断で骨子を襲撃し、失敗した正親は正人に破門にされ、荒邦のもとに転がり込むことに。
荒邦は正親から情報を得て3年4組の裏切り者を探り、その中で司令塔の澄彦と、骨子の親友である棘屋を信頼できる仲間として、錚々児捜査団を結成する。
修学旅行では不良高校の鬼怒ヶ島高校と日程が丸かぶりして衝突が発生。
道中で貂礼という学生と荒邦は意気投合するが、貂礼とその連れである豹香は、実は骨子を狙う敵対勢力「尾噛組」からの刺客だった。
それにいち早く気づいた正親は、荒邦に情報提供する代わりに「自分のことを一千万倍好きになれ」と熱烈なキスをする。
だが2人がキスをしているところを骨子に目撃されてしまうのだった。
【2巻の見どころ】
尽宮正親の破門を巡る激動の展開が、本巻の最大の見どころです。
まず、尽宮正親が父・尽宮正人によって破門されるシーンは衝撃的です。
正親は初恋に別れを告げようとするも、荒邦に連れられ父のもとへ向かいます。
そこで跡目を剥奪され、尽宮組から追放。
泣き喚く正親の姿には、彼の父への執着と恋心が入り混じる複雑な感情が見え隠れします。
また、裏切り者の正体を巡る謎解きも見どころ。
正親が受け取った不審なメールの差出人が、実は澄彦の名を騙った者だったことが判明。
疑惑の澄彦が実は仲間だったと明かされるシーンは、緊迫感に満ちた展開です。
さらに、体育祭では3年4組が赤組の勝利に奔走。骨子の友情を守るため奮闘する荒邦の姿が印象的です。
彼の行動によって棘屋も信頼できる仲間となり、物語の結束が強まります。
そして、修学旅行編では不良高校との戦い、貂礼や豹香の正体発覚がスリリング。

次巻へ続きます。
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