褒美として遠征への参加を願う。
皆反対する者の、ついに遠征軍へ同行したエリーゼはわずかな期間で野戦病院での死亡率を改善してしまう。
戦況も有利になる中、敵国の将・ルイはエリーゼがいる拠点への攻撃を命じた。
6巻のあらすじを振り返ってみましょう。
偽計
姿を見せないロンの安否を気にしているエリーゼのもとをリンデンが訪ねる。
珍しく照れくさそうな表情を見せるリンデンは、バラの花を持ってエリーゼの誕生日を祝いに来たのだ。
前世ではそのようなことは一度もなく、困惑するエリーゼにリンデンは明日の会議に出席するよう告げ去っていった。
翌日会議に参加すると敵国の作戦が判明していた。
しかし、この作戦が偽計であり、戦力の分断を狙ったものであることを知るエリーゼは、敵の罠にかからぬよう進言するものの、彼女に良い印象を持たない上層部は激しく反発した。
ところが、敵対しているチャイルド家の公子・アルバートがエリーゼの意見に同意を示したのだ。
これを受け、リンデンは戦力を分断させるふりをし、攻め込んできた敵国を挟み撃ちにするという作戦を練り上げる。
すると戦況はエリーゼの指摘通りに推移し、逆に裏をかかれた敵国は大敗してしまった。
思わぬ大勝に帝国は沸き、前線でも宴が開かれていた。
一方、一番の功労者であるエリーゼは相変わらず野戦病院で休む間もなく働いている。
みかねたリンデンは差し入れと休暇を与え、エリーゼたちはつかの間の休息を楽しむが、そこへミハイルが姿を見せ、手術のやり方を教えてほしいと言い出した。
緊急手術
負傷したのはアルバートであることが判明した。
腹部に小型の手りゅう弾が刺さってしまったため、エリーゼをはじめ他の者を危険にさらさぬようミハイル自ら手術を試みようとしていたのだ。
静止を振り切りエリーゼはアルバートのもとへ向かう。
敵対していた派閥の者でさえ救助を願い頭を下げる姿に、エリーゼは危険を省みず自ら手術をすることを決め、ミハイルもそのサポートをすることになった。
その時、リンデンが姿を現し、エリーゼを連れ帰ろうとするが、ミハイルの不意を突いた一撃で気を失ってしまい、その隙にアルバートの手術が始められる。
さすがのエリーゼでさえも、爆発の恐怖から緊張して小さなミスをしてしまうほどだった。
結果的に不発弾であることがわかると、2人は前世のように打ち解けた会話をしながら手術を進めていく。
しかし、ようやく手術を終え一息ついている二人だったが、総司令官への暴行・命令不服従の罪で捕らえられることとなった。
謹慎
エリーゼは謹慎を命じられ、部屋に連れられたが、その部屋はあまりに豪華で謹慎部屋とはとても思えなかった。
同時にリンデンからのねぎらいの言葉を伝えられたエリーゼは、この謹慎が自身を休ませるための気遣いであることに気付く。
アルバートが順調に回復しているとの報告を受け安心していたエリーゼだが、病院を3日も空けていることを心配していた。
ある夜、風呂上がりのエリーゼの前にリンデンが姿を現す。
どうやらここがリンデンの部屋だということがわかると、エリーゼは部屋を出ようとするが、この部屋で休むよう命じるリンデンに、エリーゼは自分の体を求められているのかと身構えてしまった。
リンデンがそのような人物ではないことはわかっているものの、近くで休むことに抵抗感を感じるエリーゼはなかなかベッドで横になろうとしない。
焦れたリンデンは、仕方ないと言って近くに歩み寄る。
彼の顔はもう目の前に迫っていた。
【6巻のまとめ】
エリーゼの指摘で、帝国は敵の偽計を見破り大勝する。
しかし、チャイルド家の公司・アルバートが負傷したとの一報が入る。
危険を伴う手術を何とか乗り切ったエリーゼをリンデンはねぎらい、自身の部屋で休むよう取り図るのだった。
【6巻の見どころ】
この巻の見どころは、エリーゼの戦術眼と覚悟が輝く戦場での活躍と、リンデンとの距離が急接近する展開にあります。
偽計を見破り帝国を勝利に導いたエリーゼは、危険な手術でも信念を貫きアルバートを救います。
さらに、謹慎という名の休息の中で、リンデンとの親密な時間が訪れ、2人の関係に大きな変化が芽生えます。

次巻へ続きます。
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