3年前に消えた「ブラッド・ベリ総合病院」を見つけたクラウス達は、当時倒せなかったBBとそのペットを倒し、因縁にけりをつけた。
9巻のあらすじを振り返ってみましょう。
ツェッドのために
「働かざる者食うべからず」というザップの言葉を聞いたツェッドは、就職活動を始めた。
しかし人間でも異界人でもない、BBに作られた存在である彼の就職活動は難航する。
落ち込むツェッドは、酔っ払った隙に陸上生活の必需品「エアギルス」を奪われてしまった。
エアギルスを取り戻せなければ、ツェッドは楽しみにしていた新年会に参加できない。
ツェッドのため、レオはエアギルスを取り戻そうと呼びかける。
奪還
ツェッドの眼球から映像を読み取ったレオとチェインが辿り着いたのは、超有名な軍需企業のビルだった。
遅れて合流したザップが騒ぎを起こして気を引いているうちに、チェインはビルに潜り込む。
部下にエアギルスを強奪させた社長は、問答無用でチェインに攻撃を仕掛けた。
他人の命を軽視するようなやり口に腹が立ったチェインは、社長の心臓を触りながら「次はない」と脅し、エアギルスを取り戻した。
現場を去る3人の前に現れたツェッドは、報連相なしで飛び出してしまった3人を非難するが、自分を助けるために行動してくれたことに感謝する。
しかし、頭部に水を集めて宇宙人のようなユニークな姿になったツェッドは3人に大笑いされてしまった。
K・Kの授業参観
息子の授業参観と凶悪犯罪組織の取引阻止作戦がダブルブッキングしてしまい、K・Kは悩んでいた。
苦肉の策として作戦にリモート参加することにしたK・Kは、息子の授業を見守りながら遠隔操作で敵を狙撃していく。
しかし、カメラに映らないBBの登場で状況は一転し、ライブラは押され始める。
授業参観を抜け出し現場に急行しようとしたK・Kは、息子のクラスメイトの保護者がガラスに映らないことに気づいてしまった。
BBは人間の少女を育てるため、用心棒として犯罪組織に雇われていた。
そしてK・Kと同じく戦いながら授業参観にも参加するため、首と偽物の体で学校に来ており、本体の首から下は現場でスティーブン達と戦っていた。
学校でも戦いが始まりそうになるが、そこに2人の子どもたちが現れたことでBBに一瞬の隙が生じた。
隙をつかれたBBの体はスティーブンの攻撃を受けて凍りつき、K・Kに銃を突き付けられていた頭部は大人しく負けを認めて娘と共に別の町へ去っていった。
【9巻のまとめ】
エアギルスを強奪されたツェッドのため、レオ達は軍需企業のビルに殴りこむ。
授業参観と作戦がブッキングしてしまったK・Kは、遠隔操作で敵を狙撃するという力技で授業参観と作戦の同時進行を試みる。
【9巻の見どころ】
この巻の見どころは、K・Kが母としてもエージェントとしても全力を尽くす授業参観シーンです。
息子の成長を見守りつつ、遠隔操作で敵を狙撃する姿には、親としての愛情とプロの矜持が詰まっています。
さらに、敵であるBBもまた子どもを守るために戦っていたという対比が切なく、戦いの結末は思わず胸を打ちます。

次巻へ続きます。
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