ある日、高校1年生の玄野計は小学生時代の親友だった加藤勝と共に地下鉄のホームで線路に落ちた酔っ払いを助けようとして電車に轢かれ命を落としてしまった。
目を覚ました次の瞬間、2人がいたのはとあるマンションの一室。そこには同じように死んだはずの人々が集められていた。
部屋の中央には「ガンツ」と呼ばれる謎の大きな黒い球。
同じ部屋にいた中学生の西や美少女の岸本らとともに、玄野たちは理由もわからないまま星人を「やっつける」ように指示され、別の場所へと強制的に転送されていく。
破壊的な威力を持つ近未来の武器を手にわけもわからぬまま始まるゲーム。
次々と人が死んでいくなか玄野がねぎ星人を追い詰め、ゲームの経験者で近くに潜んでいた西が仕留めた。
ゲーム終了時点で生き残っていた者は五体満足で部屋に帰還を果たし、「ガンツ」と呼ばれる黒い球から採点を受けて元の世界へと解放される。
ガンツから支給されたスーツさえあれば、元の世界でも怖いものなどない―。
そう感じ始める玄野の家に行くアテのない岸本が上がり込み、加藤に一途な思いを寄せる岸本との同棲生活が始まった。
そしてまたあのゲームが始まる。
今度のターゲットは「田中星人」。
新たに集められた暴走族などのメンバーと共に挑むことになるが、スーツを家に置き忘れてしまった玄野。
生身で臨まざるを得ず、開始早々にターゲットと出くわすピンチに陥るのだった。
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
田中星人に気づかれた
玄野にも警戒することなく素通りしていく田中星人。
後ろから撃とうと玄野が銃を構えると、銃にはレントゲンのように田中星人の骨が透けて見えた。
そうこうしているうちに田中星人に気づかれ、絡まれてしまう玄野。
機嫌を損ねて追われるなか、転送されてきた加藤たちと合流を果たすのだった。
1体撃破するも西が瀕死に
近くに透明化して息を潜めていた西が先制攻撃を仕掛ける。
田中星人はすぐさま口から超音波を出して反撃し、西はたまらず川に飛び込む。
川で田中星人と戦う西だが、水の中でも素早く動く相手に徐々に劣勢に追い込まれ、ついにスーツが壊れてしまった。
橋の上で眺めている玄野たちに必死に助けを求める西。
しかしゲーム開始前の態度で孤立していた西を助けようとする者はいない。
唯一、西が死んでこのゲームに関する情報が無くなることを避けようと加藤が援護へ向かうが、間に合わず。
西は田中星人の超音波をもろに喰らって瀕死の状態に。
玄野も橋の上から援護を試みるなか、スーツの力に気づいた加藤が田中星人にベアハッグを仕掛け、田中星人の本体である鳥の妖怪を引きずり出すことに成功。
そのまま銃で仕留め、1体倒すことに成功するのだった。
西が死んだ
他方、勝手に帰ろうとした暴走族たちは、頭の中に鳴り響くアラームを無視してエリアの外に出た1名が爆死。
ターゲットを倒したものの部屋への転送は始まらず、西が持っていたレーダーからまだターゲットが残っていることが明らかとなる。
目と耳がやられ意識が朦朧とする西は、母に助けを求めながら、「あと10点で自由になれたのに…」と遺して命を落とした。
目の前で人が死んだ恐怖に襲われる一同を何とかまとめ上げようとする加藤。
レーダーを頼りにもう1匹の田中星人を倒すため、加藤と岸本、そして後ろからスーツを着た北条や祖母と少年が後についていく。
他方、スーツを着ておらず安全のためにその場に留まった玄野は暴走族たちに絡まれ、パシリとして連行されていくのだった。
田中星人の包囲
住宅街で田中星人の群れに囲まれた加藤たち。
加藤のスーツが壊されながらも、岸本や北条が対抗して何体かを撃退する。
他方、祖母と少年は近くの民家のガレージに避難するが、そこにも2体の田中星人が迫る。
祖母が少年を庇って殺されるなか、田中星人の本体は外気では窒息してしまうことに気づいた加藤たちが助けに向かう。
他方、暴走族2人に連れられとあるボロアパートにやってきた玄野。
中の偵察に行かされた玄野は、アパートの部屋から何体も出てきた田中星人に囲まれてしまう。
そして奥の部屋には田中星人のボスが鎮座しているのだった。
【4巻のまとめ】
田中星人と早々に接敵し、途中でスーツが故障した西がまさかの命を落とす事態となってしまう。
「あと10点で自由になれたのに…」というのが西の遺言だった。
残ったメンバーを加藤が必死にまとめ、残りのターゲット撃破に向かうも、市街地で包囲され犠牲者が出てしまう。
一方、暴走族にパシられる生身の玄野は、偵察に向かったとあるボロアパートで田中星人たちに囲まれ、そのボスに遭遇してしまうのだった。
次巻へ続きます。
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