偶然にも世界各地で死刑囚5人が「敗北を知りたい」という言葉を残して脱獄し、東京へ向かう。
徳川のご老公は地下格闘士たちを集め、死刑囚たちとの全面戦争が始まった。
5人の死刑囚が後楽園に揃い、刃牙・独歩・花山・烈・渋川の5人と対決することに。
独歩はドリアンの仕込んだ特殊繊維で左手首を切り落とされ、勝負は持ち越しに。
そして復讐に燃える猪狩も用心棒を連れてシコルスキーを拉致するも、復讐は失敗に終わり、返討ちに会った。
一方、花山がスペックと決闘し、重傷を負いながらもスペックを打ち破る。
刃牙は渋川とタッグを組んで戦うが、柳の前にまさかの敗北。取り逃がしてしまう。
刃牙の敗北により重苦しい空気に包まれるご老公と地下格闘士たち。
そこにドリアンが侵入、ご老公邸を爆破し、地下のアジトへ逃げた。
その後を追っていた加藤がアジトを突き止め勝負を挑むも、圧倒的な実力差を前に完敗。
瀕死の重傷を負った加藤の仇をとるべく、神心会が総出でドリアンを追う。
烈はドリアンが同門の海王であると知ると一度身を引き、代わりに独歩がドリアンを追い詰めた。
最後は意識不明重体のまま病院を抜け出してきた加藤が登場。
とてつもない恐怖を味わったドリアンは自らの負けを叫び、号泣するのだった。
10巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
まだ諦めないドリアン
闘いを終え、病院で治療を受けるドリアン。
レントゲンには右手に小型の爆弾のようなものが映っていた。
当のドリアンは病室を抜け出し、再び意識を失って横たわる加藤のもとへ。
〈病室を抜け出たドリアン [バキ 10巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
加藤をいつでも殺せる状態になったことでドリアンは勝利を確信し、今度は独歩の家を襲う。
帰宅した独歩がすぐさま異変に気付き臨戦態勢をとるが、一歩間に合わず。
ドリアンは右手に仕込んだ小型爆弾を独歩の顔面で起爆させ、独歩は顔面を焼かれて意識を失った。
〈ドリアンに顔面を焼かれる独歩 [バキ 10巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
烈がドリアンにトドメを刺す
独歩を襲ったドリアンの前に、再び烈が立ちはだかる。
烈は同門対決の禁忌を破り、ドリアンと立ち会う。
決着は一瞬だった。
ドリアンよりも速く烈の拳が急所を突き、ドリアンは敗北。
〈列がドリアンを破る [バキ 10巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
敗北によって自我が崩壊したドリアンは幼児レベルまでに知性が退行し、もはや拘束や監視の必要は無くなったのである。
シコルスキーが梢江を拉致
デートを終え、夜道を一緒に帰る刃牙と梢江。
2人ともSEXへとステップを移す流れであることを暗黙で理解しながら、なかなか切り出すことができない。
そのまま2人は時間をずらして帰宅する。
今からでも遅くない。刃牙の部屋に行こうか、と梢江が考えていた時、窓ガラスをノックする音がした。
不用意に窓を開ける梢江。
しかし、中に入ってきたのはシコルスキーだった。
〈シコルスキーが梢江を拉致 [バキ 10巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
梢江に対してあくまでも紳士的に振る舞うシコルスキー。
刃牙が梢江のピンチを察して飛び入り、怒りにまかせてシコルスキーに仕掛ける。
しかしシコルスキーは隙をみて梢江を拉致して逃走。
刃牙の甘さに高笑いしながら車を走らせるのだった。
地上最自由の怪物、ビスケット・オリバ
警視庁では日本・アメリカ・ロシア・イギリスの警察幹部が顔を合わせ、脱獄した死刑囚たちについて会議を開いている。
ここでとある人物に死刑囚捕獲の協力を仰ぐことが決まる。
その人物がいるのはアリゾナ州立刑務所。
囚人という身分でありながら誰にも縛られずに看守より自由に生活する男、怪物ビスケット・オリバである。
〈怪物ビスケット・オリバ [バキ 10巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
刑務所の壁には自身の巨大な肖像画すらあり、絶対的なパワーをもっているようだ。
オリバは鍛えに鍛えた肉体が自慢で、いかなる犯罪者も捕らえることができると豪語する。
その言葉を証明するチャンスが早速訪れる。
事件発生の知らせを受けて、オリバは犯人の捕獲のためにヘリで現場に急行するのだった。
【10巻のまとめ】
一度敗北を認めながらもまだ勝負を諦めないドリアンが独歩の顔を焼いた。
しかし最後は烈によって破られ、敗北したドリアンは自我が崩壊するのだった。
他方、シコルスキーは刃牙の目の前で梢江を拉致する。
シコルスキー、ドイル、柳の捕獲に向け、各国の機関はビスケット・オリバに協力を依頼した。
肉体自慢でいかなる犯罪者も捕らえることができるオリバの実力とは―。
次巻へ続きます。
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