飛行機が墜落し、島に漂着した私立鳳翔高等学園の生徒たち。
そこは巨大化した虫が巣食う島だった。
蝶に襲われ早速犠牲者が出る中、織部睦美は他の生存者らと共にジカバチの巣から親友の成瀬千歳を救出。
次々と虫に襲われるなか、恐怖に耐えかねてか集団への協力よりも自らの安全を最優先に考える者も出始めていた。
睦美達は中城先生が率いる生存者グループと合流を果たすが、有無を言わせぬ発言力で中城先生は睦美のアドバイスに耳を貸そうとしない。
不協和音が生じるなか、先生の指示で危険を冒して食糧の捜索に出るも失敗。
安全な場所を目指して移動するが、ホタルの幼虫やジグモの群れに襲われ、続々と犠牲者が出てしまう。
そして中城先生と睦美までもがジグモに捕まってしまうのだった。
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
中城先生が犠牲に
ジグモの巣穴に囚われた中城先生と睦美。
中城先生に心酔する青山は甲斐を巻き込んで救助のためにジグモの天敵であるジカバチの羽音の録音で陽動し、糸に絡められた睦美たちを外に引きずり出すことに成功する。
睦美は何とか助けられたが、ジカバチの羽音が必要以上にジグモを刺激してしまい、中城先生は強靭な糸で締め付けられ全身がバラバラになって死亡した。
〈中城先生の死 [巨蟲列島 4巻](c)秋田書店/藤見泰高〉
睦美が生還したところで反撃開始。
ジグモの背に飛び乗った睦美は自らが囮となってジグモの自滅を誘う。
ジグモは触角を自らの腹に刺してしまい、狙い通り自滅。
睦美たちは難を逃れるが、青山は中城先生の死で睦美を逆恨みするのだった。
〈睦美を逆恨みする青山 [巨蟲列島 4巻](c)秋田書店/藤見泰高〉
安全地帯の確保
その頃、安全地帯と思われるお堂に逃げ込んだアツシや美鈴たち。
アツシが暴力による独裁をしきはじめるが、そこにドウガネブイブイの群れが襲い掛かる。
〈ドウガネブイブイの群れ [巨蟲列島 4巻](c)秋田書店/藤見泰高〉
パニックに陥る一行だが、千歳が睦美に教わった知識を武器に「服を脱いで全裸になる」という指示を飛ばす。
ドウガネブイブイは服に付着した汗に含まれるミネラルに寄ってくる―。
千歳の的確な指示で全裸になり身体を洗い流した一行。
そこに睦美らも合流し、お堂にあったお香を大量に焚いて安全地帯を確立した。
〈安全地帯の確保 [巨蟲列島 4巻](c)秋田書店/藤見泰高〉
ようやく救助隊が着くが…
そしてようやくこの島に救助隊が到着。
沖に停泊する救助船を見て歓喜に沸く一行。
しかし待てども救助隊は来ず、睦美たちは待機するか船の方へ向かうか、難しい判断を迫られる。
千歳と睦美は夜明けまで待機し、それでも救助が来なければ移動することを決めた。
翌日に備え、休息をとる一行。
その夜、睦美を逆恨みする青山は睦美のバッグに中城先生のちぎれた手を忍ばせ、睦美に虫がおびき寄せられるように仕向けた。
〈睦美に罠を仕掛ける青山 [巨蟲列島 4巻](c)秋田書店/藤見泰高〉
結局救助は来ず、夜明けとともに移動を開始。
バッグの中に死体の手が入っていることに睦美が気づくと、パニックを起こしてアツシが走り出してしまう。
すぐさま血で興奮したサシガメの群れがアツシを襲い、左腕を刺された。
睦美たちはサシガメの群れに囲まれ、絶体絶命のピンチ。
と、そこにようやく救助隊が到着し、間一髪で命を助けられる。
〈救助が来た [巨蟲列島 4巻](c)秋田書店/藤見泰高〉
救助に来たのは海上保安庁の巡視船乗組員である識森 涼子、その父であるおやっさん、そして猟友会メンバーであるぜんさんの3人。
猟銃を持った救助隊の到着に胸をなでおろすのも束の間、巨大化したヤゴがぜんさんを襲い、新たなピンチが訪れるのだった。
〈巨大ヤゴが襲い掛かる [巨蟲列島 4巻](c)秋田書店/藤見泰高〉
【4巻のまとめ】
睦美はなんとか救出されるも、中城先生が犠牲となり、中城先生に心酔していた青山は睦美のことを逆恨みするようになる。
一行はなんとか安全地帯に逃げ込み、そして待望の救助が到着。
巡視船が港に停泊し、識森 涼子、その父であるおやっさん、そして猟友会メンバーであるぜんさんの救助隊としてやってきた。
しかし睦美らが安堵するのも束の間、巨大化したヤゴにぜんさんが襲われ新たなピンチが訪れるのだった。
次巻へ続きます。
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