とある森に「巨大な猿が出る」と聞いてロケで来た、モラルなき男女10人。
一行が熊に襲われ逃げようとした矢先、猿は現れた。
更なる猿のスクープ映像を求めてサークル内のリーダーであるリョウは、仲間を金で唆し猿を追う事を決意する。
これが悲劇の始まりだった。
前作「モンキーピーク」の舞台の3年前に起きた通称「りょうちゃんねる事件」を描く前日譚。
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
樹海を訪れる「りょうちゃんねる」メンバー
「猿人が出る」という噂を確かめるため、とある樹海に撮影に来た「りょうちゃんねる」のロケ隊の男女10人。
〈りょうちゃんねるの2人 [モンキーサークル 1巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
何年か前にキャンプに来ていた人たちが猿人に襲われ、2人が行方不明になったという噂がたつ森。
リーダーのリョウはバイトで雇われているシマにヤラセを指示するが、なかなかうまくいかず、森の奥地に足を踏み入れながら撮影を続行する。
リョウとアイドル的存在のみかんが出演、そして以下8名がクルーとして同行する。
・ダイブツ(大柄な男性)
・マリ(ぽっちゃりした女性)
・チョウ(帽子を被った中年男性)
・えーご(ぽっちゃりした男性)
・マッシー(ディレクター的存在)
・隊長(山岳ガイド)
・カトー(若者)
・シマ(バイト)
熊と魔猿に遭遇
奥地で撮影を再開する一同。
すると突然物音が。
一同が目をやると、木の陰から熊に襲われているカトーが姿を現した。

〈熊に襲われたカトー [モンキーサークル 1巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
慌てて逃げ出し車に逃げ込むが、前に停めたカトーの車が邪魔で発進できない。
熊も一同を追い、パニックが起こる。
するとそこに魔猿が現れ、熊を撃退して去っていった。

〈魔猿が現れ熊と対峙 [モンキーサークル 1巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
突然のあまりの出来事に息をのむ一同。
マッシーのカメラに一連の映像が撮れていればスクープになるはずが、取れていたのは音声だけ。
もし大スクープが手に入れば、途方もない金が手に入る。
金に目がくらんだリョウは、カトーの安否確認や身の安全確保そっちのけでスクープ映像を撮ることを決めるのだった。

〈金に目がくらむリョウ [モンキーサークル 1巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
仕掛けられていた罠
うまくいけば一発で大金が手に入る―。
リョウに説得された一行は警戒しながら撮影を再開。
行方不明になったカトーと猿の痕跡を探しながら沢を目指す。
と、腹を裂かれて息絶えている熊の死体と猿の足跡を見つけた。

〈熊を簡単に殺す魔猿のパワー [モンキーサークル 1巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
道のように続く大量の血痕を追っていくと、木の幹に打ち付けられたカトーの無残な死体が。
ショックを受ける一同、そしてよろけたマッシーも落とし穴の罠にハマり致命傷を負ってしまうのだった。

〈罠で致命傷を負うマッシー [モンキーサークル 1巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
死者が出るなか撮影続行
カトーの遺体を降ろし、マッシーが回していたカメラを回収するリョウたち。
落とし穴に誘い込んだ犯人はおそらく魔猿。
マッシーのカメラにはリョウ達の様子を木の上からうかがう魔猿の姿が小さく映っていた。

〈様子を覗っていた魔猿 [モンキーサークル 1巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
死人が出ている状況のなか、リョウは更なる証拠映像を求めて猿を追うことにするのだった。
遭難、更なる襲撃
ひとまず現場から急いで避難する一同。
沢に出て休憩を取るが、マリが落石で足を負傷してしまう。
そして夢中になって逃げていたせいで、山岳ガイドの隊長にも現在位置がわからなくなってしまっていた。

〈まさかの遭難 [モンキーサークル 1巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
ダイブツがマリを背負い沢沿いに移動する一同だが、猿の追手は着実に近づいていた。
滝にぶちあたり立ち往生したところで魔猿が現れ、隊長を弄びながら殺害。

〈隊長が襲われる [モンキーサークル 1巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
魔猿の姿と残忍さを目の当たりにしてメンバーが恐怖に怯える一方、リョウはスクープ映像の撮影に成功し震えるのだった。
日が暮れ、野営
目的のものが手に入り、あとは無事に下山するだけ―。
しかし、2年前から魔猿の存在を知っていたチョウは、楽しむかのように隊長を殺した魔猿がまた襲ってくるだろうことを予言する。
ルートを探しながら山を下るが、途中で日が暮れてしまった。

〈日が暮れてしまう [モンキーサークル 1巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
火を焚きながら野営することになり、チョウが2年前の事件を語りだすのだった。
2年前の事件
番組制作会社に勤めていたチョウは、深夜番組の企画で巨大な猿が出ると噂のこの森に足を踏み入れた。

〈2年前の事件 [モンキーサークル 1巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
カメラや罠を仕掛け、2日目の夕方。
落とし穴に何かがかかった音がしてチョウともう1人で様子を見に行く。
するとテントから悲鳴が聞こえ、残り2人のメンバーがそのまま行方不明になった。
その後の捜索でも2人の行方はわからず、チョウは真相を確かめるためにこの森に再び戻ってきたのだった。

〈チョウの目的 [モンキーサークル 1巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
魔猿に対抗するダイブツ
チョウの話を聞き、緊張感が高まる一同。
猿は夜目が利かないかもしれないという可能性を思い当たり焚き火を明るくするが、頭上から魔猿が迫りみかんを襲った。

〈魔猿の襲撃 [モンキーサークル 1巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
吹き飛ばされたみかん、そしてダイブツが魔猿と対峙する。
ダイブツは真っ向から張り合い、魔猿を退けることに成功。

〈2人がかりで撃退 [モンキーサークル 1巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
歓喜するリョウだが、日が昇ればまた襲われることは明白だった。
果たして何人が無事に下山できるか―。
悪夢は2日目を迎えようとしていた。

〈悪夢は続く [モンキーサークル 1巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
【1巻のまとめ】
とある森に「巨大な猿が出る」と聞いてロケで来た、モラルなき撮影隊「りょうちゃんねる」の男女10人。
一行が熊に襲われ逃げようとした矢先、魔猿は現れた。
更なる猿のスクープ映像を求めてサークル内のリーダーであるリョウは、一攫千金を狙い猿のスクープ映像を追う事を決意する。
しかし魔猿は罠や待ち伏せで次々とメンバーを襲い、既に3人が命を落とした。
死の恐怖が迫るなか証拠映像を手に下山を目指す一行だが、遭難し野営しているところを再び襲われてしまう。
悪夢は2日目を迎えようとしていた。
次巻へ続きます。
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参考誰も助けには来ない、森の魔猿伝説の前日譚『モンキーサークル』全2巻【ネタバレ注意】
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