高校２年生、半田清。
書道の大家、半田清明を父に持ち書道の世界では知られた存在で、男子・女子からも一目置かれている。
半田くん本人は、みんなから嫌われている、イジメられていると思い込んでいたが、委員長キャラの相田、元モデルのレオ、そして元引きこもりの不良である筒井らが半田くんに心酔していく。
一般人キャラの近藤、口元以外は半田くんにそっくりな物真似キャラ・花田、半田くんへの愛が深すぎるヤンデレ・みよこ、半田くんと中学自体の短距離走で因縁(一方的)のあるダッシュ東野が登場。
またまた半田くんの周りにはキャラの濃い取り巻きが増えていき、男性を目の敵にする生徒会長の天王寺佐和子からも目を付けられた半田くんだが、アクシデントにより佐和子からも惚れられてしまう。
廃部寸前の美画部に再建のきっかけを作り、さらに図書委員をも虜にした半田くん。
取り巻きは「半田軍」となり、みよこは半田くんに近づく女子を人知れず消す「イレイサー」にまで成長。
半田くんを守るべく、みんなでストーカーと化していた。
そんななか、半田くんにとって学生生活最難関となる修学旅行が近づく。
半田軍と同じ班になるなか、川藤の提案がきっかけとなり、半田くんはこれを機に修学旅行で友達を作ろうと決意。
修学旅行で半田くんたち「灰校」とライバル校で隣町にある「白服」とで同士で争いが勃発するが、半田くんのおかげで両校ともに仲良く和解し、無事に修学旅行を終えることができた。
そして文化祭の出し物では迷走して「ロミジュリ(ロミオとジュリエット)カフェ」というミュージカル喫茶をすることに。
半田くんはエリザベスⅠ世役を配役され戸惑いながらも、結果的には文化祭に乱入してきた不良たち、一宮たち白服、半田軍の三つ巴の戦いを終結に導く。
ロミジュリカフェも大盛況で最優秀賞を獲得し、ステージ上で表彰された半田くんはようやく、みんなから慕われていることに気付いたのだった。
最終巻のあらすじを振り返ってみましょう。
はんだくんTVアニメ化決定！
半田くんがついにTVアニメ化されることになった。
半田軍は喜び、その内容に様々な想像を膨らませる。
だがレオがテレビ番組の雑誌を手に取ったとき、そこで衝撃の事実を知ることに。
いつの間にか第一話の放送が終わっていたのだ。
誰か録画してないかな、と確認するが、誰一人として録画していなかった。
「はんだくん」7巻©ｽｸｳｪｱ・ｴﾆｯｸｽ/ヨシノサツキ
相沢が制作会社に直接電話をかけ、半田軍を代表して一話目からリスタートしてくれないか交渉するが、一蹴されてしまうのだった。
半田軍、自らアニメ作り
半田軍をないがしろにしていると制作会社に憤慨した半田軍は、自分たちの手で半田くんのアニメを作ろうと意気込む。
そしてメンバーをかき集めて自主製作のアニメが完成。
だがレオの壊滅的なキャラクターデザインや花田が担当した主題歌のダサすぎる歌詞など、内容はまさに黒歴史そのもの。
「はんだくん」7巻©ｽｸｳｪｱ・ｴﾆｯｸｽ/ヨシノサツキ
結局、気を利かせた制作会社が本物のTVアニメ「はんだくん」のDVDを郵送してきてくれ、それを観た半田軍は感動して涙を流す。
そして、半田軍が作った自主製作のDVDは「はんだくん」は半田くんへと送られたが、半田くんは再生するとあまりの出来の悪さにすぐに観るのをやめるのだった。
「前の男」
半田くんの常に目の前にいる「前の男」。
いつも机に突っ伏していて、半田くんの邪魔にならないように努めている。
「はんだくん」7巻©ｽｸｳｪｱ・ｴﾆｯｸｽ/ヨシノサツキ
今日も半田くんが登校する前に必ず突っ伏していられるようにスタンバイ。
自然に半田くんの世界に溶け込みながら、半田くんのことを一番近くで見守っている。
一方の半田くんも「前の男」がなんでいつも突っ伏しているのか疑問だった。
「前の男」は化学も家庭科も数学もみんな突っ伏したまま授業を受けており、具合が悪いわけではないらしい。
半田くんは「前の男」も自分と同じように人から嫌われており、突っ伏すことで自分を守っているのではないかと推測。
川藤にそのことを相談すると、川藤は「人気者のオレにはわからないな、そう思うならお前から声をかけてやればいい、友達を作るいいチャンスにもなる」と勧めた。
親しくなろうと決意した半田くんが教室に戻ると、ちょうど「前の男」がトイレに行こうとしていた。
しかし、「前の男」は半田くんの顔が恐ろしすぎてチビってしまう。
半田軍も半田くんが鬼の形相をしているとビビッている。
半田くんは、どう声をかけるか悩んでいたのだ。
半田くんは悩んだ末に「なぁ、オレたち似てるよな」と伝える。
それを聞いた半田軍も、「前の男」が半田くんにそっくりな顔をしているのに気づき、「本当だ！似てる」と驚く。
「はんだくん」7巻©ｽｸｳｪｱ・ｴﾆｯｸｽ/ヨシノサツキ
こうして自分の存在を示した「前の男」。
半田くんは仲間を作るチャンスをもらえたと喜ぶ。
しかし、次の日「前の男」は「半田くんと紛らわしいから顔を隠して！」とクラスメイトたちから強く告げられ、元の机に突っ伏す生活に戻ってしまうのだった。
半田くんとクラス会
半田くんが半田軍と過ごしたあの頃から六年の月日が流れ、23歳になった。
「はんだくん」7巻©ｽｸｳｪｱ・ｴﾆｯｸｽ/ヨシノサツキ
近藤はクラス会の便りをもらい、また半田くんや半田軍のみんなに会いたい、と思い心を弾ませていた。
相沢はコンタクトデビューして雰囲気が変わっていたが、大学院に進学して危険そうな研究をしていた。
レオはモデルのマネージャーをしていた。
筒井は喧嘩をやめて6年前とは別人のように痩せており、現在はトラックドライバーをしているようだった。
しかし、肝心の半田くんが来ない。
招待のハガキを送っていたが、出席の返信が来ていなかったのだ。
今になってようやく半田くんが自分たちと距離を取っていたのに気づく半田軍。
「はんだくん」7巻©ｽｸｳｪｱ・ｴﾆｯｸｽ/ヨシノサツキ
自分たちは半田くんのおかげで輝いていられた…と話がまとまり、半田くんを迎えに行こう！とレオが提案してきた。
するとそこへ川藤の友達、長谷川が現れ「半田くんは島へ引っ越し、書道を極めることにしたらしい」という情報を伝える。
さらに花田も「この前、半田くんが子どもと一緒にいるのを見た」と話し、一同は衝撃を受ける。
様々な憶測が飛び交うなか、半田くんのお母さんが登場。
「参加状が届いていたけど、清さんに渡し忘れてしまったの」とわざわざ訪ねてきてくれたのだ。
「はんだくん」7巻©ｽｸｳｪｱ・ｴﾆｯｸｽ/ヨシノサツキ
皆が知らない半田くんのことを話してくれるお母さんを囲いながら皆が質問攻めに。
その頃半田くんは島でくしゃみをし、なると「誰かにウワサされてるのかなぁ？」と話していたのだった。
【7巻(完)のまとめ】
この巻ではオムニバスで、TVアニメ化決定の記念ストーリー、半田くんの前の席でいつも机に突っ伏している謎の男、そして卒業から6年後の同窓会のエピソードが収録されていました。
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