「名前を書かれた人間は死ぬ」というデスノート。
暇を持て余した死神リュークが人間界にデスノートをわざと落とし、それを拾った天才高校生の夜神月(ライト)は、そのノートを使って自分が悪人に死の裁きを下し、新世界の神になることを決意する。
世間では悪人が次々と死んでいく現象を何者かによる「神の裁き」として恐れ、熱狂的な支持者はその裁きを下す者を「キラ」と呼んで崇拝し始める一方、 世界的に謎多き天才探偵「L」がキラの捜査に乗り出した。
日本ではライトの父・夜神総一郎が捜査本部長となる一方、ライトは父から捜査情報を盗みつつ、意図的に警察の捜査情報が漏れていることがわかるように挑発し、逆にLの正体を暴きだすことを狙う。
デスノートの細かいルールを検証しながら巧みに犯罪者の抹殺を続けるライト。
ある日捜査の手が自分に及んでいることを察知するが、デスノートを使ってバスジャック事件に巻き込まれるアクシデントを演出し、疑いの目を欺きながら自分を尾行していたのがFBI捜査官のレイ・ペンバーであることを突き止めることに成功するのであった。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。
FBI捜査官への裁き
ライトはFBI捜査官レイ・ペンバーを脅迫して無線機が入った封筒を渡し、山手線に乗りながら指示を出す。
デスノートは死因を先に書いても有効というルールを利用し、死因だけを先に書いたページを用意していた。隠しつつ、そこにレイに渡す。
このページは、名前を書くための空白部分だけが見える状態であり、レイは指示されるがままFBI捜査官の同僚12人の名前を空白部分に記入。
結果としてライトの策略どおり、全員が心臓麻痺で死亡することとなった。
「DEATH NOTE」2巻©集英社/大場つぐみ・小畑健
これによりキラは邪魔者であれば罪人でなくとも容赦なく殺すことが示され、日本警察内でもLへの不信感が高まる。
キラ捜査本部は壊滅的な状況に陥り、限られた覚悟を持つ者たちだけが残ることに。
そしてライトの父・総一郎を含むわずか6人の捜査員のチームがキラの捜査を続けるのであった。
「DEATH NOTE」2巻©集英社/大場つぐみ・小畑健
FBI捜査官の婚約者ナオミ
レイがキラに殺された後、レイの婚約者である南空ナオミは復讐心に燃え、キラの正体を暴くため捜査を始めていた。
元FBI捜査官でもあるナオミは、洞察力と推理を駆使し、レイがキラに利用されて殺されたと結論づける。
ナオミは、キラは心臓麻痺以外でも人を殺せる能力を持っていること、婚約者のレイ・ペンバーは死ぬ前にキラに会っていること、そしてバスの中でやむなくFBIの本物のIDを見せた相手がいることなど、キラの正体がライトであることに迫るような情報を掴んでいた。
それらの重要な証拠をLに伝えようと警察署に出向くが、受付では相手にされない。
この状況で、ライトは偶然にもナオミと出会う。
ライトはナオミの持つ情報が自分にとって非常に危険であると悟り、すぐに彼女の抹殺を決意。
「DEATH NOTE」2巻©集英社/大場つぐみ・小畑健
ライトは嘘と真実を織り交ぜながらナオミを騙し、自分が捜査本部の一員であると信じさせながら、言葉巧みにナオミを捜査本部に勧誘するライト。
その過程でナオミに自分の実名を明かさせることに成功。
「DEATH NOTE」2巻©集英社/大場つぐみ・小畑健
ライトはデスノートに彼女の名前を記入し、自殺するよう仕向けるのだった。
Lの捜査本部結成と盗聴器の設置
Lはキラ捜査を進めるため信頼できる少数精鋭のチームを組織し、直接捜査に関与する。
「キラは殺す相手の顔と名前を知る必要がある」との推理に基づき、非合法ながらも特定の家庭に盗聴器と盗撮カメラを設置することにした。
対象はレイ・ペンバーが死ぬ直前に調査していた、北村次長の家と夜神の家。
「DEATH NOTE」2巻©集英社/大場つぐみ・小畑健
総一郎もこの捜査に深い覚悟を持って同意し、家族が監視されることを受け入れるのだった。
リュークの協力
ライトは自宅に盗聴器や盗撮機が設置されていることを察知し、普通の人には見えないリュークの手を借りることに。
リュークはもともとライトの味方ではないものの、監視されている状況では大好きなリンゴも満足に食べられなくなることを嫌い、この状況を変えるためにライトに協力。
「DEATH NOTE」2巻©集英社/大場つぐみ・小畑健
ライトはリュークの力を利用して、監視カメラと盗聴器の場所を把握し、対処法を練るのであった。
【2巻のまとめ】
ライトはデスノートを巧みに操ってFBI捜査官らを抹殺し、日本におけるキラ捜査に大きなダメージを与える。
一方のLは総一郎を含む少人数の信頼できる捜査チームを組織。
キラの正体を暴くため、殺されたFBI捜査官が調査していた夜神家と北村次長の家庭にターゲットを絞って盗聴器と盗撮カメラを設置する非合法な手段を強行。
だがライトも普通の人間には見えない死神リュークの手を借り、自宅の盗聴器や盗撮カメラの存在に対処するのだった。
次巻へ続きます。
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