全巻まとめ

詐欺師まがいの営業マンが監督に?高校野球の常識を変える駆け引きで勝利を掴め『ラストイニング』全44巻【ネタバレ注意】

関東某県にある彩珠学院高校野球部は、甲子園初出場で初優勝を果たした過去がある。

しかし現在は毎年1、2回戦での敗退続き。元野球部監督の狭山校長は13年前の部員で、現在は悪徳商法で留置所に入っている鳩ケ谷を訪ね、新監督に就くよう依頼するが…。

汗と涙ぁ…そんなモンいらねぇ!

かつて名門、今は弱小の私立彩珠学院高校野球部にやってきた問題児監督・鳩ケ谷圭輔が、硬直しきった高校球界の常識を変える!!

登場人物紹介

<私立彩珠学院高校>

鳩ヶ谷 圭輔(はとがや けいすけ)
主人公。インチキセールスマンとして生計を立てていたが上司にハメられ一人警察に捕まってしまう。だがかつての恩師である狭山が金銭捻出と身元引受人を引き受けたことで、晴れて釈放された。その後、彩学の監督を引き受け、一見理解しがたい様な練習法や独自の野球理論、また規則の隙間を突いた補強手段などで彩学野球部を鍛え上げる。かつて、野球賭博のハンデ師である桃谷の弟子だった経歴がある。

毛呂山 豊(もろやま ゆたか)
鳩ヶ谷が来る以前の彩学監督。状況の読みなどが浅く人情にも流されやすく、監督としては決して有能とは言い難い。鳩ヶ谷赴任後は部長として鳩ヶ谷を精力的にサポートする。彩学野球部OBでキャプテンだった。

日高 直哉(ひだか なおや)
投手・一塁手。非常に我が強く、最初は左投げの練習をさせられるなどしたため、鳩ヶ谷を監督として認めず対立していた。だが指導を受けていく内に次第に監督として認め始める。選手としては非常に優秀で名門の春日野大栄からスカウトされたこともあるが、セレクションで落とされてしまう。

八潮 創太(やしお そうた)
捕手。常に周りの空気を読み、何をやるにも工夫をする人物。自分が興味を持ったことには納得するまで追求するため当初から鳩ヶ谷の期待は高く、甲子園県大会予選へと至るに当たって望み通りの高い成長を遂げた。

大宮 剛士(おおみや たけし)
外野手(右翼手)。旧姓児島(こじま)。鳩ヶ谷がその打力とバッティングセンスに目を付け草野球チームから引き抜いてきた。かつては野球名門高校の岡山商学館に在学し、中学時代にはオール岡山で四番打者に選抜される程の優秀選手であったが、親が借金苦で夜逃げして息子の剛士にまで追い込みの手が及んだ為、やむを得ず高校を辞め嵐山工務店で働いていた。だが、その高いバッティングセンスを鳩ヶ谷に見込まれたのが縁で、彩学で高校野球を続けるためにOB会長の大宮の家に養子縁組することとなる。

滑川 順平(なめかわ じゅんぺい)
三塁手。野球部のキャプテン。非常に真面目な性格。命令には忠実に従う典型的なイヌだがチーム内での野球の実力は高い。状況に応じたバッティングが出来、バントもそつなくこなし主に六番打者を任されて「第二のクリーンナップ」として用いられている。

上福岡 徹(かみふくおか とおる)
左翼手。元々は左翼手のレギュラーだったが些細なことから鳩ヶ谷に不信感を抱き練習の手を抜くようになる。

川口 智彦(かわぐち ともひこ)
一塁手。ゴルフボールを使った打撃練習からアッパースイングでそれなりの長打が打てる様になったため、クリーンナップが返し損ねた打者を主に犠打にて返す目的で五番打者として起用されたローボールヒッター。

大井 克豊(おおい かつとよ)
二塁手。チーム随一の俊足で、打順は日高が0番打者であった時は二番。現在は先頭打者を務める。

蓮沼 哲也(はすぬま てつや)
遊撃手。いつも元気なチームの兄貴分的存在。元気がありすぎるので捕球の時もつい前に出すぎてしまう癖がある。守備のタイムでマウンドに集まる時にはグローブを頭に乗っける癖がある。チームでも大井に次ぐ指折りの俊足。

入間 博之(いるま ひろゆき)
外野手(左翼手)。試合では何とか出塁しようとゴロ狙いのバッティングを心がけている。そこを鳩ヶ谷に目を付けられ、上福岡を差し置いてレギュラーの座を射止めた。甲子園本戦ではベンチで外野の交代要員に。長打力は無いが当てるのは上手い。彩学では貴重な左打者。

岩槻 雅司(いわつき まさし)
外野手(中堅手)。肩はそこそこ良いが投球に対して不器用で、いつも同じ距離(60m)しか投げられないのが玉に瑕。本人は中々肩が良く90〜100mも投げられるのだが、中継の球回し速度重視で最終的に60mの遠投距離で固定して練習を重ねた。部内ではいじられキャラであり、優しそうな顔つきをしているが、内面は勝ち気でやや陰湿な性格。

栗橋 友司(くりはし ゆうじ)
外野手。上福岡とは中学時代からのつきあいで親友。野球部を辞めかけていた上福岡を説得した。甲子園県大会予選では自らの意思でレギュラーを辞退し、敵チームの情報収集および分析担当の裏方に徹していた。

スティーブ・ストローター
投手。留学生枠を利用して野球部へ入部。球速は遅いが長い指でかつ非常に独特なフォームで投げるため打者がタイミングを合わせづらく、ボールも表現不能な変化をする。

大宮 詩織(おおみや しおり)
マネージャー。OB会長・大宮の実娘。美少女だが性格は父親に似て気が強く大変な毒舌。勘が非常に鋭く頭も回るところがあり、鳩ヶ谷とコントのようなやり取りをしたり将来どうなることやらと恐れられてもいる。各個人の色々な拘りに「めんどくせ」と呟く事頻りだが、面倒見が良い性格。対戦相手などに渾名を付けたがる。養子縁組してきた剛士と共に野球部に入部してきた。

大宮(おおみや)
OB会会長。スポーツ用品店長。詩織と剛士の父親(剛士は養子)。恰幅の良い中年で非常に気が強く、自分が気に入らないことには何でも食ってかかる。だが剛士に高校野球をさせるために養子にするなど、男気もある。最初は日高と同じように鳩ヶ谷を認めていなかったが次第に協力的になっていく。

狭山 滋明(さやま しげあき)
校長。36年前の優勝チームの主将であり、鳩ヶ谷が審判殴打事件を起こした13年前のチームの監督でもあった。鳩ヶ谷には全幅の信頼を寄せている。

美里 ゆり子(みさと ゆりこ)
経営監査室マネージャー。初期は野球部を不良債権と見なし何とか潰そうと目論んでいたが、聖母学苑戦以降はその実力を認め逆に甲子園に出場出来る様に全面的にサポートする立場となる。聖母学苑監督の桐生は実の父。子供の頃から野球に打ち込んでいた父を見て育ったため野球についての知識は常人より遙かに多い。だが桐生は家庭を全く顧みなかったため忌み嫌い母方の姓を名乗っている。

長瀞(ながとろ)
経営監査室マネージャーで美里の部下。情報通らしく野球に没頭している美里に代わって彩学の経営母体に関する黒い噂などの情報を仕入れてくる。

<聖母学苑>

桐生 義正(きりゅう よしまさ)
監督。過去3度の甲子園出場経験を持つ。聖母学苑に新設された野球部の監督として迎えられる。徹底したデータ収集と、冷徹な思考により選手を管理するクールな監督。美里の父。野球に勝つためにはあらゆることを犠牲にできる男であり、敵と認めた者に対しては徹底的にマークし、情報を集める。

明石 慎之介(あかし しんのすけ)
投手。聖母学苑の右のエース。中学時代はかつてオール兵庫で活躍し、オール岡山の四番打者だった彩学の剛士とも対戦した経験がある。プライドが高く気分屋で好不調はあるが、かなりの実力者。

佐倉 秀一(さくら しゅういち)
捕手。桐生が一番信頼している選手であり、八潮や明石をはじめ、鳩ヶ谷も捕手としての能力を認めるほど。やや自分の型にはめようとする傾向があるものの、細かい気配りもでき、明石からの信頼も厚い。

新発田 祐司(しばた ゆうじ)
遊撃手。一番打者。ドラフト上位候補としてプロのスカウトから注目を集めている選手。新潟県出身。走攻守揃った選手で、厳しい球を広角に打ち分けるなどバットコントロールに優れており、卓抜した身体能力を持つ。

日向(ひゅうが)
投手。聖母学苑の左のエース。明石をライバル視しているが、明石からは球が少し速いだけと見下されている。

小鹿野(おがの)
マネージャー。3年。学生ながらも桐生の秘書的存在で、将来は高校野球関係の職に就こうという考えから入部している。

<秩父優明館高校>

玉川 祥一郎(たまがわ しょういちろう)
監督。試合前に対戦相手に揺さぶりを掛けに来たりと鳩ヶ谷と似たタイプだが、座右の銘は「負けて得る物こそ大事」など鳩ヶ谷とは対照的な考え方を持っている。

白岡(しらおか)
投手。秩父優明館高校のエース。最近の高校野球では珍しいアンダースロー。決め球はシンカー。

和光(わこう)
4番の捕手。打率.484。通算本塁打18本の強打者でもある。

上田(うえだ)
チーム1の俊足で、盗塁・走塁テクニックも兼ね備えている。

飯田(いいだ)
控え選手だがキャプテン。監督、チームメイトの信頼も厚い。チームメイトからは「バント職人」とも言われている。

<春日野大栄高校>

熊谷 勝英(くまがや かつひで)
元大栄野球部監督。同校の出身で、30年に渡って指揮をとり続けた名将。関係者には『熊谷=鉄拳制裁』でも知られる厳しい指導法を用い、幾度となく甲子園の土を踏んだ。しかし、時代の流れから、権限の縮小・父母会の苦情で退任させられる。現在は半ば引きこもり状態の中華料理屋のオヤジ(奥さんの実家)。それでも、戦略眼や勝負勘は錆び付いていない。

花園(はなぞの)
熊谷に変わって監督となった元コーチ。28歳の若い監督。熊谷の封建的指導を改め、選手の自主性に任せた指導法に切り替えたが、チームの雰囲気ばかりを気に掛け相手の裏をかく、弱点をつくなどといった勝負の常道について一切頭にないなど、戦略・戦術の考え方が欠落している。

九藤(くどう)
投手。左のNo.1投手と目される県大会予選屈指の好投手。過去に日高と同時期に大栄のセレクションを受けて合格した。

<瑞雲高校>

大利根(おおとね)
監督。70歳を越える小柄な老人。自身も同校の卒業生である。勝つためには幾重にも策を使い、シード校を「食う」ことを好む。勝ちを重ねて大きく成長したメンバーを見てきたため、「勝つことの大切さ」を知る人物。一方で相手の裏をかき、やれることは何でもやって勝とうとするその手腕は鶴ヶ島に「姑息」と非難されている。

<埼玉栄冠高校>

大滝(おおたき)
投手。エースで四番。コントロール抜群。貧打のチームの中にあって唯一、打率3割を超えている打者でもある。

<安政大付属高校>

新谷(しんたに)
端正なルックスもあって背番号11ながらエースとして注目された。サイドスローの軟投派で、200球以上投げても全然平気というほどの驚異的なスタミナを誇る。

染川(そめかわ)
捕手。特待生として入学したわりにバッティングがからきしでブルペン捕手をしていたが、キャッチングが上手く横瀬に新谷の特徴を教えられ、新谷とのコンビで正捕手入りを果たす。

横瀬(よこぜ)
捕手。安政大学野球部1年。新谷の1年先輩で、新谷の特徴と持ち味を見出し、自身の練習もほどほどに新谷の練習に付き合い、彼をエース級に育て上げた

<武州商業高校>

小山(こやま)
監督。鳩ヶ谷の中学時代の後輩でパシリに使われていた。そのことを根に持っているが、鳩ヶ谷には敵いそうにもない。鳩ヶ谷と詩織からは「デブ」呼ばわりされている。

<美ら島学園>

金武(きん)
投手。美ら島学園のエース。決め球は「金武ボール(サークルチェンジ)」。

<津軽明星>

岸和田(きしわだ)
捕手。攻守優れた能力を持ち、キャッチャーでメガネをかけていることから古田2世と呼ばれプロから注目されている。

<湊川商工>

有馬 睦夫(ありま むつお)
病気のため一度は監督から退いたものの、OB会からの要望で部長として復帰。実質上の監督。30年以上の監督歴を持つ。堅実なプレーを好み、定石通りでなかったり派手なプレーを排除して徹底した堅い守りを敷き、少ないリードでも相手チームにプレッシャーを掛ける高校野球の定番のような指揮を好む。

垂水(たるみ)
現監督。だが有馬には逆らえず、采配のほとんどは有馬の意にそぐわぬ指示を出している半ば傀儡のような監督。

長田(ながた)
前監督。M校伝統の堅い野球を払拭し、積極果敢で冒険的な戦方を執るも、結果が出ないことからOB会から僅か2年で解任される。

<大豊高校>

大友 邦光(おおとも くにみつ)
監督。監督20年目にして甲子園初出場。「守備は天性、打撃こそ努力」をモットーとしており、さまざまな練習方法で選手を鍛える。

津久見(つくみ)
左翼手。クリーンナップの一角で、九重と並ぶチームの主力打者。顔つきからして気の強い性格。

九重(ここのえ)
一塁手。九重と同じくチームの主力で主砲。同じ四番打者の剛士を強く意識する。

関(せき)
投手。大豊、右のエースでシュートボールを決め球に持つ。

国東(くにさき)
投手。大豊、左のエース。背番号1をつけているが実力は関とほぼ同格。

<帝都大学第一高校>

赤羽(あかばね)
監督。春夏あわせて6回、甲子園に出場するもいずれもベスト16が最高。愚痴っぽい独り言をよく言う。試合中も止まらず、頭の中で一人芝居をしてはよく周りに同意を求めている(主な相手は竹ノ塚)。普段は飄々としているものの決して放任主義という訳ではなく、つまらないミスが重なったりするとスイッチが入ったかのように怒鳴り、叱り付ける。戦法は鳩ヶ谷と似ており、奇襲を重ねたり、相手の弱点を徹底的に突く(鳩ヶ谷曰く「俺より数段性格が悪い」とも)。

荒川(あらかわ)
3年生のエース投手。プロ注目の投手で、150km/hの速球と鋭いスライダーとシンカーが武器。剛士を三球三振に討ち取る実力者。

青山(あおやま)
3年の三番手控え投手。エースの荒川温存のため先発する。功名心の強い性格で、落ち着きがないため監督の信頼は低い。投球中も専ら「スターになる」など調子のいいことを考えており、投球は不安定。

木場(きば)
投手。1年生ながら肝の据わったピッチングが持ち味。性格があまり良くなく、相手の嫌がるプレーを得意とする。

<興洋学園>

琴平(ことひら)
監督。過去には屋島実業の小柄な四番打者として22年前に甲子園の土を踏むも、後にプロで活躍した投手である宮島にノーヒットノーランを許した最後の打者となる。最後のストライクを見逃し悔しさの余りバッターボックスにて泣き崩れ黒土を叩く姿が、NHK等テレビでも毎年甲子園の名場面として繰り返し放映され、周囲の人間から陰口を叩かれたり嘲笑されたりするきっかけになってしまった。大学でも社会人でも野球を続けドラフト候補に挙がった事もあったが、現在は興洋学園で監督として指揮を執り22年前の捲土重来を期する。

佐野(さの)
投手。大阪一の問題児といわれた素行不良の投手。どの高校からも受け入れを断られ一年を棒に振った末、他の選手と抱き合わせで興洋学園に入学する。とにかくやんちゃで勝ち気でなおかつ短気な性格(周りからはドSとも)。サウスポーで球速は130km/h台後半。持ち球はスライダーにスローカーブ、チェンジアップ。突出した能力こそないものの1球ずつ打者に合わせてリリースのタイミングを変えるなど、投球術や駆け引きに優れている。

河内(かわち)
捕手。四番を打つ打撃センスに溢れた恰幅の良い選手。しかし忍耐に欠け東北の強豪校から僅か三日で送り返されてきた所を、シニアの監督経由で興洋学園に入学する。興洋学園の選手パイプはこのシニアの監督から起因している模様。

タロー・フェルナンデス
中堅手。俊足堅守好打の三拍子揃った三番打者。地元のオートバイ部品工場で働く日系ブラジル人の息子。周囲の友人が全員、サッカーに興味を引かれる中で何故か本人だけ野球にのめり込む。非常に陽気な性格でマイペース。素直な性格なのだが自分の気分を優先して指示を守らないこともしばしばで、加えてこのところ佐野に影響されてきたと別の意味で琴平監督を悩ませている。

高松(たかまつ)
キャプテンながらベンチで伝令として監督と選手の意思疎通役として勤しむ。非常に真面目な性格で琴平からも「少しは高松を見習え」と自らの選手像の鑑として扱われている。控えに甘んじているが野球に関する洞察も観察力も鋭く、琴平の良き理解者として監督の指示に従わない選手達を統率する。

<難波南洋高校>

和泉(いずみ)
監督。柔和な顔付きで初対面の相手にも好奇心を持った事にはとことん気さくに追求してくる、フレンドリーかつ追究的な性格をしており、初めての顔合わせである鳩ヶ谷の甲子園采配を絶賛した。基本的には選手の自主性に任せた試合の流れを作るが、前日に翌日の対戦相手の資料を集計して配るなど、データ面での補強も見逃さない、隙のない監督である。

丹波(たんば)
四番バッター。通算ホームラン数64本のスラッガー。

藤村(ふじむら)
右翼手。五番バッター。プロ野球からドラフト1位指名確実とされる超高校生級ピッチャー。150km/h越える直球に多才な変化球を持つが、彩学との対戦である甲子園本戦準決勝戦ではスターティングメンバーとして投手ではなく右翼手で出場。三回表、彩学の攻撃で登板していたピッチャーの時田が負傷降板してから、無調整でマウンドに上がる。

時田(ときた)
投手。九番バッター。二年生の控え投手で、他校でならエースナンバー確実という逸材。

<その他>

蕨 耕一(わらび こういち)
高校野球記事を書くフリーライター。かなりの太目でいつも何かを食べてはいるが、フットワークの良いフリーライター。新星のように現れた鳩ヶ谷について興味を持ち、彩珠学院野球部に出入りする。役に立つことをすれば、鳩ヶ谷の過去について独占取材できるとの約束に基づいて、練習試合の対戦相手など様々な便宜を図る。その甲斐あって、鳩ヶ谷と桃谷の過去に触れることに。

比企 夏子(ひき なつこ)
銀河スポーツ営業。野球部に出入りするスポーツ用品メーカーの営業担当。黒縁眼鏡と巨乳が特徴的。部員の個性にあった用具を調達するなどで、部員の受けは良い。鳩ヶ谷の指導法や生き方にただならぬ興味を抱いている。

鶴ヶ島(つるがしま)
埼玉県高校野球連盟事務局審判部顧問。かつて鳩ヶ谷が殴った主審。「高校野球は教育の一環であり、勝負よりも正々堂々さ、ひたむきさを追求すべき」という思想の持ち主。そのため技巧に凝ったプレーや、野球留学で他県から優秀な生徒を集めたりする風潮を嫌悪している。普段から潔癖なうるさ型であり、事務局員からは厄介者扱いされている。

桃谷 十三(ももたに じゅうぞう)
鳩ヶ谷の師匠。高校野球賭博のためのハンデキャップを設定するハンデ師で、過去のあらゆる対戦を網羅したデータと、独自の分析力を元に、正確なハンデをはじき出す。鳩ヶ谷に天性の才能を見出し、「捕手三箇条」をはじめ、さまざまな野球のノウハウを教える。しかし、鳩ヶ谷がヤクザとの間に起こした不祥事により指を詰め、以後は居酒屋で生計を立てている。関西においてデータに頼るなぞ姑息だといわれる時代から先駆けてデータ野球を採用した先見のある人物であり、その先にPL学園の甲子園初優勝を契機とした現代の高校野球のデータ化があると鳩ヶ谷は確信している。

児島(こじま)
剛士の実の父親。息子とは違い小柄な人物で、卑屈な性格。借金に苦しめられており、同時にギャンブルにも手を出している。剛士を彩学入学する際に、彩学側(鳩ヶ谷と嵐山)に金銭を要求するなど、父親としてあるまじき言動を取る。剛士に野球を教えたのは彼であり、卑屈になった今でも、心の奥では気にかけている。

嵐山(あらしやま)
嵐山工務店社長。鳩ヶ谷と同世代の高校野球経験者。 岡山商学館退学後に大宮剛士(児島)が働いていた工務店の社長。父親の借金のせいで学校を退学して働く事になった剛士を気にかけており、何とか高校野球の世界に戻してやりたいと思っている。沖縄合宿の食費を稼がす為に彩学野球部員達をバイトに雇ったりと非常に面倒見の良い人物。

久保(くぼ)
鳩ヶ谷が訪問販売をしていた頃の部下。

各巻のあらすじ

<チーム始動編>

弱小野球部の再建を託されたのは悪徳営業マン
エース日高を手なずけ、独自の「1点ゲーム」で考える頭を鍛える
類まれなバッティングセンスを持つ4番・剛士が新加入
沖縄合宿実現を賭けて県内最強のライバル・聖母学苑との力試しへ
彩珠学院vs聖母学苑、運にも助けられ格上相手に粘りを見せるが…

<沖縄合宿編>

新たな協力者を得て沖縄合宿がスタート
沖縄合宿終了、助っ人投手が加入し春の大会へ

<春のセンバツ編>

ブロック予選を突破する一方、鳩ヶ谷の師匠が明らかに
県大会開幕、ダークホースの優明館と激突
優明館に敗北、夏の大会に向けてネット上で炎上騒ぎに
野球賭博に師事していた鳩ヶ谷の過去が語られる
夏の大会に向けて練習に熱が入る彩珠学院、日高が新球種に挑戦?

<夏の県大会編>

夏の県大会開幕、しかし直前にエース日高が故障するアクシデント…
初戦は彩珠学院vsさいたま新都心、流れを引き寄せ畳み掛けろ
彩珠学院vs春日野大栄、采配で翻弄し勝利を飾るも学校の未来に暗雲が立ち込める…?
彩珠学院vs瑞雲、惑わされた4番剛士が極度の大不振で苦戦を強いられる展開に
彩珠学院vs栄冠高校、今大会屈指の投手を打ち崩せ
準々決勝は彩珠学院vs武蔵体育大学附属、試合は激しい打撃戦へ
武蔵体育大学附属を破り準決勝へ、次の相手は底が見えないサイドスロー
鳩ヶ谷と彩珠学院に迫る危機、脅迫を狙う久保の動きを阻止せよ
聖母学苑が先に決勝進出、彩珠学院と安政の準決勝は1点を争う拮抗した展開に
準決勝 彩珠学院vs安政、白熱した投手戦の行方は…
決勝 彩珠学院vs聖母学苑、穴のない県内最強のライバルにどう立ち向かうのか…
聖母に先制を許すも食らいつき、明石のフォークの僅かな癖を見抜く
計算ずくのスクイズで同点に追いついた彩珠学院、しかし中軸が負傷交代するアクシデント…
明石に起きた僅かな異変を見逃さず、貴重な追加点を挙げることに成功
手に汗握る9回の攻防、痛恨のホームランを浴び試合は延長へ
延長10回、起死回生の追加点を挙げた彩珠学院は逃げ切れるか…
聖母学苑の猛攻を凌ぎ奇跡的な優勝、今度は学校の将来を背負って悲願の甲子園へ…

<夏の甲子園編>

甲子園が開幕!初戦の相手は地元代表の古豪・湊川商工
2回戦へ駒を進め、強力打線と左右のエース擁する大豊と激突
強力打線の大豊にリードを許す苦しい展開、反撃なるか
剛士の劇的スリーランで逆転勝利、しかし次戦は日高が投げられない状態に?
彩珠学院vs帝都大学第一、大量リードしながらも着実に追い上げられる嫌な展開に
たまらずエース日高を投入、9回裏に帝都第一に肉薄され大ピンチを迎える…
辛勝でベスト8進出を決めるも、日高の腕はもう限界…?
準々決勝 彩珠学院vs興洋学園、重要な先制点を奪ったのは…?
日高が調子を崩し逆転を許す、大ピンチでリリーフに上がったのは…?
1点を巡る死闘、センターの美技に阻まれ試合は緊迫した展開のまま9回へ
劇的な逆転サヨナラ勝利、しかし準決勝は全てが格上の難波南洋が相手に
大エース藤村を引きずり出した彩珠学院、立ち上がりを攻めていざ反撃へ
日高と藤村、両エースの投手戦で緊迫した試合展開のまま終盤へ
痛恨のスリーランを献上するも、後がない9回裏に猛追を見せる彩珠学院
彩珠学院の猛追は届くのか、学校と野球部の未来を背負った鳩ヶ谷たちの行方は―

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