光速の脚を持つセナが、極悪非道のヒル魔に目をつけられて正体不明の選手「アイシールド21」としてアメフトデビュー。
デビュー戦で見事初勝利を飾りましたが、2回戦では王城ホワイトナイツのエースである進にほぼ完全に抑えられて完敗し、春の大会は敗退。
東京地区優勝を果たした王城も、関東大会準決勝では神龍寺ナーガに惨敗。力の差をみせつけられます。
各チームとも秋の大会に向けて再始動し、泥門は新メンバーを加えながら賊学カメレオンズ、太陽スフィンクス、NASAエイリアンズと練習試合を行う中で、少しずつ成長していきます。
NASAエイリアンズに僅差で敗れた泥門デビルバッツはそのままアメリカ合宿で地獄の猛特訓「デス・マーチ」を敢行。どぶろくトレーナーと瀧兄弟も加わり、帰国。
そして秋大会が開幕。泥門は1回戦で網乃サイボーグス、2回戦で夕陽ガッツ、3回戦で独播スコーピオンズ、準々決勝で巨深ポセイドンを撃破し、準決勝に進みます。
次の相手は西部ワイルドガンマンズ。前半はヒル魔とキッド、アイシールドとリク、モン太と鉄馬、いずれの対決も勝った西部が圧倒し、大差がつきます。
が、泥門のピンチを救うべく、ついにムサシが泥門に復帰。
キッカー不在の穴が埋まり、泥門の反撃の狼煙が上がりました。
17巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
泥門デビルバッツ vs 西部ワイルドガンマンズ 後半
泥門の攻撃で始まった後半。泥門は栗田のパワーを活かした中央突破「ブラスト」で着実にゴールへと近づいていきます。
しつこいほどにブラストを繰り返したところで、最後はヒル魔の必殺パス「デビルレーザーバレット」がモン太へ届き、一気にタッチダウン。ムサシによるボーナスキックも決まり、泥門が追い上げます。(泥門16 - 29西部)
〈ヒル魔のデビルレーザーバレット[アイシールド21 17巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
攻守が替わり、西部の攻撃。ムサシが特大のキックオフをぶちかまし、西部の攻撃スタート地点は自陣のゴールライン目前からとなります。
〈ムサシの特大キックオフ[アイシールド21 17巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
自殺点を恐れた西部はショットガンではなく中央のランを選択しますが、これを読み切った泥門は全力でラインを押し潰して攻撃を阻止。そのまま西部の自殺点が成立します。(泥門18 - 29西部)
西部の自殺点により、攻撃権は泥門へ。ムサシのフィールドゴールキックが決まり、追加点。(泥門21- 29西部)
後半に追い上げられプレッシャーがかかる西部ですが、続く西部の攻撃ではリクがロデオドライブでタッチダウン。ボーナスキックも決まり、突き放します。(泥門21- 36西部)
試合は激しい点の取り合いに
ここからはアイシールドとリクの激しい攻防が繰り広げられます。
泥門はラン以外にもパスを織り交ぜながら攻め、瀧へのパスでタッチダウン。(泥門27 - 36西部)
試合は激しい点の取り合いとなり、徐々に西部のショットガンにも慣れ始めた泥門ですが、またもリクがギリギリでタッチダウンを奪い、追加点。(泥門27 -42西部)
西部のボーナスゲームではキックではなく鉄馬へのパスを選択。鉄馬はアイシールド・モン太・ヒル魔の3人に競り勝ってタッチダウン。貴重な2点を挙げ、泥門が逆転するには3回分のタッチダウンが必要になります。(残り7分 泥門27 - 44西部)
泥門はすぐさまタッチダウンを奪い返し、ボーナスゲームでもモン太へのパスでタッチダウン。時間を使わされますが、確実に詰め寄ります。(残り3分 泥門35 -44西部)
このまま逃げ切りたい西部の攻撃。最も安全確実なプレーである鉄馬へのパスを選択しますが、これを読み切った泥門。
モン太は鉄馬がボールをキャッチする瞬間を狙って鉄馬の指をはがし、ボールをこぼさせます。
〈鉄馬からボールを弾くモン太[アイシールド21 17巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
このボールを拾ったアイシールドがカウンター攻撃。
一度も抜けなかったリクをついにデビルバットハリケーンで抜き去り、タッチダウン。ボーナスキックも決まり、追加点。(残り1分 泥門42 - 44西部)
〈リクに勝ち雄叫びをあげるセナ[アイシールド21 17巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
ラスト1プレー。西部にボールが渡った瞬間に試合終了となるため、泥門はキックオフで密集地帯に蹴りこむオンサイドキックから始め、ボールを奪取するしかありません。
運命のオンサイドキック。跳ね回るボールをモン太と鉄馬が同時に掴みます。
倒れこみながらもボールの縫い目を利用して奪い取ったモン太。
泥門の攻撃になったかと思いきや、審判は「ボール確保のまま倒れた時点で鉄馬のキャッチと転倒が成立した」として攻撃権は西部に与えられます。
結局時間をそのまま潰され、試合終了。泥門は準決勝で敗退となります。(試合終了 泥門 42 -44 西部)
〈敗戦を告げるホイッスル[アイシールド21 17巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
首の皮1枚つながった希望
どうしても納得のいかないモン太は審判へ詰め寄ります。が、暴言を吐きそうになったところで、鉄馬がモン太を膝カックン。
〈鉄馬が膝カックンでモン太を制止[アイシールド21 17巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
泥門はこの後の3位決定戦に勝てばまだクリスマスボウル出場のチャンスは残されており、鉄馬はモン太と再戦するためにモン太を制止したのでした。
準決勝のもう1試合では王城ホワイトナイツと盤戸スパイダーズが対決。
超精密なキックが持ち味の佐々木コータローと、赤目のエース赤羽を擁するキックチームです。その実力やいかに。
【17巻のまとめ】
泥門と西部の試合は激しい点の取り合いの末、西部が勝利。
準決勝で敗れた泥門ですが、3位決定戦に勝てばまだクリスマスボウルへの道は残されています。
準決勝のもう1試合では王城ホワイトナイツと盤戸スパイダーズが対決。
次の相手はどちらになるのでしょうか。
次巻へ続きます。
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