とある森に「巨大な猿が出る」と聞いてロケで来た、モラルなき撮影隊「りょうちゃんねる」の男女10人。
一行が熊に襲われ逃げようとした矢先、魔猿は現れた。
更なる猿のスクープ映像を求めてサークル内のリーダーであるリョウは、一攫千金を狙い猿のスクープ映像を追う事を決意する。
しかし魔猿は罠や待ち伏せで次々とメンバーを襲い、既に3人が命を落とした。
死の恐怖が迫るなか証拠映像を手に下山を目指す一行だが、遭難し野営しているところを再び襲われてしまう。
悪夢は2日目を迎えようとしていた。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
スクープ映像を持ち逃げするえーご
魔猿の襲撃によってえーごが逃げ出し、そのまま行方をくらませた。
夜間の襲撃に備えるため、カメラの夜間モードを活用するリョウたち。
しかし、えーごが魔猿のスクープ映像を記録したカメラを持ち逃げしていることが明らかに。
〈カメラが持ち逃げされた [モンキーサークル 2巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
憤慨するリョウは、明かりのない森の中でえーごからカメラを取り返しに行くことを決める。
「りょうちゃんねる」を立ち上げから支えながらもずっと下働きとしてコキ使われていたえーごは、魔猿のスクープ映像で一発逆転を狙っているのだった。
〈持ち逃げしていたえーご [モンキーサークル 2巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
魔猿の拠点へ誘い込まれる
物音に気を配りながらえーごを捜索するリョウたちは、途中で道を発見する。
〈道を見つけ歓喜する [モンキーサークル 2巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
この道沿いに行けば下山できる―。
助かる希望が見え、喜ぶ一同。
しかし道に沿って歩いていくと、たどり着いたのは魔猿の拠点だった。
道だと思っていたのは魔猿が作り上げた獣道で、罠だったのである。
〈待っていたのは魔猿と瀕死のえーご [モンキーサークル 2巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
魔猿はたくさんの死体の山の上に座り、えーごを捕らえていた。
魔猿はリョウたちに見せつけるかのようにしてえーごの腹を裂き、リョウたちに近づいてくる。
リョウが一目散に逃げだすなか、ひとり戦う覚悟を固めたダイブツが仲間を逃がし、再び魔猿に立ち向かうのだった。
〈みんなを逃がすダイブツ [モンキーサークル 2巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
犠牲者が増えるなか反撃へ
逃げる間にはぐれてしまったリョウたち。
マリを背負ったシマとチョウが助けを求めるみかんを見つけ出すが、そのみかんを魔猿が頭上から捕らえ、攫っていく。
〈攫われるみかん [モンキーサークル 2巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
みかんの悲鳴が響き、最後には途絶えた。
シマ・マリ・チョウの3人は暗い森を彷徨いながら、遠くにある灯りを見つける。
灯りに向かって駆け寄ると、そこはえーごが殺された死体の山。
〈もとの場所に戻ってしまう [モンキーサークル 2巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
彷徨ううちに元の場所に戻ってきてしまったかたちだが、えーごが持ち逃げしたカメラを回収した。
絶望する3人だが、チョウはこの場所で魔猿を狩る決意を固めるのだった。
〈いざ反撃へ [モンキーサークル 2巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
待ち伏せからの反撃に成功
3人は死体の山から武器になるナイフやストックを回収し、死体に紛れて魔猿の帰りを待つ。
そして、みかんの死体を持った魔猿が帰ってきた。
チャンスは一度。
マリが懐中電灯で魔猿の目をくらまし、チョウとシマが襲い掛かる。
シマのナイフが魔猿に刺さり、逃げていく魔猿。
〈ナイフを刺して撃退 [モンキーサークル 2巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
3人は魔猿が逃げていった方向とは逆に、下山を目指すのだった。
魔猿の小屋が決戦の場に
道中で3人はとある小屋を見つける。
〈山小屋へ避難 [モンキーサークル 2巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
最近まで人が使った形跡があるが、中には誰もいない。
安堵する3人だが、その小屋の柱には「トオル」と書かれた少年の身長記録と、魔猿に扮するための衣装があった。
そして小屋の扉には魔猿の姿が。
魔猿がチョウの首を噛み、シマを吹っ飛ばす。
〈再び魔猿が襲う [モンキーサークル 2巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
泣きわめくマリに魔猿が迫る。
と、その背後から血まみれのダイブツが現れ、再び魔猿に戦いを挑むのだった。
〈ダイブツが追いつく [モンキーサークル 2巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
魔猿との死闘
シマがカメラをセットし、共に魔猿に挑む。
負傷しながらもダイブツとマリが魔猿を岩肌に抑え込み、シマがストックを魔猿に何度突き刺した。
〈魔猿を仕留めにかかる [モンキーサークル 2巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
悲鳴をあげながら抵抗する魔猿。
頭上にある岩に手をかけ、魔猿はダイブツ達もろとも岩雪崩を引き起こした。
既に力尽きていたダイブツは逃げられず、マリも巻き添えになって魔猿と共に命を落とすのだった。
〈岩雪崩が起こる [モンキーサークル 2巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
リョウの最期と魔猿の協力者
一人残されたシマは、岩の下敷きになった魔猿にナイフの痕がなかったことから別個体である可能性に気づく。
そしてカメラを手に下山を目指すシマ。
しかしシマの背後からリョウが襲い、シマを刺してカメラを強奪。
〈リョウがシマを襲う [モンキーサークル 2巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
たった一人で撮影を再開しながら逃げるリョウだが、魔猿に追いつかれカメラが回ったまま襲われてしまう。
カメラにはその後、魔猿の協力者と思われるトオルと二郎という2人の男が映るが、その映像が世に出回ることは無かった。
〈リョウの最期 [モンキーサークル 2巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
エピローグ:一人生き残ったシマ
一方、ひとり生き延びたシマは翌日の午後に下山して救助される。
〈唯一生き残ったシマ [モンキーサークル 2巻](c)日本文芸社/粂田晃宏〉
山の捜索が行われたが、沢に流されていた隊長以外の撮影隊の死体は見つからず、シマの証言を裏付ける魔猿がらみの証拠も消されていた。
この森に隠された魔猿の秘密が露になるまで、3年の月日を要するのであった。
【2巻(完)のまとめ】
死の恐怖が迫るなか決死の反撃によって、魔猿1匹を退治することに成功。
しかしメンバーは次々と命を落とし、証拠映像を記録したカメラの持ち逃げを図ったリョウも下山できずに死亡。
魔猿の協力者と思わしきトオル・二郎の2人の存在が明らかとなるが、彼らの目的は不明のまま。
たった一人生き残ったシマが救助されるが、その証言以外に魔猿の存在を証明するものは残らなかった。
この森に隠された魔猿の秘密が露になるまで、3年の月日を要するのであった。
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参考誰も助けには来ない、森の魔猿伝説の前日譚『モンキーサークル』全2巻【ネタバレ注意】
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