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類を見ない暴露番組が終了!屋形越えの権利を賭け、帝国タワーで謎の男・捨隈と賭郎勝負へ『嘘喰い』19巻【ネタバレ注意】

~前巻までのあらすじ~

多重債務者の冴えない青年・梶隆臣はひょんなことから凄腕のギャンブラー・斑目貘と出会い、行動を共にするようになる。

さらに梶は命すら対価にするギャンブルや、それを成立させるために立会人を派遣する中立の秘密組織「賭郎」の存在を知り、廃ビルでの命懸けの脱出勝負に勝った貘は、全てを凌駕する暴力を持つ別人格の怪物・ロデムを宿すマルコを仲間に加え、賭郎の会員権や大金を得た。

賭郎の会員権を梶に譲った貘はさらに賭郎の能輪立会人の手配で新たな賭郎勝負の場を設定してもらうこととなり、貘と顔なじみである立会人の夜行妃古壱が梶の専属につくなか、富士山中のトンネルでテロリストの佐田国との賭郎勝負に臨む。

この勝負を制し、お屋形様と取引した貘は再び賭郎会員に復帰した。

しかしその裏ではお屋形様の思惑通り警察以上の力を持つ新組織成立へと動き始めており、さらに賭郎の乗っ取りを企む米国の犯罪組織「アイデアル」も実行部隊リーダーである暗殺者カラカルが暗躍する。

梶は警察とグルになって未解決事件の犯人をでっち上げるための迷宮ギャンブルに何も知らないまま負け、重大事件の日のアリバイを奪われてカールや伽羅と共に潜伏生活を送ることに。

このゲームの仕組みに気づいて逆手に取った貘は自分が屋形越えに失敗した事実を無かったことにし、さらにイカサマを読み切って勝利を手繰り寄せ、貘は梶が取られたアリバイも含め、合計11億円とこの迷宮ギャンブルに関与していた警察関係者の名前として天真という男の名前を得た。

貘の命を狙ってその天真とその部下である密葬課の箕輪が現れ、この迷宮ギャンブルの関係者のデータが入ったLファイルを賭けて門倉が仕切る勝負が行われるが、これにも勝利して天真から11億とLファイルを獲得。

他方、梶は自らの力で無実を証明すべく立ち上がり、貘から得た情報で殺人事件の真犯人と思われる羽山紀明邸へと潜入する。

そこで対応した羽山の息子・郁斗こそが真犯人であり、羽山家に取り入るヤクザの鞍馬と滑骨の代理戦争に巻き込まれる形で完全な証拠を賭け、梶・カール・郁斗の3人で新たな勝負「ファラリスの雄牛」が始まった。

焼かれたカールが瀕死の重傷を負うが、郁斗のイカサマに気づいて逆に巻き返した梶が最終的に勝利し、事件の証拠を獲得、負けた郁斗は焼かれて死亡し、羽山家も鞍馬によって全てを吸いつくされてしまう。

負けを認めようとしなかった滑骨は屋敷の外で伽羅によって葬られるが、伽羅は滑骨が契約していた伝説的ボディーガードのキョンホ・ジョンリョに狙われることとなり、姿を消した。

犯罪者が載るLファイルを使い、司会者とチーププロデューサーの弱みを握った貘が番組を乗っ取って生放送での暴露番組を企画。

賭郎勝負としてスタジオには弥鱈立会人が目を光らせるなか、番組ではゲストたちがパネルと共に事件の犯人として暴かれていき、貘はゲストの中に潜ませていた梶と共謀して500億もの大金をゲストから巻き上げることに成功。

そして梶がついに殺人犯を暴き出そうとした瞬間、アクシデントにより突如として番組が中断してしまう。

仕掛けたのは、迷宮ギャンブルでその事件のアリバイを既に取り立てていた賭郎。

八號立会人の能輪巳虎がスタジオに乗り込み、弥鱈立会人と激突。

徐々に本気を出した弥鱈が反撃に転じ、2人の戦いがヒートアップするのであった。

 

19巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。

賭郎でさえも妨害できず、番組は再開

弥鱈が巳虎を退け、番組への介入を阻止。

しかしスタジオの運営室を守り抜いたものの、放送はブラックアウトしたまま。

賭郎は地下を通る光ファイバーを切断し、バックアップとなる電波塔への地下送電ケーブルと非常用自家発電システムも破壊することで物理的に放送を止めていたのである。

放送中断に安堵する緒島と鴉山、だがその期待や賭郎の目論見を裏切るように放送は再開した。

パネルCの事件の真犯人が鴉山であることが暴露され、合わせて既に服役中の被告の新アリバイも立証されたことで冤罪も明るみに。

作戦が上手くいった貘は、個人的に妃古壱と連絡を取り、共にある場所へ向かうのだった。

緒島と金子も罪を告白し、生放送が終了

殺人事件が暴かれて番組は最高潮を迎え、貘もスタジオから姿を消したことで番組はエンディングへと向かう。

だが悔いを残さないと決心した緒島は、パネルが暴かれていないにも関わらず、自分がひき逃げ事件に関与したことをカメラの前で告白。

そしてその最中にある違和感が頭をよぎり、緒島は梶にカードを使ってパネルEを開けてくれと依頼する。

あの日の事故の記憶が全くないこと、チーフプロデューサーの金子の言動に疑念があることから、緒島は真実を番組に暴かせることを選択したのである。

貘の代わりにみーちゃんが総合演出家のパッドを使ってパネルを暴くと、ひき逃げ事件の真犯人は緒島ではなく金子だったことが判明。

金子は酔いつぶれた緒島から車を借りて送る際に事故を起こし、緒島の記憶がないことをいいことに罪を着せていたのである。

それでも親友である金子を見捨てなかった緒島は、事件の隠蔽に加担した自分の罪も認め、金子と二人で1から出直すことを宣言。

こうしてテレビ史上類を見ない生放送が終わり、インフラの切断によりテレビはしばらく空白の時間が流れるのであった。

次の戦いの舞台は旧電波塔の帝国タワー

その頃、貘は妃古壱と共に次の勝負の舞台となる旧電波塔の帝国タワーへと向かっていた。

貘は賭郎が社会インフラにまで手を出すことを見越して、マルコとカールに予め取り壊しが決まっていた旧電波塔に放送用の機材を持ち込んで復旧させ、番組を再開させていたのである。

さらに貘は電波をジャックしたまま、番組の続きとして21個のアルファベットが表示されたルーレットを放映する。

アルファベットは何れも、貘が厳選したLファイルの利用者たちの闇。

先ほどの番組で隠蔽されたはずの犯罪が暴かれたことにより、ファイルの利用者たちは戦々恐々とすることとなる。

この電波ジャックを止めるには帝国タワーに突入するしかないが、貘が帝国タワーで賭郎勝負を行うと賭郎が封鎖するため、警察やSATは介入できず、自衛隊を出動させたとしても鎮圧までに2時間かかる。

他方、貘と共に帝国タワーに向かう妃古壱は賭郎の一員として貘にナイフを突き付け、貘を試す。

対する貘は手りゅう弾を使った駆け引きでこのピンチを切り抜け、妃古壱に「いつの日かそのチャンスが来たら、零號を奪ってほしい」と発破をかける。

貘の命懸けの覚悟に動かされた妃古壱も、決意を固めるのであった。

屋形越えの条件に手をかける

相手の裏を突き、敵やライバルの内側にスパイを潜り込ませて秘かに支配する戦法を搦手(からめて)といい、賭郎は江戸時代から子の搦手を各所に送り込むことによって権力に根を張ってきた。

貘は、電波ジャックにより新たに映し出した21のアルファベットに該当する組織に対してKY宣言を見せることによって脅迫を信じ込ませ、暴露を逃れる条件として「搦手の人員を受け入れること」を提示。

どの組織もわが身を守る為にはその提案を受け入れるしかなく、貘は勝ち取った500億とは別にこの搦手の人員枠を賭郎に献上することによって屋形越えを申し入れていた。

異例の数の搦手を献上した貘に対し、お屋形様も帝国タワーでこれから始まる戦いを貘が生き延びて全てを手中に収めることができれば屋形越えを受け入れる考えを示すのだった。

立ちはだかるのは捨隈と零號立会人の切間撻器

貘はLファイルの闇を持つ1人である政治家の猫 登も脅迫しており、猫議員に対して「帝国タワーで賭郎勝負に勝てば見逃す」というメッセージを送っていた。

帝国タワーに姿を現した猫議員は、連れの2人のうち片方の捨隈 悟という男による代打ちを申し入れ、貘も了承する。

捨隈は貘が500億を得たこと、賭郎へ搦手を貢ごうとしていること、表示しているルーレットはブラフであること、そして帝国タワーで賭郎勝負をすることによって外部の妨害から時間を稼ごうとしていることを看破していた。

只者ではない捨隈の申し出を貘が受けたことで賭郎勝負は成立。

捨隈は用済みとなった猫議員をその場で殺し、自分も賭郎会員であることを明かす。

捨隈はポーカー達人の梟という男に連勝を重ねて賭郎会員権を奪った凄腕のギャンブラー。

貘との勝負は賭郎会員同士の勝負となるが、捨隈の専属立会人は別件があったために来ることができず、たまたま捨隈が梟との勝負の際に立ち会っていた零號立会人の切間 撻器が立ち会うこととなる。

零號の奪取を目指す貘と妃古壱にとっては、予想外のチャンス。

撻器の立ち会いのもと、500億と搦手の功績を賭け、自衛隊が鎮圧に乗り出す2時間をタイムリミットとして貘と捨隈の勝負が始まるのであった。

警視庁ではお屋形様と棟耶が副総監と対峙

電波ジャックの発信源が帝国タワーであることを突き止めた警察では、Lファイルの総指揮も執っていた笹岡副総監が独断でSATの出動を指示する。

この件を謎のテロリストの犯行として全てを闇に葬り、放送も捏造だったということで終わらせるのが狙いである。

対する賭郎はお屋形様が棟耶立会人と共に警視庁の笹岡副総監のもとへ。

笹岡副総監はLファイル関連を南方に任せることを腹に決めており、南方も傍に仕えるなか、お屋形様と棟耶立会人が笹岡副総監と対峙するのだった。

ゲームのルールは互いが持つ珠の数当て

帝国タワーではゲームのルール説明が行われる。

準備として貘・マルコ・捨隈・もう1人の連れに網膜パターンのスキャンを行い、貘と捨隈は中央に設置されたボックスに手を入れて小さな珠を10個のなかから好きな数だけ取り出すように促される。

賞金の500億は口座に入れられ、2人の持つ珠の合計数となる2桁の数字が口座のパスワードとなるように設定された。

今から行われるのは、互いの握った珠の数を暴き合い、タワーの最上階に設置された端末に正しいパスワードを入力した者が勝ちというゲーム。

貘にとってこれまでで最強の敵が立ちはだかることになるのであった。

【19巻のまとめ】

放送市場類を見ない番組を終えた貘は、500億に続いて屋形越えの権利を得るため、次の手としてLファイルに残る犯罪者たちに賭郎が用意した搦手の人員を受け入れさせることを目的に電波ジャックを継続する。

旧電波塔である帝国タワーで賭郎勝負をすることで、電波ジャックの発信源に何者も邪魔させない構え。

ところが放送を阻止しようと警視庁の副総監が独断でSAT出動を指示、そこにお屋形様と棟耶立会人が対峙する。

帝国タワーでの勝負の相手は零號立会人の切間撻器を連れた謎の男・捨隈。

貘にとってこれまでで最強の敵が立ちはだかることになるのであった。

次巻へ続きます。

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