裏路地でのバトルを偶然目撃したことから冴えないサラリーマンの山下一夫の人生が一変する。
争いを収めるための手段として300年前から続く代表闘技者同士の戦い、拳願仕合の新しい闘技者である十鬼蛇王馬の世話役を命じられ、王馬と行動を共にすることに。
王馬と一夫の雇用主である乃木は拳願会会長の片原滅堂に挑戦状をたたきつけ、会長指名権を賭けた「拳願絶命トーナメント」の開催が決定。
乃木グループは従来の正闘技者である初見 泉を代表とし、いつの間にか山下商事として起業させられた一夫も拳願会会員の資格を勝ち取って王馬を闘技者とした。
そして野望を抱く拳願会会員たちは次々と強い闘技者を立てていき、その中には王馬と過去に因縁のある桐生 刹那の姿もある。
バトルロワイヤル形式の予選と水面下での戦いを経て32名の代表闘技者が出揃った。
一行は決戦の地「願流島」に到着し、組み合わせ抽選を経てトーナメント本戦が開幕。
1回戦では"絞殺王"今井コスモが"皇帝"アダム・ダッドリーを、"処刑人"阿古谷清秋がヒマラヤの最強戦士 河野春男を制し、また暗殺一家の代表 呉 雷庵が茂吉・ロビンソンを蹂躙し2回戦へ駒を進めた。
そして第4仕合ではいよいよ王馬が登場。
強豪ペナソニックの闘技者、因幡 良と対決する。
8巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
巨額の賭けに乗ってしまった一夫
王馬と因幡の試合前、ペナソニックの瓜田数寄造が一夫に試合の勝敗とは別で賭けを提案する。
業界用語で行われた賭けの提案を、その意味も理解しないまま快諾してしまった一夫。
ペナソニックの株の10%、時価にして2800億もの大金が賭けられることとなり、楓からその意味を聞いたでようやく王馬に全てを賭けるしかない状況を認識するのだった。
〈賭け金を知り卒倒する一夫 [ケンガンアシュラ 8巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
1回戦第4仕合 十鬼蛇 王馬vs因幡 良
小柄で奇抜な動きを見せる因幡だが、王馬はその真の実力を察知し集中力を研いでいく。
序盤は王馬がスピードで勝りペースを握る。
因幡が特殊な歩法で幻惑するが、王馬も二虎流に伝わる火天ノ型・火走で応戦。
〈火天ノ型・火走 [ケンガンアシュラ 8巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
このまま王馬が押し切るかと思われたとき、因幡が秘技を解禁。
長く伸ばした強靭な髪の毛を自在に操って王馬の動きを封じ、攻撃でもムチのようにしならせてダメージを与えていく。
〈因幡の秘技 [ケンガンアシュラ 8巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
一転してピンチに陥った王馬もここで本気を出し、覚醒状態に。
バトルのスピードはぐんぐん増していき、観客の声援も聞こえないほど集中した2人だけの世界で王馬が因幡を上回った。
〈本気になった王馬が圧倒 [ケンガンアシュラ 8巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
王馬がKO勝利をあげ、敗れた因幡には全力を出し切った清々しい表情が宿っていた。
試合後、賭けに負けた数寄造が一夫に株式を手渡しにくるが、王馬が勝手にこれを拒否。
王馬に従うしかない一夫は泣く泣く借金完済のチャンスを逃し、代わりに「器の大きい男」というイメージが次第に拡散していくのだった。
島に上陸した謎の侵入者たち
雷庵に首を折られ救護室に搬送された茂吉は、闘技者にしてスーパードクターの英 はじめの処置で一命をとりとめた。
その頃、闘技場の外では烈堂率いる殲滅部隊が島への侵入者がいることに気付く。
〈島に侵入者が [ケンガンアシュラ 8巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
蕪木・ハサドとは別の謎の集団が島に上陸し、作戦を開始しているのだった。
1回戦第5仕合 室淵剛三vs若槻武士
第5仕合は室淵剛三vs若槻武士。
室淵は十種競技で伝説と呼ばれた男。
格闘技経験ゼロで2年前にデビューしてから身体能力だけで19勝を挙げた強者であり、唯一敗北したのが若槻。
歴代最多勝利を誇る若槻へのリベンジとあって、室淵の気合は十分である。
〈2人の超人が激突 [ケンガンアシュラ 8巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
試合開始と共に室淵が仕掛けるが、若槻が強烈なパンチで先制。
以前の室淵ならこの一撃でKOされていたが、強くなって帰ってきた室淵はここから腕ひしぎ十字固めから猛攻を見せる。
それでも若槻の強靭な肉体には有効なダメージを与えることができず、逆に若槻の人間離れした右ストレートの前に敗れ去った。
〈若槻の右ストレート [ケンガンアシュラ 8巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
超人室淵をも右腕一本で倒した若槻が堂々の二回戦進出を飾ったのだった。
1回戦第6仕合 ユリウス・ラインホルトvs沢田慶三郎
第6仕合はユリウス・ラインホルトvs沢田慶三郎。
ユリウスはF1レーシングカーと綱引きして勝るほどの怪物であり、拳願会会長の座を狙う東洋電力の切り札。
東洋電力の速水は選び抜いた精鋭を自らの「守護者」として組織する一方、仕合の外でも裏工作をめぐらせる。
速水は手始めに刺客として闘技者に忍び込ませた二階堂 漣と目黒 正樹に沢田の雇い主である戸川を拉致させ、脅迫。
〈速水の裏工作で脅迫 [ケンガンアシュラ 8巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
会社の本業を潰されかねないと判断した戸川は已む無く試合を棄権し、ユリウスの不戦勝となった。
試合後、その裏工作に気付き激高した沢田が、ユリウス・二階堂・目黒の3人に喧嘩を仕掛ける。
〈激高した沢田 [ケンガンアシュラ 8巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
バレエ出身で蹴りを得意とする沢田の戦いがこれから始まろうとしていた。
【8巻のまとめ】
王馬が因幡を破り2回戦へ。
そして歴代最多勝利者の"猛虎"若槻も室淵を圧倒して堂々の2回戦進出。
続く仕合では東洋電力の速水が仕掛けた裏工作によりユリウスが沢田に不戦勝。
裏で行われた脅迫を知り激高した沢田が速水一派の刺客である二階堂・目黒・ユリウスの3人に私闘を仕掛けるのだった。
次巻へ続きます。
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