ブラフや不意打ち、奇襲を駆使してルールのない喧嘩に勝ち続けてきた高校生の佐藤 十兵衛は、ある日ヤクザに雇われた”喧嘩師”工藤に狙われることになる。
いつも通りブラフや不意打ち、奇襲を駆使して撃退しようとする十兵衛だが、人並み外れたパワーとタフネスを持つ工藤は何度倒しても立ち上がってくる。
一旦は距離を取って撤退する十兵衛だが、追ってきた工藤とビルの屋上で対峙し、失禁しながら命乞いをする屈辱の敗北を喫した。
工藤へのリベンジを胸に誓う十兵衛は古武術富田流の師匠・入江文学のもとで本格的に修行に入り、相手の心臓への強烈な打撃で失神に至らしめる富田流の奥義「金剛」を習得する。
そして進藤塾の開祖・山本 陸や数々の男気溢れる武勇伝を持つ「喧嘩王」上杉 均を始め、進藤塾の中でも極秘扱いとされる秘技「煉獄」の正体が5手ずつのパターンを組み合わせた連撃であることを突き止めた十兵衛と文学は、煉獄を富田流に組み込むことに。
かつて文学の父・無一は富田流の当主として山本 陸と決闘することとなったが、その直前に進藤塾出身の田島が山本 陸を襲い、左目を潰したことで運命が変わった。
山本 陸を襲った犯人と勘違いした上杉が陸の息子である海を引き連れて無一のもとに乗り込み、その後無一は田島との決闘に敗れて意識不明の重体に。
それが原因で命を落とした父の仇を討つため、文学は田島への復讐を胸に誓っているのだった。
13巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
田島が合気道のレジェンド・芝原に決闘を挑む
山本 陸の左目を潰し入江 無一に再起不能の重傷を負わせた田島は、合気道のレジェンドである芝原 剛盛に狙いを定める。
芝原は過去に入江 無一と梶原柳剛流の梶原 隼人との決闘の立ち会いを務め、無一の強さは間近で見ていた。
2人の決闘は互いに居合術を封じあい、無一が金剛で梶原 隼人を沈めた。
その無一を制した男を目の前にした芝原は田島の決闘を受けるフリをしながら高らかに逃走。
田島は芝原を逃がしてしまうのだった。
(ギャグ回)萌vsネットユーザー③
(※12巻の続き)
一発ギャグ地獄で疲労の見える萌は、色仕掛けでマッシュを揺さぶる。
何とか我慢したマッシュは警察を呼び萌の悪行の証拠を突きつけて逮捕しようとするが、最後の最後で萌にハメられ自分が萌を辱めた罪で逮捕されてしまう。
残るガイアは弱ってきたところで撤退するが、萌はガイアのポケットに携帯を忍ばせ、GPS追跡サービスを悪用してネット掲示板の住人を煽りながらガイアに罠を仕掛けていた。
今度はガイアがネットの住人たちに凸られる番なのだった。
精神を病んだ軍隊格闘家・佐川 睦夫
10年以上も傭兵稼業を続けている佐川 睦夫。
弟の徳夫と共に幼少期から父・雅夫のもとで武道を学んでいたが、天才の徳夫と違って才能には恵まれなかった。
雅夫は長男の睦夫に期待を込めて鍛えたものの、睦夫は中学3年の時に空手の大会で彗星の如く現れた田島に瞬殺され、雅夫に見限られてしまう。
そのとき睦夫の心は壊れ、精神に異常をきたしながら傭兵を続けるようになった。
意味不明な思考と独り言を繰り返す睦夫だが、「田島を殺してその血を飲めばそれが薬となって自分は治る」と信じているのだった。
富田流の秘技「無極」
文学は十兵衛に新たな秘技「無極」を教える。
痛みを抑えて火事場の馬鹿力を意図的に出すその技は、いわば工藤と同じことができるようになるということ。
自分の意識で脳を騙すのがコツであるが、十兵衛は工藤に受けた屈辱のシーンを糧にすぐに無極のコツを掴んだ。
金剛、煉獄、無極、3つの武器が揃い、いよいよ工藤との再戦を意識するのであった。
【13巻のまとめ】
痛みを抑えて火事場の馬鹿力を意図的に出す富田流の秘技「無極」も身につけた十兵衛。
金剛、煉獄、無極、3つの武器が揃い、いよいよ工藤との再戦を意識するのであった。
次巻へ続きます。
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