ブラフや不意打ち、奇襲を駆使してルールのない喧嘩に勝ち続けてきた高校生の佐藤 十兵衛は、ある日ヤクザに雇われた”喧嘩師”工藤に狙われることになる。
いつも通りブラフや不意打ち、奇襲を駆使して撃退しようとする十兵衛だが、人並み外れたパワーとタフネスを持つ工藤は何度倒しても立ち上がってくる。
一旦は距離を取って撤退する十兵衛だが、追ってきた工藤とビルの屋上で対峙することに。
用意していた防犯スプレーや仕掛けておいたドラム缶の配置や風の強さなどあらゆるものを利用して戦う十兵衛に対し、十兵衛の予想を上回る規格外のパワーを見せる工藤が迫る。
徐々に工藤に追い詰められるなか頭をフル回転させて奇襲を編み出した十兵衛は、工藤の隙を突いて自ら川に飛び込み、工藤をビルから落下させることに成功する。
しかしまだ生きていた工藤は川から上がって油断している十兵衛を待ち伏せし、容赦なく殴打。
さすがの十兵衛も何もできず、失禁しながら工藤に命乞いをした十兵衛は、一命をとりとめながらも工藤への敗戦を噛みしめる。
そして古武術富田流の師匠・入江文学のもとで本格的に稽古をつけてもらうため、修行に入った。
相手の心臓への強烈な打撃で失神に至らしめる富田流の奥義「金剛」を習得するため、ヤクザのアジトを襲撃して本気で殺しに来る相手と戦うことになるのだった。
9巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
板垣組に乗り込んできた梶原 修人
ヤクザ板垣組のアジトに左手首から先が欠損した梶原修人という男が乗り込んできた。
「工藤に会わせろ」と要求する梶原は梶原柳剛流の当主。
刀と鞘を巧に使いながらあっという間にその場を制し、奥義の「金剛」を1番タフと聞く工藤で計りたいと告げるのだった。
発破をかけられ金剛のコツを掴む十兵衛
ヤクザ講談会の次のアジトに乗り込んだ十兵衛と文学。
文学は1対多の戦い方を見せながら十兵衛に金剛の練習をさせようとするが、流れで全員自分で倒してしまった。
已む無く次のアジトに乗り込み数を重ねるが、なかなか十兵衛はコツを掴むことができない。
文学は十兵衛を焚き付けるために「工藤優作を雇え。あいつ(十兵衛)が相手をする」とヤクザに発破をかける。
工藤を倒すためという決意を思い返し気合が入った十兵衛は残党を相手に金剛を成功させ、急激に成長していくのだった。
十兵衛の前に元総合格闘家の橋口らが立ちはだかる
ヤクザのアジトを荒らしまわる文学と十兵衛の前に、総合格闘家として八百長を拒否し講談会に用心棒として雇われていた橋口(※7巻参照)らが立ちはだかる。
それでも文学は十兵衛に「金剛以外で決めるの禁止」とルールを課し、さらに橋口らに十兵衛が心臓を狙っていることを明かす。
狙いをバラされたうえで相手の心臓に金剛を決めなければならない十兵衛。
まず1人目は不意打ちで倒し、橋口ともう1人に狙いを定めるのだった。
十兵衛vs橋口
橋口ともう1人は得意とする連携プレーで仕掛けるが、一方的に仕掛けられた文学が1人をすぐに撃退、十兵衛は橋口と対峙することとなる。
橋口が進藤塾出身であることに気づいた文学は、「うまくやれば進藤塾の秘技である”煉獄”が見られる」と期待しながら十兵衛を見守ることに。
余力を残して十兵衛を倒し、煉獄を文学にぶつけたい橋口。
十兵衛はフェイントからの不意打ちでマウントポジションを取るが、橋口も一筋縄ではいかず逆に寝技で絞め上げられてしまう。
こんなところで止まってられるかよー。
腹をくくった十兵衛は橋口の右目に指を突っ込み、悶絶する橋口から再びマウントポジションを取るのだった。
【9巻のまとめ】
文学から発破をかけられ金剛のコツを掴んだ十兵衛だが、進藤塾出身の元総合格闘家であり今はヤクザに雇われている橋口が立ちはだかる。
「金剛以外で決めるのは禁止」という修行のルールを設けられ、警戒する橋口と対峙することとなった十兵衛。
橋口が隠し持つ進藤塾の秘技・煉獄を見ることに文学が期待する一方、工藤にリベンジを果たすまで絶対に負けられない十兵衛が奮起し、橋口の右目に指を突っ込むなど容赦のない戦い方を見せるのであった。
次巻へ続きます。
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