小さい頃から憧れてきたスター集団の文京モップスに入団した凡田。
並外れたコントロールを武器に1軍に合流し、いよいよ本拠地の東京ドームでのデビュー戦が来た。
初のマウンドは1点をリードした接戦の8回。
やや緊張しながらも2アウトを取った凡田、そのまま3つ目のアウトも取るかと思いきや、運悪くレフトの富士野の目に照明の光が入り、富士野はボールを見失ってしまうのだった。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
スター球団での重圧に悩む富士野
富士野の目に照明の光が入ったことでボールは転々と転がり、不運にも2ベースヒットとなってしまう。
そしてそのまま慎重になりすぎた凡田は際どいコースを攻めた結果2つのフォアボールで満塁のピンチに。
ベンチからのプレッシャーもあり勝負せざるを得なくなった凡田。
次のバッターにはレフト前に打たれるも、汚名返上となる富士野のファインプレーでレフトゴロとなり、なんとか無失点で切り抜ける。
FAで子供の頃から憧れだったモップスに入団した富士野は、凡田と同じようにそのスター球団でプレーする重圧を感じている身。
しかしシーズン開幕後は16打数無安打と高年棒に見合わない成績であり、気を落としているのであった。
凡田も重圧に負けリリーフ失敗
東京ドームでの試合に臨むのに気が重い凡田と富士野だったが、徳川ヘッドコーチから精神論的なアドバイスを送られ、それがきっかけとなって富士野が調子を取り戻す。
堂々としたバッティングから8回に貴重な勝ち越しホームランを放ち、そのリードを守る為に凡田がマウンドへ。
しかしこの日も2つのアウトを簡単に取りながらもエラーでランナーを背負い、またしてもフォアボール2つで満塁のピンチに。
またしても四球を出してしまうかもしれないプレッシャーに耐え兼ねた凡田は甘いコースに投げ込み、打球はレフト前に落ちてしまう。
レフト富士野の好返球で2塁ランナーのホームインは許さなかったが、3塁ランナーが生還し同点になってしまった。
その試合は富士野のサヨナラホームランで勝利を収めたものの、リリーフを失敗した凡田は監督の期待に応えられないのであった。
結果を残せない凡田に代わり杉里が台頭
富士野の復調に焦りを感じていた鳥海だが、2軍で打撃好調なことを買われて打撃不振なマーク・コーンに代わってファーストとして1軍に昇格することに。
家族のためにも結果を出そうと意気込む鳥海はついに富士野と並んでお立ち台に上るほどの活躍を見せ、波に乗る。
投球内容の良くない凡田は次第に登板機会が減少する一方、2軍からは杉里も調子を上げて1軍への昇格が決まった。
そして迎えたスパイダースとの3連戦。
スパイダースの丸金は昨シーズンから年俸を大幅に上げ、さらに今シーズンも開幕から6試合全てでホームランを放つなど絶好調。
7試合連続というプロ野球タイ記録もかかった大事な1戦、小心者の凡田は丸金と対戦したくないとさえ思っていたが、モップスが2点を追う展開で丸金を打席に迎えることに。
モップスファンから厳しいやじも飛ぶなか、後輩である丸金との勝負から逃げるわけにもいかなかった凡田はつい置きに行くようなボールを投げてしまい、丸金の開幕7試合連続ホームランという大記録に華を添えてしまった。
丸金の後に続く打者はパーフェクトに抑えたものの、今日も結果が残せなかった凡田。
その翌日、丸金のプロ野球新記録がかかった試合では凡田の代わりに杉里がマウンドへ登る。
波に乗っている杉里は丸金を相手でも堂々と内角を攻め、丸金もその勝負を受けて立った。
しかし杉里の指が引っ掛かった結果、ボールは内角に行き過ぎてデッドボールとなり、小指を骨折した丸金は交代によって記録樹立の可能性は途絶えてしまう。
その翌日から丸金は強硬出場を続けるも、打球に威力は無く調子を落とすことに。
不慮の事故とは言え、リーグで最も調子のいい打者を崩したことで杉里は監督の評価を勝ち取るのであった。
【2巻のまとめ】
FA加入してきた富士野と共にスター球団でプレーすることの重圧を感じる凡田。
富士野は復調し、2軍にいたかつてのドラフト1位の鳥海も調子を上げるなか、プレッシャーに負けいい結果が残せない凡田は次第に登板機会が減少。
そして凡田と入れ替わるようにして2軍からは中継ぎの杉里も調子を上げて1軍への昇格が決まった。
思い切りのいい内角攻めを武器にする杉里は、スパイダースとの試合では絶好調の丸金に死球を当ててしまうが、結果的にリーグで最も調子のいい打者を崩したことで監督の評価を勝ち取るのであった。
次巻へ続きます。
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