鬼龍との決闘を経て廃人となってしまった父・静虎を懸命に看護しながら、治療の金を稼ぐために親友であるリキ丸と組んで地下格闘技「ダーク・ファイト」に身を置くキー坊。
リキ丸は巨額の賭けが行われるこの闇格闘技でクリーンな闘いを貫くキー坊をダーク・ファイトから解放することを決め、大物フィクサーの柳場道元に接触し「ハイパー・バトル」への出場を推薦する。
しかしその頃、灘神影流と関係のある流派・覇生流の師範たちはキー坊を灘神影流の当主として認めない意向を決め、「風のミノル」こと鈴木ミノルをキー坊への刺客に命じる。
キー坊を倒す指示を受けながらも静虎を尊敬し、また師匠の仇敵である鬼龍を倒す目標を持つミノル。
その助力の甲斐もあり静虎が奇跡的な回復を遂げた。
そしてキー坊とミノルは揃ってハイパー・バトル予選に出場。
各参加者に配られたリングを奪い合う過酷なバトルロイヤルが始まり、猛者が各所で戦いを始める。
開始早々、円月流剣術の九条薔薇丸が暗躍を始めるのだった。
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
ジョーカーとして参戦する薔薇丸
木の枝を武器に参加者の指を切り落としてリングを荒稼ぎしていく薔薇丸。
〈指を切り落とす薔薇丸 [TOUGH 4巻](c)集英社/猿渡哲也〉
元力士の馬乃山が薔薇丸と対峙したところにキー坊も出くわし、まず馬乃山が薔薇丸に仕掛ける。
薔薇丸は木の枝をまるで刃物のように扱い、さらに懐に忍ばせていた石のナイフで馬乃山の指を切断してリングを奪取。
相手を必要以上に痛めつけるやり方に反発するキー坊が今度は薔薇丸に喧嘩を売る。
2人の勝負は馬乃山が薔薇丸に再び挑みかかったことで水を差されてしまうが、薔薇丸は馬乃山に重傷を負わせたうえで自分が本戦への出場権のないジョーカーであることを明かす。
ジョーカーは奪ったリングの数だけ報酬がもらえる契約。
キー坊は薔薇丸を最後に倒す覚悟を固め、重傷を負った馬乃山の手当をするのだった。
〈薔薇丸と因縁ができる [TOUGH 4巻](c)集英社/猿渡哲也〉
鬼龍が放った刺客
ところがそこに新たな闘技者が乱入する。
ゲンともう1人、鬼龍からの刺客である瓢(ヒョウ)という屈強な男だった。
〈刺客の瓢 [TOUGH 4巻](c)集英社/猿渡哲也〉
まずはゲンがキー坊に仕掛けるが、キー坊は灘神影流の硬筋術でゲンの鋭い貫手を受け切ってみせる。
ゲンに代わって今度は瓢の番。
瓢は中国古来の拳法・暴殺拳の使い手であり、得意の発勁でキー坊に仕掛ける。
しかし実力はキー坊の方が上。
瓢のトラウマを呼び起こすかのように鬼龍と同じ技で瓢を倒した。
〈瓢を撃破 [TOUGH 4巻](c)集英社/猿渡哲也〉
そしてキー坊はゲンを舎弟として加え、重傷を負った馬乃山を医師キャンプまで運ぶのだった。
鬼龍も乱入、ミノルと対峙
鬼龍の狙いはキー坊に試練を与えること。
さらに鬼龍はこっそり静虎にも自ら施術を行っており、静虎の再生にも寄与している。
その鬼龍もハイパー・バトルの予選会場に乱入し、ミノルの前に姿を現した。
〈鬼龍が乱入 [TOUGH 4巻](c)集英社/猿渡哲也〉
師匠の仇敵との思わぬ遭遇に気合が入るミノル。
しかし覇生流の奥義は次々と看破され、鬼龍の顔にかすり傷を負わせるのが精いっぱい。
これまでの苦しい修行が水の泡となるような実力の差を目の当たりにし、ミノルは更なる強さを求めて鬼龍に弟子入りを志願するのだった。
〈鬼龍に弟子入りを志願するミノル [TOUGH 4巻](c)集英社/猿渡哲也〉
和香の覚悟
馬乃山を無事にキャンプへ届けたキー坊とゲンは、崖に追い詰められた和香を発見する。
強姦されそうになっていたところを間一髪でキー坊が助けるが、それでも和香は戦いから下りようとしない。
和香は涙ながらに「新堂万次を討つまでは負けない」という強い覚悟を口にするのだった。
〈和香の覚悟 [TOUGH 4巻](c)集英社/猿渡哲也〉
【4巻のまとめ】
ジョーカーとして参戦した薔薇丸が暗躍するなか、キー坊は鬼龍の放った刺客のゲンと瓢を倒す。
一方、ミノルは予選に乱入した鬼龍に挑みかかるも完敗を喫し、その圧倒的な実力差から鬼龍に弟子入りを志願した。
そしてキー坊は舎弟にしたゲンと共に行動し、ピンチに陥っていた和香を発見・救出する。
紅一点で参戦した和香は、恐怖で涙を流しながらも「新堂万次を討つまでは負けない」という強い覚悟を口にするのだった。
次巻へ続きます。
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