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運命に抗い、共に生きる未来『約束のネバーランド』20巻(完)【ネタバレ注意】

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~前巻までのあらすじ~

「ママ」と慕われるイザベラのもとで色々な孤児が家族同然に幸せに暮らす「孤児院」・グレイス=フィールド(GF)ハウス。

ある日、主人公で身体能力に優れるエマと知略に優れるノーマンは孤児院が実は「鬼」に捧げる食用児の養殖農園だったこと知ってしまい、リアリストで博識なレイ、年長者のドン・ギルダを仲間に引き入れ、GFから全員で逃げ延びるための脱獄計画をスタートさせる。

ノーマンが志半ばで「出荷」されてしまったが、エマはフィルを始めとする4歳以下の子供たちは2年以内に迎えに行くまで農園に残すことを決断、イザベラの目を欺いて見事15人での脱獄に成功した。

「ウィリアム・ミネルヴァ」という人物が秘かに残していた手がかりが頼りのエマ達は、途中で宗教上の理由から人間を食べない異端の鬼、ソンジュとムジカに窮地を救われる。

そしてこの世界は”約束”によって人間と鬼の世界に分断され、鬼は安定した食糧供給のために農園を作ったという真実を知り、最終目標は鬼の頂点に立つ”あの方”と新たな”約束”を結んで人間の世界への移住することとなった。

エマ達はミネルヴァのヒントを追って地下シェルターを発見し、新たな仲間を加えて鬼の秘密の狩場であるゴールディ・ポンドを壊滅させ、一歩ずつ世界を変えていく。

しかしゴールディ・ポンド壊滅の知らせを聞いた2つの世界の門番ピーター・ラートリーもエマ達の阻止と襲撃に動き、エマ達は犠牲者を出しながらも逃走、そしてミネルヴァの名前を借りて子供たちの反乱を指揮していたノーマンとの再会を果たす。

鬼は人間を食べ続けなければ形質を保てないという代償に目をつけ、鬼の女王レグラヴァリマと五摂家に恨みを持つギーラン家と同盟を組み、王都で反乱を起こしたノーマン。

鬼を含めて殺し合いを避ける道を模索するエマは、ムジカの持つ特殊な血が死者を出さない道への鍵になることを知り、自分の理想を叶えるために「七つの壁」を越えて”あの方”と新たな”約束”を結ぶことに成功。

王都ではギーランが玉座の間で五摂家に復讐を果たすも女王レグラヴァリマの間に倒れ、ノーマンの仲間たちがレグラヴァリマを倒した。

ノーマンを説得し、鬼を含めて全員で助かる道を目指すこととなったエマ達だが、その頃ピーター・ラートリーが王兵を操って子供たちのアジトを襲い、残っていた子供たちを連れ去っていた。

捕えられた子供たちの移送先は近隣で最も堅牢なGFハウス。

ピーターがグランマに出世したイザベラやママ達を従えてGFの防衛を固めるなか、連れ去られた子供たちを救い出す最後の戦いが始まる。

農園の設計を知り尽くしたエマ達はかく乱しながら侵入、またイザベラやママ達も農園を裏切ってエマ達の味方に付き、ピーターを追い詰めた。

同じころ、王都では五摂家の家臣団が王政を代行しようとしていたが、死んだはずのレウウィスが舞い戻り民衆に邪血の真実と王政の腐敗を暴露する。

王都は完全に陥落した今、ピーターはせめて子供たちの”約束”を破談にしようとエマの殺害を狙うのだった。

最終巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。

ピーターの最期

エマを道連れにすることを狙うピーター。

しかしエマは憎いはずのピーターにすらも情けをかける

あくまで勝利と対話を求めるエマは、「もしあなたがGFに生まれたら、友達になれたのかな」と問いかけた。

〈手を差し伸べるエマ [約束のネバーランド 20巻](c)集英社/白井カイウ・出水ぽすか〉

憎しみの連鎖を断ち切り共に生きようとするエマの言葉にピーターの心が揺れていく。

大好きで尊敬していた兄ジェームズが一族の犯した罪を知り、”ウィリアム・ミネルヴァ”という偽名で食用児たちを支援していた。

今なら、一族の過去から罪悪感に負けた兄の気持ちがわかる。

全てを受け入れたピーターは、人間の世界でも人間同士で争うとアドバイスを送り、新しい世界でエマ達が困らぬよう、一族に宛てた「コードSolid」という伝言を伝える。

そして自分は「地獄の果てからエマ達の未来を見ている」と言い残し、自殺を選ぶのだった。

〈自死を選んだピーダー [約束のネバーランド 20巻](c)集英社/白井カイウ・出水ぽすか〉

イザベラと本当の家族に

ピーターが死に、エマ達の勝利が決まった。

イザベラやシスター達も人間の世界へ行けるように”約束”を結んでいたエマはイザベラ達とも和解し、本当の家族となる。

〈本当の家族となる [約束のネバーランド 20巻](c)集英社/白井カイウ・出水ぽすか〉

残るは農園に残った鬼たちやラートリー家の家来たちを排除するだけ―。

幸せな未来がすぐそこまで近づいていた。

新王にはムジカが就任

王都ではレウウィスが農園の廃止を宣言し、全国民の邪血の分配と飢餓からの解放を約束した。

〈農園の廃止を決める [約束のネバーランド 20巻](c)集英社/白井カイウ・出水ぽすか〉

支持する民衆はレウウィスを次の王にしようとするが、自由を愛するレウウィスは体よくこれを固辞。

代わりにムジカを次の王に推薦し、大僧正もこれを支持したことでムジカが新王に就任。

〈ムジカが新王に [約束のネバーランド 20巻](c)集英社/白井カイウ・出水ぽすか〉

鬼社会が新たな一歩を踏み出すのだった。

イザベラの最期

王都から農園の廃止と全食用児の解放の報せを知り、歓喜に沸くエマたち。

〈フィル達を迎えに [約束のネバーランド 20巻](c)集英社/白井カイウ・出水ぽすか〉

GFでエマを待ち続けたフィルたちとも再会を果たし、全ての農園から子供やシスター達が解放されていく。

ところが悲劇は突然訪れた。

王の決定に最後まで抵抗する鬼が一匹GF農園で暴れ、子供を庇ったイザベラが重傷を負ってしまったのである。

〈イザベラがエマを庇う [約束のネバーランド 20巻](c)集英社/白井カイウ・出水ぽすか〉

鬼は駆け付けた兵士によって捕らえられるが、イザベラの負った傷は深く、せっかく本物の家族になれた愛する子供たちに見守られながら命を落とした。

血の繋がったレイに家族の面倒を託し、息を引き取るイザベラ。

子供たちは泣きながらイザベラを看取るのだった。

〈イザベラの最期 [約束のネバーランド 20巻](c)集英社/白井カイウ・出水ぽすか〉

皆で人間の世界へ

子供たちは新王となったムジカと再会し、いよいよ”約束”の履行のときがきた。

GFの地下にあった秘密の場所で”あの方”に意志を伝え、人間の世界へ渡る子供たち。

〈人間の世界へ [約束のネバーランド 20巻](c)集英社/白井カイウ・出水ぽすか〉

唯一の懸念はエマが”約束”の代償に求められた”ご褒美”の内容。

エマは「”家族”をご褒美に求められたが、1000年間苦しみ続けたことを考慮して特別にご褒美無しになった」と皆を安心させようとする。

エマがただ一人犠牲を被っていないか心配した子供たちは、半信半疑のまま人間の世界へ渡っていく。

そして新たな世界で目を覚ました時、エマの姿だけがそこには無いのであった。

〈エマはどこへ…? [約束のネバーランド 20巻](c)集英社/白井カイウ・出水ぽすか〉

人間の世界でエマを探せ

ピーターが根回ししていたのか、ピーターの叔父でラートリー家の当主代理を務めるマイクが姿を現し、子供たちを保護する。

〈保護される子供たち [約束のネバーランド 20巻](c)集英社/白井カイウ・出水ぽすか〉

世界各地で出自不明の子供たちが出現し、ラートリー家は順次保護して回っていた。

レイやノーマン達が行き着いたのは北米。

人間の世界は度重なる苦難を乗り越えるために国境を撤廃し、大きな一つの国として新たな一歩を歩み始めたばかりの時代のようである。

ノーマン達ははぐれてしまったエマを探すため、世界中を探してでもエマを見つける決意を固めた。

〈エマを探せ [約束のネバーランド 20巻](c)集英社/白井カイウ・出水ぽすか〉

”ご褒美”のせいで記憶を失くしたエマ

その頃、エマは記憶を失くした状態でとある北国で保護されていた。

〈記憶を失くしたエマ [約束のネバーランド 20巻](c)集英社/白井カイウ・出水ぽすか〉

”ご褒美”として差し出したのはやはり、”家族”だった。

とはいっても家族全員で人間の世界へ渡るという”約束”に矛盾しないよう、”家族”についてのエマの記憶を全て失くすという条件で。

エマは1か月が経っても何も思い出すことができないのだった。

これから作る幸せな未来

夢でうっすらと脳裏に蘇るのは、「エマ」という名前と誰かもわからない人たちとの幸せな生活の日々。

わけもわからず胸が締め付けられて涙が出る現象に戸惑いながら、2年が過ぎた。

その間も必死にエマを探し続けたノーマン達は、ようやくエマを見つけ出した。

〈エマを見つけ出した [約束のネバーランド 20巻](c)集英社/白井カイウ・出水ぽすか〉

記憶を全て失ったエマとの再会。

戸惑うノーマン達だが、すぐにポジティブに思考を切り替える。

生きてさえいれば新しい未来と思い出はこれから作っていける―。

〈生きてさえいてくれればいい [約束のネバーランド 20巻](c)集英社/白井カイウ・出水ぽすか〉

エマもノーマン達の手を取ると、なぜか涙が溢れてきた。

運命に抗い、ようやく全員で幸せな未来を掴んだのだった。

〈共に生きる未来 [約束のネバーランド 20巻](c)集英社/白井カイウ・出水ぽすか〉

【20巻(完)のまとめ】

敗北を認めたピーターが自死を選び、最後の鬼の犯行でようやく本当の家族になれたイザベラも命を落としてしまった。

イザベラの死を看取り、エマが結んだ”約束”を履行し人間の世界で保護された子供たち。

しかし”ご褒美”として"家族"を差し出したエマだけは記憶を失くした状態で皆と離れ離れに。

それでもノーマンやレイ達は広い人間の世界で年月をかけ、エマと再会する。

記憶は戻らなくても、生きてさえいれば新しい未来と思い出はこれから作っていくことができる。

過酷な運命に抗い、全員で幸せな未来を掴んだのだった。

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