ある日、高校1年生の玄野計は小学生時代の親友だった加藤勝と共に地下鉄のホームで線路に落ちた酔っ払いを助けようとして電車に轢かれ命を落としてしまった。
目を覚ました次の瞬間、2人がいたのはとあるマンションの一室。そこには同じように死んだはずの人々が集められていた。
部屋の中央にある謎の大きな黒い球。
彼らは、その「ガンツ」と呼ばれる球に、理由もわからないまま星人を「やっつける」ように指示され、別の場所へと強制的に転送されていく。
このゲームは誰が、何のために、そしていつ自由は訪れるのか―。
大人気SFアクション漫画はここから始まった。
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登場人物紹介
<東京チーム>
玄野 計(くろの けい)
本作の主人公。学校でのあだ名は「昼行灯」。スポーツにも勉強にも関心がなく、特に優れた面があるわけでもない平凡だが、それでいながら少し世の中を見下している高校生。
加藤 勝(かとう まさる)
本作の準主人公。玄野計の小学校時代の同級生で、仲間内のヒーローである玄野に憧れていた。
西 丈一郎(にし じょういちろう)
ガンツの秘密を知っている中学二年生。
風 大左衛門(かぜ だいざえもん)
博多出身の格闘家。中国武術の八極拳の使い手。喧嘩で最強になるべく、日本一の人口を誇る東京へと上京し、自分と互角に渡り合える相手を探す。
桜井 弘斗(さくらい ひろと)
私立の中学生。インターネットの掲示板で出会った「サカタ」という人物から超能力を伝授され、彼を「師匠」とあがめる。
下平 玲花(しもひら れいか)
人気巨乳グラビアアイドルで本作のヒロインの一人。14歳からモデル活動を始め、グラビアからドラマ、映画と多岐に渡って活躍している。
コウモト タケシ
母子家庭で育つ幼稚園児ほどの年齢の幼児。風に憧れを持つようになる。
岸本 恵(きしもと けい)
本作の初期ヒロイン。ショートカットでスタイル抜群の美少女。自宅の浴室で自殺し、ガンツの部屋に転送される。転送直後は夢だと勘違いして全裸のまま横になったことで危うくヤクザに強姦されそうになり、助けてくれた加藤に惹かれるようになる。
北条 政信(ほうじょう まさのぶ)
私立高校に通う高校生。非常に端正なルックスをした長身の美少年で、過去に有名芸能事務所にモデルとして所属していたこともある。死因は事故死。
鈴村 貞代(すずむら さだよ)
北条のストーカー。死因は事故死。幾度とない自身のストーキングから逃れようとする北条のバイクの後部座席に勝手に跨るも、トラックの玉突き事故に遭い彼と共に部屋へ転送される。
桜丘 聖(さくらおか せい)※本編では名前非公開
母性本能の強い巨乳の美女。玄野に興味を持ち、いきなりのセックス要求に戸惑いつつも玄野の初体験の相手となる。
東郷 十三(とうごう じゅうぞう)※本編では名前非公開
自衛隊員。一貫して寡黙な性格であり、必要最低限の会話しかしない。スーツに関心を示さないが戦闘には参加し、狙撃を担う。
宮藤 清(みやふじ きよし)
レンタルビデオ屋の店員。他の参加者に比べて冷静沈着で、緻密な観察眼で物事を論理的に捉えている。加藤の忠告に耳を傾けスーツを着用、柔軟にミッションに対応する。
徳川 夢想(とくがわ むそう)※本編では名前非公開
仏僧。愛車のフェラーリに乗り帰宅途中、飲酒運転が祟って事故を起こし、転送される。TVのバラエティ番組などによく出演していたという経歴を持つ著名人。
和泉 紫音(いずみ しおん)
玄野の学校に転入してきた高校生。黒髪のロングヘアが特徴。身長187cm、容姿端麗、学年トップの成績、黒人並の運動神経を持つ。
かつてはガンツ部屋の住人(リーダー)で、100点を獲得して開放された過去を持つ。
坂田 研三(さかた けんぞう)
桜井に超能力を伝授した男。桜井同様いじめられた経験があり、超能力を用いていじめた相手を殺した過去を持つ。
鈴木 良一(すずき よしかず)
頭髪の薄い中年男性。玄野の指示でスーツを着ることになり、玄野をサポートしていく。思いやりのある優しい性格が、玄野や稲葉の能力を開花させることになる。
稲葉 光輝(いなば こうき)
長身の美青年でデザイナー。レイカに好意を抱き、リーダーシップを握る玄野をライバル視しているが、レイカからも玄野からも相手にされていない。
富岡 穣治(とみおか じょうじ)
サングラスを掛けた色黒の青年で、渋谷で遊ぶチーマー達のリーダー格。死因は事故死。いつも渋谷付近で女性を物色しては強姦を繰り返している。
浦中 アヤカ(うらなか アヤカ)
女子大生。死因は事故死。大学の飲み会の後、友人とはぐれ深夜の渋谷を徘徊していた際に富岡ら5人のチーマー達に目をつけられ捕まり強姦され、その間に起きた交通事故で転送される。
<大阪チーム>
山咲 杏(やまさき あんず)
黒髪のショートヘアをした端正な顔立ちの女性。3歳の息子と二人でアパートに暮らしているシングルマザー。加藤を偽善者呼ばわりして嘲笑し、その後を付け回すが、勇敢に人助けをする加藤の姿を見て、徐々に彼を意識し始める。
桑原 和男(くわばら かずお)
筋肉質で、ルーズミディアムのヘアースタイルに短い顎鬚を生やしている色男。セックス依存症であり、ミッション中であってもそこに「女」がいれば、星人であろうと見境なくレイプする異常者ではあるものの、3回100点クリアの実力者。
岡 八郎(おか はちろう)
大阪ガンツメンバー最強の実力者。パーマのかかった黒髪に浅黒い肌。長身で精悍な顔立ちをしている。7回100点クリアしており、過去に100点の星人を1人で倒したこともある。
室谷 信雄(むろや のぶお)
大阪ガンツメンバーのリーダー格。通称「ノブやん」。坊主頭で長身。我が強い上に無茶苦茶なことをしでかす性格と評されるが、4回100点クリアするほどの猛者である。
島木(しまき)
黒い肌に筋骨隆々の体格、スキンヘッド。通称「ジョージ」。大阪ガンツメンバーの中では冷静沈着な性格をしており、3回100点クリアの実力者である。
花紀 京(はなき きょう)
ガンツバイクを操る美青年。長髪で中性的な顔立ちをしている。通称「キョウ」。ヤク中で、頭がおかしくなっていると評されているが、2回100点クリアした実力を持つ。戦闘時は星人を蹴散らしながらバイクで進んだり、四肢を破壊して命乞いさせた上で殺すなど、かなり陰惨な戦い方をする。
平 参平(たいら さんぺい)
原 哲男(はら てつお)
木村 進(きむら すすむ)
いつも3人で行動をともにしており、戦闘中も口数が多く殺戮を楽しんでいる場面が多く見受けられるが、いずれも1回100点クリアを経験している。
山田 スミ子(やまだ スミこ)
室谷、島木の彼女。共に100点クリア経験者である。戦闘の際は積極的に戦おうとせず、仲間や自分達の彼氏がやられる様を傍観している。
<カタストロフィ編>
もう1人の玄野計
レイカがガンツに頼んで再生させた2人目の玄野。自身が本物の玄野計のクローンだと自覚しており、レイカに呆れつつも、ガンツに複製された岸本恵のように行き場の無い者だと自覚しレイカと同棲、状況に適応していく。
武田 彪馬(たけだ ひょうま)
神奈川チームから参戦した新メンバー。長い黒髪が特徴的な美青年。宇宙船に囚われた人々を皆で救おうというレイカの声に応え、神奈川からただ一人参戦した。加藤に対し、レイカと付き合っていないかどうか問いただすなど、レイカに好意を抱いている。
前嶋 龍二(まえしま りゅうじ)
広島チームから参戦した新メンバー。体格は小柄だが、白髪で強面な風貌をしている。武器を持たず素手で戦う。口数は少なく寡黙だが、人を助けることに意欲的な態度を見せている。
メアリー・マクレーン
玄野の呼びかけに応え参戦したメンバーの一人。金髪で端正な顔立ちをした美女。素手での戦闘力が非常に高く、本人曰く格闘一筋。風にキスをするなどの親近感や恋心などの好意がある。
関根 誠人(せきね まこと)
京都チームから参戦にした新メンバー。眼鏡をかけ知的な顔立ちをしている。流暢な英語を駆使し、アメリカ・ニューヨークチームとの通信を行う。
吉川 海司(よしかわ かいじ)
群馬チームから参戦した新メンバーで、年齢は25歳。短髪で精悍な顔立ちをしている。玄野たちの呼びかけに応え、死を覚悟で参戦する。武器はガンツソードの二刀流である。
矢沢 年男(やざわ としお)
北海道チームから参戦した新メンバーで、招集されたメンバーの内で唯一の中年男性。風を自分と同年代だと勘違いし、「オッサンどうしヨロシク」と彼との共闘を誓った。
<財閥チーム(ガンツ制御者)>
財閥チーム指揮官
鋭い眼光と口髭が特徴の中年男性。ガンツメンバーを強制的に自らの元に転送させた後、巨人族の宇宙船内で奇襲を仕掛けるよう命令を下す。
<吸血鬼(バンパイア)>
氷川(ひかわ)
吸血鬼のリーダー格。ホスト風の美男子。吸血鬼の組織でもトップクラスの実力者である四人組の1人で、驚異的な反射神経と体術を誇る。
短髪の男
吸血鬼の組織ではトップクラスの実力者である四人組の1人。丸刈りに近い短髪で、常にサングラスをかけている。戦いでは主に、拳銃を使った後方支援を担当する。
黒髪の男
吸血鬼の組織ではトップクラスの実力者である四人組の1人。ラテン系の顔立ちで、長めの黒い縮れ毛が特徴。日本刀を使いこなす実力者。
白髪の男
吸血鬼の組織ではトップクラスの実力者である四人組の1人。スラヴ系の顔立ちで、寡黙な老人。見ての通り四人組で最年長であり、大柄な体を駆使した格闘戦が得意。
黒髪の女
長い黒髪の女吸血鬼。初登場時は人間の女性であり、吸血鬼のクラブにて捕獲され本来食用とされるはずであったが、その後なぜか吸血鬼として再登場、氷川と行動を共にする。
斎藤 一騎(さいとう かずき)
吸血鬼の実力者の一人。坊主頭で、上半身裸の上にスーツの上着を着ている。渋谷で和泉たちを襲撃した実行グループのリーダー格で、その実力から他の吸血鬼たちの信頼も厚い。
玄野 アキラ(くろの アキラ)
玄野計の弟。14歳にして身長180cmの長身を誇る美男子。学業も優秀であり、運動神経も高く、全てにおいて兄とは対極的な万能人間。
<巨人族>
フラ・ララダ
巨人族の一般市民の女性。眼鏡を掛けておりキャリアウーマンらしい風貌をしている。地球人類を弱い種として「虫」と呼び卑下していたが、愛する多恵を救出するため命懸けで戦う玄野の一途な姿を見て徐々に考えを改めていく。
イヴァ・グーンド
巨人族の上級兵士。戦闘機の操縦のみならず、格闘戦における驚異的な身体能力など突飛した戦闘能力を持ち、巨人族の中で知らない者はいないほどの国民的な英雄であり、軍神と呼ばれる長髪の美男子。侵略の際には戦闘機を操縦し、自衛隊のF-15戦闘機をまとめて捕縛していた。その際に弟が玄野と交戦して殺された事実を知り、彼を目の敵にする。
巨人の少女
名前は不明。コロニーで生活する巨人族の女の子。見た目は地球人の幼稚園児位。部屋のケージで犬やウサギ、モルモットに似た生物と、既に地球人の少年「中河駿」を飼っている。
<その他>
小島 多恵(こじま たえ)
勢綾高校の生徒。中盤以降に登場する本作のヒロイン。玄野計の彼女でもある。人目をはばかる事無く絵や漫画を描く地味な少女。二人が交際し始めたのは、玄野が罰ゲームにより告白したことがきっかけ。告白を受けた時には、自分も以前から玄野に好意を持っていたことを告げている。
加藤 歩(かとう あゆむ)
加藤勝の弟。当初は兄と共に肩身の狭い思いで親戚の家に暮らしており、伯母から暴力を受けていたが、その後兄と二人で別のアパートで二人暮らしをしている。
トンコツ
桜井がインターネットの掲示板で出会った少女。「トンコツ」はハンドルネームであり、本名は不明。趣味はネット。掲示板で自殺を仄めかしていた桜井に対して、掲示板利用者の中で唯一自殺をやめるように説得したり、殺人を犯してしまった桜井の心の支えとなる。
菊地 誠一(きくち せいいち)
2年前からガンツと星人の謎を追っているフリーライター。池袋の宇宙人騒動の際に現れた「黒い特殊部隊」の正体を追い求め、玄野の元を訪れる。
セバスチャン
菊地がドイツ取材の際に通訳を依頼したドイツ人で、ジャパニメーション(日本のアニメ作品)が好きなオタク。「黒い球の部屋」の掲示板を通じて菊池と接触した。その正体は、ガンツのシステムを生み出した超高度文明異星種族。
仲河 駿 (なかがわ しゅん)
巨人の少女に連れ帰られた多恵がペットが飼育されていたケージ内で出会った少年。14歳の中学生。ケージ内で会話を重ねる内に多恵に恋心を抱き、彼氏の代わりになりたいと発言した。