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賭け野球最強の勝負師との出会い『ONE OUTS』1巻【ネタバレ注意】

長年に渡ってプロ野球チーム「埼京彩珠リカオンズ」に所属する天才打者・児島弘道は、悲願の優勝を果たすために自主トレを敢行し、速球も変化球もないが並外れた洞察力と読心術を駆使して賭野球「ワンナウト」で無敗を誇るピッチャー、天才勝負師の渡久地東亜と出会う。

「普通の野球とは違う勝負の方法」で勝利を重ねる渡久地を球団に引き入れリカオンズの優勝を託すも、チームに根付いた負け犬根性や勝敗よりも球団売却の損益を優先するオーナーなど、課題は山積み。

渡久地は「1アウトで+500万円、1失点で-5000万円」というギャンブル要素を孕んだ完全出来高制の年俸契約「ワンナウツ契約」をオーナーを秘密裏に結び、様々なブラフやマジックを仕掛けながら球団改革、そしてリカオンズ優勝を目指して球界に彗星の如く姿を現し鮮烈なデビューを飾るのだった―。

さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。

不運の天才打者・児島

冬の沖縄。

輝かしい成績を残しながらも優勝経験だけがない”不運の天才打者”児島 弘道トレーナーの木野崎バッティングピッチャーの中根と共にミニキャンプに来ていた。

〈悲運の天才打者・児島 [ONE OUTS 1巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

児島は悲願の優勝をつかみ取るために足りないピースを求めて必死に練習する一方、プロの投手としての自覚が足りない中根が居酒屋の喧嘩で指を怪我してしまい、木野崎と共に代わりの投手を探すことに。

2人は米軍基地で行われる賭博野球に行き着くのだった。

〈代わりの投手を探して [ONE OUTS 1巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

1打席の賭け野球「ワンナウト」

基地で行われていたのは「ワンナウト」と呼ばれる賭博。

投手と打者がワンナウトを取れるかどうかを賭けるもので、三振かインフィールドでバウンドしたら打者の負け、それ以外は投手の負けというルールである。

〈賭け野球「ワンナウト」 [ONE OUTS 1巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

そのプレイヤーの中で1人、妙な雰囲気を醸し出す日本人投手がいた。

木野崎と中根は様子見を兼ねて賭博に参加し、その投手の負けに賭ける。

男のピッチングは大した球速も変化球もなかったが、不思議なことに次々と打ち取っていく。

〈謎の日本人投手 [ONE OUTS 1巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

負けが込みイカサマを疑う中根は、一発帳消しを狙って打者に名乗りをあげ、自分の勝ちに4千ドル賭けることを宣言する。

これを受けて男は賭け金を4万ドルに釣り上げ、さらに「俺の投げるボールに当てさえすればお前の勝ち」と自ら不利な条件を突きつける。

〈中根を挑発する男 [ONE OUTS 1巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

挑発された中根はその勝負に乗り、大金を賭けたゲームが始まるのだった。

無敗の勝負師・渡久地東亜

勝負に挑む中根だが、プロとは言え下っ端。その胸中は「負ければ大金を失う」という恐怖で覆われていた。

 

対する男は自信満々の表情。

〈プレッシャーにビビる中根 [ONE OUTS 1巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

中根は初球の打ち頃のストレートを見逃してしまい、ドツボにハマってしまう。

中根は動揺し、2球目も甘い球を空振り。

追い詰められたところで、ようやく男の動作をよく見るようになる。

指の握りからして、次の玉はフォークに違いない、三振を取る気だ―。

そう確信した中根だったが、投げられたのはストレート。

中根は手が出せずに見逃しの三球三振を喫し、大金を失うとともにプライドを打ち砕かれた。

〈手玉に取られ見逃し三振 [ONE OUTS 1巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

投手として勝った男の名は渡久地 東亜

寸分たがわぬ制球と読心術で勝ちを重ねる最強の勝負師だった。

渡久地vs児島 ワンナウト勝負

中根が負けたときき、児島がワンナウトに乗り込む。

野球をバカにされたと憤る児島は渡久地に勝負を挑み、40万ドルという超高額の勝負が実現。

〈憤る児島 [ONE OUTS 1巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

それでも観客は全員渡久地の勝ちに賭け、2人の真剣勝負が始まった。

ところが渡久地はコントロールが定まらず、初球から3つ続けて大暴投。

3ボール0ストライクとなり、次の球もボール球。

見逃せば四球で打者の勝ちだったが、児島はこれをわざとファールにする。

観客に自分の力を誇示して文句なしの勝利を挙げたい児島は、次の球もあえてファールに。

しかしここまでがすべて渡久地の作戦だった。

〈渡久地の読み [ONE OUTS 1巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

最初からフルカウントになるように誘導し、最後の1球で仕留めるつもりだったのである。

最後だけは本当の真剣勝負、渡久地の最高の一球が来る―。

待ち構える児島に渡久地が放ったのは、緩やかなド真ん中の超スローボール。

〈完全に意表を突くスローボール [ONE OUTS 1巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

意表を突かれバットが出なかった児島は、渡久地の前に敗北を喫するのだった。

渡久地とのリベンジに執心する児島

渡久地に負けてから、山に籠って精神修行する児島。

〈メンタル修行に励む児島 [ONE OUTS 1巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

打ち破るためには心を無にする必要があると判断しての修行である。

勝利を渇望する児島は、1週間後に渡久地に再戦を申し入れる。

負ければ現役引退、勝てば渡久地が二度と賭け野球ができないよう右腕をもらうという条件である。

〈現役引退を賭けてリベンジ [ONE OUTS 1巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

10日後に再戦が決まり、再び山に籠る児島。

しかし薪割りをしている最中、ふと目に蝶が飛び込んできたことで無心を維持できず、斧を振り下ろした際に右手首を負傷してしまうのだった。

〈手首を痛めてしまう [ONE OUTS 1巻](c)集英社/甲斐谷忍〉

【1巻のまとめ】

リカオンズ悲願の優勝を目指す”悲運の天才打者”児島は、ミニキャンプに来た沖縄で天才勝負師の渡久地東亜と出会う。

渡久地は1打席勝負の賭け野球「ワンナウト」で無敗を誇る投手であり、速球も変化球もないが並外れた度胸、洞察力と読心術で相手打者を翻弄する。

野球をバカにしていると憤る児島は渡久地にワンナウト勝負を挑むも惨敗。

勝利を渇望する児島は「負ければ現役引退、勝てば渡久地が二度と賭け野球ができないよう右腕をもらう」という決死の覚悟で渡久地に再戦を申し込むのだった。

次巻へ続きます。

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