会社の士気を高めるためのレクリエーション登山のはずが、人を襲う巨大な猿によって次々と社員が殺されていく。
裏切り者の妨害によって助けを呼ぶこともできず、逃げまどいながら生き延びる術を必死に探す社員たち。
果たして猿の正体は、そして裏切り者は誰なのか。
会社に恨みを持つ者、極限状態に陥り狂いだす者、それぞれの心情が交差するパニック・ホラー漫画です。
※最新作「モンキーピーク the Rock」も連載中!
登場人物紹介
<藤谷製薬>
早乙女 稜(さおとめ りょう)
23歳、営業担当。本作の主人公。過去にバイク事故で親友を亡くし、また登山中の事故で父を亡くしている。
身近な人物を守れなかった責任から「2人を殺した」と語り、社員たちから敬遠される原因となる。
宮田(みやた)
23歳、営業担当。早乙女とは同期入社であり、学生時代からの友人。
佐藤(さとう)
31歳、経理。ヒステリックな性格で男性に対する反抗心が強いタイプ。
安斎(あんざい)
34歳、法務担当。アメフト経験者で大柄でがっしりとした体躯。モラルが崩壊し次第に自己中心的で強引な行動に出る。
林(はやし)
21歳、庶務。おっとりした女性で、南から好感を抱かれている。人事部長の長谷川の娘であり、コネで入社した。
長谷川(はせがわ)
50歳、人事部長。登山のベテランで、数々の場面で経験からアドバイスを行い、早乙女からの信頼も厚い人物。
氷室(ひむろ)
43歳、営業部長。辻とは個人的なトラブルを抱えている。
飯塚(いいづか)
26歳、開発室A。藤柴と同盟を組み、早乙女や仲間に濡れ衣を着せながら、自分だけ生き残る計画を立てる。
藤柴(ふじしば)
24歳、庶務。飯塚と同盟を組み、安斉を出し抜き食料を密かに横領していた。
遠野(とおの)
28歳、開発室A。小柄な体型と消極的な性格から頼りない印象を持たれるタイプ。
南(みなみ)
32歳、開発室B。陰険な性格で普段から早乙女を目の敵にしている。
田中(たなか)
48歳、開発室Aリーダー。
岡島(おかじま)
27歳、開発室B。運動神経が鈍い上にすぐに弱音を吐く。
黒木(くろき)
45歳、開発室Bリーダー。
寺内(てらうち)
46歳、運転手。
馬場(ばば)
30歳、開発室A。
辻(つじ)
53歳、経理。
富久(とみひさ)
54歳、社長。薬害問題で前任の社長が辞任し、藤谷製薬の社長に就任する。就任後初の企画が今回の谷川岳登山であった。
<その他>
猿
藤谷製薬の社員たちを襲う謎の存在。ナタ以外にも弓や槍を持った複数の個体が存在する。
その正体は猿の被り物を被った人間で、藤谷製薬が起こした薬害問題の被害者達。
魔猿
六ッ倉連峰で語り継がれる伝説の猿。身体能力が卓越した、八木を崖から転落死される等の圧倒的な力を見せる。
理由は不明だが、トオルしか制御することが出来ず、トオル以外の者には、見境無しに攻撃する。
水口 さなえ(みずぐち さなえ)
名実ともに有名な女子大生登山家。薬害被害者の会では熱心に活動していた。
日本刀の男 / トオル
日本刀を手にフードで顔を隠した人物で、猿を操る首謀者と思われる人物。薬害で妹を亡くしている。
田畑(たばた)
岩砕山の頂上付近にいた登山者。気弱そうな性格に見えるが、その正体はトオルの仲間。
八木 満(やぎ みつる)、八木 薫(やぎ かおる)
早乙女たちが遭遇した登山者の兄妹。山には休暇で来ていた。