デブでオタクのカズキ、イケメンで情報収集担当のサイケ、運転・機動担当のタケオの3人は被害届の出せない悪党だけを狙う窃盗団、通称「バックスカーズ」。
サイケの同窓で振り込め詐欺グループに属していた洋介との内通を皮切りに次々と熟練したテクニックと連携で金を盗み出していく。
親から虐待され、少年院でも酷いイジメを受けながらも強く生きてきたカズキの夢は、犯罪集団の金を横取りしていつか日本を買収し、恵まれない子供たちの将来を守ることにあった。
チャイニーズマフィアのヤンの協力を得て、行くあてのない少女ユイカを引き取り世話することとなったカズキたち。
カズキ達は詐欺にかかりやすい高齢者がたくさん住む南ニュータウンに注目し、悪徳業者から保管品をコンテナごと盗み出すことに成功。
チャイニーズマフィアに丸ごと売り、カズキは得た金でサイケの兄の借金を返済するためにヤクザの宮島のもとを訪れる。
宮島はカズキが「バックスカーズ」の一員で裏稼業界の頂点に立つ六龍天の関わる詐欺店舗をも襲うと知り、カズキのことを気に入るようになった。
宮島との繋がりができたカズキ達は、次に洋介や地元の不良であるサップが新たな大口詐欺を働いているところを目撃し、一攫千金を狙う。
しかしカズキたちの狙いに気づいた洋介は、自分の身を守る為その追跡を妨害するのだった。
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
洋介を味方に引き込む
しばらく経ってGPSが復活するが、たどり着いた先はレンタカー屋。
詐欺グループは移動に都度レンタカーを使うほどセキュリティを固めているようだ。
一方の洋介は、詐欺のやりとりに水を差したことで厳しい叱責を受けていた。
〈叱責される洋介 [ギャングース 4巻](c)講談社/肥谷圭介・鈴木大介〉
サイケたちを妨害し組織を守るためとはいえ、サイケたちとの繋がりは口にすることができず、ただ耐えるしかない洋介。
カズキたちは罰として置き去りをくらった洋介を見つけ、迷う洋介を仲間に引き込もうとする。
〈洋介を引き込む [ギャングース 4巻](c)講談社/肥谷圭介・鈴木大介〉
サイケに説得され、現金を奪うチャンスである納金日(番頭が金主に売上金を上納する日)を特定する覚悟を固めた洋介。
しかし洋介の様子を怪しんだサップが洋介のことを嗅ぎまわるのだった。
裏切りがバレた洋介
運よく当直で1人となった洋介は、シュレッダーのゴミから番頭の加藤の動きを探り、加藤が現金のやりとりに使う私設私書箱を突き止めた。
しかし翌朝サップが加藤に告げ口をして洋介の動きがバレてしまった。
〈裏切りがバレた洋介[ギャングース 4巻](c)講談社/肥谷圭介・鈴木大介〉
言い逃れができないと知り、3階の事務所の窓から飛び降りる洋介。
植木をクッションにして着地し、逃走を図る。
裏切りが発覚した以上、加藤が収益金を守る為に動くことは必然。
洋介は何とかカズキたちに施設私書箱の情報をメールで伝え、捕まってしまうのだった。
番頭の加藤を追え!
洋介からの情報を得て私書箱に急行するタケオとカズキ。
見事そこに加藤も現れるが、その護衛として悪名高い不良の蛯名兄弟がついていた。
〈加藤と蛯名兄弟を発見[ギャングース 4巻](c)講談社/肥谷圭介・鈴木大介〉
児童養護施設にいた頃、友人のミツルが蛯名兄弟の爆竹遊びで鼻を吹き飛ばされるところを目にしていたカズキは、恐怖に襲われる。
ところがタケオが蛯名兄弟相手に喧嘩を挑み、引き付ける。
〈タケオが囮に、カズキが加藤を追う[ギャングース 4巻](c)講談社/肥谷圭介・鈴木大介〉
逃げる加藤をカズキが尾行し、誰も知らない六龍天のオーナーを突き止めにかかるのだった。
辿り着いた親玉
金を持った加藤が向かったのはレンタルビデオ屋のアダルトコーナー。
その中で金が受け渡されたのは、パジャマ姿で顔に大きなホクロのある安達という男だった。
〈行き着いた男[ギャングース 4巻](c)講談社/肥谷圭介・鈴木大介〉
カズキはそのままその安達の後をつけると、安達はパジャマ姿のまま六本木ヒルズの住居エリアに入っていく。
マンションの廊下、1人になったところでカズキが安達にタックルをかまし、バッグを奪おうとする。
が、安達は襲われることを歓迎するかのようにカズキに1千万円相当の金塊をあげる代わりに自分の暇つぶしの相手をさせようと呼び込むのだった。
〈男の誘い[ギャングース 4巻](c)講談社/肥谷圭介・鈴木大介〉
仲間の命を賭けた安達とのゲーム
蛯名兄弟にボコボコにされるタケオを助けにサイケが武器を持って駆けつけるが、2人とも捕らえられてしまう。
そして洋介もサップらに捕まった。
番頭の加藤は安達に迷惑をかけたペナルティと自分のケツを拭くため洋介やタケオたちを殺そうとするが、面白い遊びを思いついた安達が加藤を止める。
タケオたちを人質を取ったうえで、「100万円減るごとに身体の一部を切り取る」という条件でカズキに高額なバカラを持ち掛ける。
〈サイケ・タケオの命を賭けたゲームに[ギャングース 4巻](c)講談社/肥谷圭介・鈴木大介〉
さらにカズキがもし2000万円まで増やすことができればその金と安達の個人情報を明かしてくれるというご褒美付き。
ルールもよくわからないまま、カズキは仲間を助けるために勝負に乗るのだった。
超高額のバカラ勝負
何も考えずに賭け、どんどん金を溶かしてしまうカズキ。
すると安達のもとには蛯名兄弟に顔面を殴られるサイケとタケオの動画が。
〈金を失う度2人が殴られる[ギャングース 4巻](c)講談社/肥谷圭介・鈴木大介〉
これ以上殴られたら2人が死ぬ―。
その現実をようやく認識し、震えが止まらなくなるカズキ。
しかし勝負からは逃げられない。
と、カズキが連れてきていた犬が強運を呼び込み、元の額まで巻き返していく。
勝負に飽きてきた安達はレートの上限を撤廃し、次の一発勝負で全てを決めさせることに。
全てを賭けた一発勝負で見事カズキは強運で勝ちを拾うのだった。
〈運に全てを賭ける[ギャングース 4巻](c)講談社/肥谷圭介・鈴木大介〉
洋介への粛清
カズキは安達からサイケとタケオの居場所を聞き、ヤンとともに救出に向かう。
安達の負けとあって、サイケとタケオを殺せなくなり怒り心頭の加藤は、それを全て洋平にぶつける。
全裸にされたうえで浴室に監禁され、チェンーソーやノコギリなどが並べられていく。
〈洋介に制裁が[ギャングース 4巻](c)講談社/肥谷圭介・鈴木大介〉
死の恐怖に震えながら、加藤への感謝を口にする洋平。
加藤は容赦なく、洋平の口を塞いで罰を与えるのだった。
【4巻のまとめ】
洋介を説得して味方に引き込んだカズキ達だが、裏切りが番頭の加藤にバレ、金の在りかをカズキ達に知らせるも拘束されてしまう。
加藤が持つ金を追ってカズキは親玉である安達という男に辿り着くが、サイケ・タケオが追跡の途中で加藤の護衛である蛯名兄弟に捕まってしまった。
そんななか安達は暇つぶしがてら3人の命を賭けた超高額のバカラ勝負をカズキに提案する。
カズキは強運で勝ちを拾いサイケとタケオを解放させるが、加藤に捕まった洋介は粛清されてしまうのだった。
次巻へ続きます。
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