借金まみれの若者がズブズブと裏社会に引きずり込まれていく物語。
謎の男から借金を返すために美味しい仕事を紹介されるが、内容は闇金の債権回収、ドラッグ密売、カード詐欺と裏の仕事になっていきます。
ヤクザとも関わりを持ってしまい、どんどん逃げられなくなります。
ヤクザから命を狙われつつ、カルト宗教施設に閉じ込められて絶体絶命に…!?
裏社会を描いた作品とはいえ、リアリティはそこまでないので、「闇金ウシジマくん」などのような読後の胸糞悪い感じもそこまでありません。
完結はせず、「東京闇虫 2nd scenario-パンドラ-」へ続きます。
思った以上にサクサク読める作品です。
登場人物紹介
加藤 亮(かとう りょう)
主人公。関西在住、一人暮らしで無職の25歳。借金があり、返すあてもない。ある日、債権回収屋に攫われ、浅村の仕事を手伝うことになる。
浅村(あさむら)
加藤に仕事を持ち掛ける謎の男。浅村の仕事ぶりに、少しずつ加藤は魅了されていく。ヤクザを含め様々な人脈をもつが、その真意は誰も知らない。
愛場(あいば)
ヤクザのシマでドラッグを売り、金を稼いでのし上がろうとしている若者。浅村から仕事を請け負うこともあるが、いつか浅村を越えたいという野心を持つ。
29番の男
浅村が拠点としているネカフェに住む巨漢のオタク。コミュニケーション能力に難があるが、浅村の命令は聞く。
石橋(いしばし)
浅村の取引相手のヤクザ。浅村にパチモンの時計を売りつけようとした。
小田(おだ)
加藤の大阪時代の友人。鯖田の元でカード詐欺グループのリーダーをしている。
香田(こうだ)
ヤクザである香田組の組長。浅村を気に入っており、部下に引き入れようとしている。
鯖田(さばた)
浅村が守代を払っている香田組にいるヤクザ。浅村を敵視している。
蒼井 さくら(あおい さくら)
加藤が金欲しさに登録したサイトで出会った人物。見た目はきれいな女性だが、歴とした男性。
関川 国男(せきがわ くにお)
山奥に国男ハウスなる物を作り、過去にワケあって行き場のない若者を使って金を稼いでいる中年の男。怪力の持ち主。
関川 寧々(せきがわ ねね)
国男の妻。さくらとも知り合いで、川本ともセフレ関係にある。
川本 光一(かわもと こういち)
国男ハウスで加藤が同室になった男。
田中 雄一(たなか ゆういち)
加藤が初めての仕事で債権回収を命じられた相手。闇金から金を借りているが、違法金利を逆手に取って開き直っている。
野本 大介(のもと だいすけ)
メイドアイドルのメロンちゃんの大ファンであるオタク。闇金から金を借りているが、現実逃避癖がある。
メロンちゃん
野本や29番の男が夢中なメイドアイドル。
愛ちゃん
小田が通う完全会員制のバーで「アナルビッグバン」の異名を持つ女の子。清純な見た目に反して脱糞が得意。