帝愛の兵藤会長の息子・和也と、負ければ命を落とすリスクのある大勝負に臨むこととなったカイジ。
まず会員制のレストランに連れていかれ、そこで行われる残酷なゲームショーを見せられることとなる。
人間の本質を暴くために和也が考案した友情確認ゲーム「救出」に挑むこととなったのは、債務者の光山・チャン・マリオの3人。
くじで階段状に設置された座席に座り、ベルトを締めたらゲーム開始。
抽選で誰かのヘルメットのランプが光り、その救出者が制限時間内にベルトを解除して前方にある救出ボタンを押せばクリアというもの。
ただし、ヘルメットには大音量の音楽が流れているため互いに話はできず、また制限時間1分をオーバーするとヘルメットが圧縮して残り2人の頭蓋骨が粉砕、命を落とすリスクもある。
クリアを重ねるたびに賞金は倍増するが、制限時間のうち最初の30秒以内に解放ボタンを押したら失格・賞金没収という条件つき。
コミュニケーションが取りづらいなか、自分が救出者なのかを推理し、決められた時間内に冷静に行動できるかを試されるゲームだった。
手探り状態で始まるなか冷静なチャンの機転で挙手によるカウントダウンという即席のサインが意思を繋ぎ、3人はこのゲームの攻略に希望を見出す。
危なげなくクリアを重ねるなか、貧しく苦しい生い立ちを持つチャンとマリオは完全クリアに向けて気合を入れなおすのだった。
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
ホセじいさんとアントニオの死の真相
アントニオの死とホセじいさんの金、その真相はマリオの母が知っていた。
あの日、母とアントニオは日本にいかせてもらうことを懇願しにホセじいさんのもとを訪れた。
ホセじいさんもアントニオに金を託すことを決心していたが、一足先にそれを聞いたペドロが激昂し、ホセじいさんの首を絞めていた。
アントニオはペドロを引き離すべく石で肩口を狙って殴打するが、滑ってペドロの後頭部を直撃。
気がつけば2人が死んでいたという状態にアントニオが取り乱す一方、母は息子を守るためにその場である策を閃く。
ペドロの遺体を誰にも見られぬようにごみ溜めの奥に隠し、ホセじいさんのテントから金品を奪ってあたかも強盗に入られたように見せかけたのである。
金とペドロが消え、母の思惑通り疑いの目はペドロに向けられた。
すべて事なきを得たかのように思えた母だったが、心優しいアントニオは事故とは言え自分がペドロを殺し、さらに遺体を隠したことで良心の呵責に苛まれていた。
自分を責めるアントニオはホセじいさんの金をマリオに託すことを母に伝え、そしてペドロの遺体に寄り添うように徘徊するうちに命を落とした。
ホセじいさんの金で日本に来ることができたものの、金がみんなをおかしくしたと考えるマリオ。
金の呪縛から逃れるため、是が非でもこのゲームをクリアして家族のもとへ持ち帰る気でいるのだった。
失格時の救済ルールが3人を揺さぶる
ゲームは佳境の9回目。
褒賞金は100万円、あと7回同じことを繰り返せばいいだけのはずが、和也がここで揺さぶりをかけてくる。
3人を集め、まだ説明していなかったルールを見せる和也。
このゲームで成功でも失格でもない失敗、すなわち救出者でないものが解放ボタンを押した場合と、解放ボタンを押すには押したが制限時間を過ぎた場合について。
いずれの場合も、ボタンを押さなかった残りの2人はベルトをロックされたままヘルメットにより圧死するが、生き残った者にはその時点での褒賞金を倍増して獲得できるというのである。
2人を殺して大金を独占するという邪悪な道があるということを示し、ゲーム再開となるのだった。
隠しスイッチに手を伸ばす和也
それでも3人の友情は厚く、協力と信頼は揺らがない。
コミュニケーションがとれなくても互いに信じあっている様子の3人に予想を裏切られた和也は、このゲーム本来の駆け引きを楽しませるためにスイッチの隠しボタンを押す。
11回目のゲームで、恐ろしい展開に巻き込まれることとなるのだった。
ベルトが外れないアクシデント
和也のボタンによって救出者は3段目の光山に恣意的に決められる。
これまでどおりに腕のカウントダウンで攻略にかかる3人。
そして30秒を過ぎ、光山がボタンを押して解放に向かう。
ところがボタンを押したのにベルトが外れないアクシデントが発生。
このままカウントダウンで下の2人のどちらかがボタンを押せばゲーム失敗という緊急事態。
焦る光山はボタンを連打するが、ロックは一向に外れない。
ゲーム中止を訴えるカイジだが、和也はあくまで乗り越えるべきアクシデントとして、ゲームを続行させるのだった。
【4巻のまとめ】
成功でも失敗でもなく、失格した場合は「唯一の生存者はその時点での褒賞金の倍額を得る」というルールが明かされ、3人には仲間を裏切ることによるメリットが提示される。
しかし3人の友情は固く、一丸となってゲームクリアを目指した。
そんな様子を見た和也は隠しスイッチに手を伸ばし、11回目のゲームでアクシデントを演出する。
最上段の光山が救出者に選ばれるが、光山がボタンを押してもベルトが外れない。
このまま救出者ではない他2人がボタンを押せばゲーム失敗という緊急事態に、急転直下の展開となるのだった。
次巻へ続きます。
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