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血の教誨師ドティで命懸けの探り合い、賭郎と警察が一触即発の事態となり代表戦へ『嘘喰い』20巻【ネタバレ注意】

~前巻までのあらすじ~

多重債務者の冴えない青年・梶隆臣はひょんなことから凄腕のギャンブラー・斑目貘と出会い、行動を共にするようになる。

さらに梶は命すら対価にするギャンブルや、それを成立させるために立会人を派遣する中立の秘密組織「賭郎」の存在を知り、廃ビルでの命懸けの脱出勝負に勝った貘は、全てを凌駕する暴力を持つ別人格の怪物・ロデムを宿すマルコを仲間に加え、賭郎の会員権や大金を得た。

賭郎の会員権を梶に譲った貘はさらに賭郎の能輪立会人の手配で新たな賭郎勝負の場を設定してもらうこととなり、貘と顔なじみである立会人の夜行妃古壱が梶の専属につくなか、富士山中のトンネルでテロリストの佐田国との賭郎勝負に臨む。

この勝負を制し、お屋形様と取引した貘は再び賭郎会員に復帰した。

しかしその裏ではお屋形様の思惑通り警察以上の力を持つ新組織成立へと動き始めており、さらに賭郎の乗っ取りを企む米国の犯罪組織「アイデアル」も実行部隊リーダーである暗殺者カラカルが暗躍する。

梶は警察とグルになって未解決事件の犯人をでっち上げるための迷宮ギャンブルに何も知らないまま負け、重大事件の日のアリバイを奪われてカールや伽羅と共に潜伏生活を送ることに。

このゲームの仕組みに気づいて逆手に取った貘は自分が屋形越えに失敗した事実を無かったことにし、さらにイカサマを読み切って勝利を手繰り寄せ、貘は梶が取られたアリバイも含め、合計11億円とこの迷宮ギャンブルに関与していた警察関係者の名前として天真という男の名前を得た。

貘の命を狙ってその天真とその部下である密葬課の箕輪が現れ、この迷宮ギャンブルの関係者のデータが入ったLファイルを賭けて門倉が仕切る勝負が行われるが、これにも勝利して天真から11億とLファイルを獲得。

他方、梶は自らの力で無実を証明すべく立ち上がり、貘から得た情報で殺人事件の真犯人と思われる羽山紀明邸へと潜入する。

そこで対応した羽山の息子・郁斗こそが真犯人であり、羽山家に取り入るヤクザの鞍馬と滑骨の代理戦争に巻き込まれる形で完全な証拠を賭け、梶・カール・郁斗の3人で新たな勝負「ファラリスの雄牛」が始まった。

焼かれたカールが瀕死の重傷を負うが、郁斗のイカサマに気づいて逆に巻き返した梶が最終的に勝利し、事件の証拠を獲得、負けた郁斗は焼かれて死亡し、羽山家も鞍馬によって全てを吸いつくされてしまう。

負けを認めようとしなかった滑骨は屋敷の外で伽羅によって葬られるが、伽羅は滑骨が契約していた伝説的ボディーガードのキョンホ・ジョンリョに狙われることとなり、姿を消した。

犯罪者が載るLファイルを使い、司会者とチーププロデューサーの弱みを握った貘が番組を乗っ取って生放送での暴露番組を企画。

賭郎勝負としてスタジオには弥鱈立会人が目を光らせるなか、番組ではゲストたちがパネルと共に事件の犯人として暴かれていき、貘はゲストの中に潜ませていた梶と共謀して500億もの大金をゲストから巻き上げることに成功。

放送市場類を見ない番組を終えた貘は、500億に続いて屋形越えの権利を得るため、次の手としてLファイルに残る犯罪者たちに賭郎が用意した搦手の人員を受け入れさせることを目的に電波ジャックを継続する。

旧電波塔である帝国タワーで賭郎勝負をすることで、電波ジャックの発信源に何者も邪魔させない構え。

ところが放送を阻止しようと警視庁の副総監が独断でSAT出動を指示、そこにお屋形様と棟耶立会人が対峙する。

帝国タワーでの勝負の相手は零號立会人の切間撻器を連れた謎の男・捨隈。

貘にとってこれまでで最強の敵が立ちはだかることになるのであった。

 

20巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。

血の教誨師ドティと勝負のルール

1階のフロアのみ暴力禁止とし、相手の珠の数を暴くために「血の教誨師ドティ」が設置される。

ドティでは入場料として1人600mlの血液を採取し、プレイヤーの2人は中央の区切りの前で珠の合計数を先攻・後攻の順に答える。

唯一正しいパスワードを知るドティが正誤を判定し、何どちらも正解しなければターンは終了して自由の身となる。

ドティはあくまで相手の珠の数を探るための器具であり、あり得ない数字をドティに宣言すれば勝負は即失格。

そして導き出された正解のパスワードを最上階の入力端末に入力した方がパスワードを変更し、勝利と共に500億と搦手の功績を手に入れることとなる。

端末への入力は1人1回網膜スキャンの後に許可されるが、3回連続でエラーをするとパスワードそのものが無効となり、500億は賭郎が没収。

最後にドティで正解パスワードを当てられた側への罰として、相手の入場料である血液600mlを自分の体内にそのまま輸血し、体内に入れきるまで出られないというルールも明かされる。

血液型が違えばもちろんのこと、同じ血液型でもこれまで生き残った者はいない危険な行為。

貘と捨隈はの血液型は異なり、命懸けの勝負が始まるのであった。

ドティの1ターン目から拮抗

捨隈は連れの雹吾に何か指示を出し、貘はマルコに「相手が何の数字を押したか見る」こととその他の指示を出し、貘と捨隈が1回目のドティでの勝負に臨む。

ジャンケンの結果、先攻は貘。

この勝負にはイカサマのしようがなく、お互いにノーヒントの状態から勘を頼るしかない状況。

先に当てれば大きく有利となるが、外せば相手に自分の珠の数のヒントを与えることとなるなか、貘は最もリスクの低い11を選択。

結果はハズレ、後攻の捨隈は10を選択するが、これもハズレ。

お互いに探り合いながら相手に情報を与えない結果となり、拮抗するのであった。

雹吾を追うマルコがレオと遭遇

貘と捨隈がドティで勝負する間、雹吾はマルコを撒いて最上階まで1機しかないエレベータも使用不能にしていた。

雹吾に後れを取ったマルコは途中の展望台でレオと遭遇。

この帝国タワーには鞍馬も乗り込んできており、そしてその展望台には何者かによりボイスレコーダーが仕掛けられていた。

ドティの2ターン目に入る前に捨隈は戻ってきた雹吾に新たな指示を出し、雹吾が指示された番号を入力しに向かう。

他方、エレベータが使用不能となったことから階段でマルコは非常階段で雹吾を待ち伏せ。

目まぐるしく状況が移り変わるのであった。

妃古壱が撻器に號奪戦を申し込む

貘と捨隈の勝負の行方を見守る撻器と妃古壱。

貘が負ければ妃古壱が零號を目指す意味もなくなるが、それでも妃古壱は自分も命を賭ける決意を固め、ハンカチを撻器に向けて落とした。

號奪戦の申し込みの合図なのであった。

賭郎と警察が一触即発、代表戦へ

その頃、帝国タワーの外ではSATが到着し、賭郎の黒服たちと一触即発の空気に包まれていた。

電波ジャックを管理するカールはその様子を放送に乗せるなか、賭郎の外務卿である泉江が交渉を務めることとなる。

暗謀の権力を主張する泉江に対し、SATには「犯行グループを排除せよ」と、賭郎をもテロリスト認定した指示が警備部長から飛ぶ。

周辺のビルにはスナイパーも配置され、タワー内のテロリストを発見し次第射殺するように許可が出た。

地上では猫議員の死体も確認されると、SATと賭郎が互いに銃を構え合う事態に。

しかしSATへの指示を上書きするように警視総監から「人質、犯人、突入隊全ての安全が確保された時のみ突入を許可する」という事実上の戦闘停止命令が下る。

戦闘となれば互いに無傷でいられるはずもなく、警視総監はこの事態の収拾とLファイルも含め、全ての責任を副総監に負わせることにしたのである。

ここでお屋形様は副総監に賭けを持ち掛ける。

お互いに代表者を選出して決闘し、SATが勝てば予め賭けた人数分のタワーへの入場を許可、賭郎が勝てばその賭けた人数分の警察の抱える最高機密を賭郎に流すというもの。

Lファイル以外にも副総監の命で汚れ仕事をしてきた南方は既に賭郎の拾陸號立会人として寝返っており、副総監は賭けを受け入れるしかなくなるのであった。

捨隈を追って暴力禁止フロアを離れた貘

雹吾のあとを追うようにして捨隈も最上階を目指すが、ここで暴力にまるで期待できない貘も捨隈を追ってきた。

暴力禁止の1階フロアを離れるという自殺行為に驚きながらも、捨隈は貘をその場で攻撃する。

貘は自分の持っている珠はあえて数えておらず、その珠も捨てたとし、雹吾の入力が外れれば捨隈にとっては入力権があと1回だけになると告げる。

立ち去ろうとする貘に対し、捨隈は本物の殺意を向けて貘に危害を加える。

死のリスクを背負ってまで1階を離れた貘の目的は何か、そして本気で殺しに来る捨隈の瞳から何を読み取ることができたのか―。

丈一が密葬課の嵐童に敗れる波乱

その頃、帝国タワーの外では泉江を通じて賭郎とSATの代表者1名による決闘が行われることが決まり、SATからは密葬課の「ランペイジ」こと嵐童 公平が選ばれる。

対する賭郎はS級掃除人の丈一を選出。

様子見として1名の入場を賭け、丈一と嵐童の決闘が始まった。

先手を取ったのは丈一、しかしここでアクシデントが起こり、丈一がまさかの敗北を喫する結果となるのだった。

マルコvs雹吾

他方、貘の読み通り、捨隈から指示を受けた雹吾の入力はハズレてしまった。

誤入力を見られた雹吾はその場でマルコに戦いを仕掛け、互いに展望台から落下しながらの戦闘となる。

1本しかないケーブルを命綱に、タワーの鉄骨に衝突しながらの戦い。

そしてケーブルが千切れ、2人はタワー下のビル屋上に転落する。

マルコは何とか受け身をとるが、雹吾の安否は―。

【20巻のまとめ】

旧電波塔で行われるのは、互いの珠の数を読み合い、タワー最上階の端末に正しい合計数を入力した方が勝ちという勝負。

珠の数を絞る為に用意されたドティの部屋で2人とも1ターン目を外す。

捨隈の相方である雹吾が数字の入力を外すのを目撃したマルコは、雹吾と戦闘に突入し、タワーから2人とも落下。

他方、タワーの外では賭郎と警察が一触即発の事態となり、互いの代表による激しいバトルが繰り広げられる。

しかし賭郎を代表した丈一が密葬課の嵐童に敗北したというまさかの結果が速報として流れて来るのであった。

次巻へ続きます。

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