おバカが集まる龍山高校が倒産の危機。債権整理にやってきた桜木は急に気を変えて学校を再建することに。
その時桜木は1年以内に東大生を1人出して、学校を超進学校として有名にする方法を選んだ。
桜木自らが特別進学クラスの担任となったものの、集まった生徒は水野と矢島の2人。
伝説の教師・柳の力も借りて、10日間のスパルタ合宿がスタートした。
一方、桜木は現行の教師に対してテストメインで行う授業スタイルの革命についてくる者だけを再雇用すると宣言し、1・2年にも特別進学クラスを創設するなど学校改革に本格的に乗り出した。
水野と矢島の勉強合宿が終わり数学の基礎を学んだところで英語の助っ人教師・川口が合流し、英語を楽しみながら学ぶ方法を2人に教え始めた。
さらに英語にまったく自信のない2人に向かって「日本は”世界で英語のできる国”のひとつなんだ!」という川口。
その発言の理由とは―?
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。
英語はちょっとでもできれば開き直ることが大事
確かに日本はTOEFLの平均点は世界に比べて悪いが、それは受験する人の1/4を日本人が占めている、つまり海外はそもそも英語圏への留学を目的としたエリートが受けているのに比べて日本では腕試しや肩書的価値を求めて多くの人が受けていることも大きく影響している。
英語を日常生活で必要としていないのに多くの人が英語の資格にチャレンジしているという点では、日本は英語への抵抗感がない国と言ってもいいのである。
スポーツのように、ちょっとでもできれば「できる」と開き直ること、気の持ちようで川口は2人のやる気を見事に引き出した。
ここから川口による本格的な英語対策が始まるのだった。
英語の主任の座を賭け、川口と井野が指導力で勝負
桜木は井野と宮村をそれぞれ2年生・1年生の特別進学クラスの担任に任命した。
しかし従順な宮村とは対照的に野心家の井野は同じ英語教師として川口のやり方に反発。
川口はまず読むよりも作ることを重視して丸暗記で良いから英作文の量をこなすことで積極的に英語を使わせるように授業を進めるが、井野は「そのやり方では読解力がつかない、暗記に頼り過ぎた勉強では早くに限界が来る」と噛み付く。
2人の仲裁に入った桜木は特進クラスの英語の主任の座を賭けて川口と井野に勝負をさせることに。
それぞれ3年と2年の特進クラスから生徒男女1名ずつに東大英語の過去問をベースにした英作文問題を解かせ、高い点数を取らせた方が勝ちという内容だった。
3年は必然的に水野と矢島、しかし2年の特進クラスには身体が弱いという理由で通っている学年トップの栗山祥太がいた。
もう1人の女子・西崎麻美は数合わせで用意し、栗山に全てを賭けてひたすらスパルタに始動する井野。
対する川口はいつも通り、基本例文100の暗記をベースにしながら自分で文章をアレンジするトレーニングを積ませていく。
そして水野と矢島が気合十分のなか、3年と2年の英語対決が始まるのだった。
自由英作文問題での勝負
川口は東大英作文のテクニックとして、「試験の答案用紙が配られてもすぐに読み始めないように」とアドバイスを送る。
そして対決開始。
問題の内容は4コマ漫画のセリフを英語で答えるというものだった。
プレッシャーがかかる状況でそのアドバイスを忘れた水野と矢島は見たことのない問題を前にパニックに陥ってしまう一方、栗山は落ち着いてペンを走らせていく。
しかし途中で川口の顔を見て「すぐに問題を見ない、そして深呼吸」というアドバイスを思い出した水野と矢島は落ち着きを取り戻し、問題を冷静に受け止める。
東大英作文の場合は減点法で採点されるため、無理せず自分のよく知っている単語やフレーズだけを使ってリスクなく解くのがコツ。
水野と矢島が暗記した文をアレンジしながら簡単な英語で答案を埋めていく一方、そのコツを知らない栗山は自分の答案をより高度にするために書き直していく。
そして採点の結果、水野と矢島はあまり減点されるポイントが無かったのに対し、栗山は慣れない単語や文法の小さなミスが響き点数が伸びなかった。
結果は川口の勝ち、これで川口が英語の特進クラスの主任に決まったのであった。
進むべきは受験の王道
学校改革は順調にスタートしたものの、水野と矢島のセンター試験まで残りは9か月。
焦りを感じる井野に対し、桜木はあくまで受験の王道を突き進んで合格を掴み取ることを宣言。
受験の直前から爆発的に偏差値を伸ばすために今はまだ勉強の体力と基礎力を身につけさせることに集中しつつ、忘れることを前提にしながら「忘れにくい頭」を作ることに重点を置いていることを告げる。
そしてここで柳が招聘した第2の助っ人、国語教師の芥山が合流。
果たして芥山はどんな授業と国語対策を行うのか―。
【4巻のまとめ】
川口の授業で英語に対する偏見が薄れていく水野と矢島。
その教え方に同じ英語教師として井野が反発し、それぞれ3年(水野・矢島)と2年(栗山・西崎)に東大自由英作文の問題を解かせてどちらが高得点を取らせることができるか勝負することとなる。
結果は川口が勝利し、無事に川口が英語の特進クラスの指導を任されることが決まった。
センター試験まで残り9か月、ここで新たな助っ人・国語教師の芥山が合流。
彼が教える国語とは―?
次巻へ続きます。
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