空手の大会に颯爽と現れ、あっさりと優勝した範馬刃牙。
その正体は東京ドームの地下に存在する禁じ手なしの裏闘技場のチャンピオンだった。
地下の闘技場では現役横綱やプロレスラーをはじめ、様々な闘技者が禁じ手なしの異種格闘技戦を繰り広げる。
幼少の頃から刃牙は「地上最強の生物」と謳われる父、範馬勇次郎に勝つことを目標にし、大富豪である母、朱沢江珠の管理を離れて家出。
山籠もりの修行で脳内麻薬の制御と死に際の集中力を体得し、過酷な修行の末、夜叉猿や日本一強いヤクザ、花山薫との死闘にも打ち勝つ。
さらに刃牙は勇次郎に匹敵すると称されるガイアをも倒し、ついに勇次郎との決戦を迎えた。
母、江珠の愛を勝ち取るために刃牙は奮起するが、結果は惨敗。
最愛の母も刃牙を守るために戦いに割って入り、勇次郎の腕に抱かれながら息を引き取った。
勇次郎と刃牙の決闘は幕を引き、刃牙は母の仇を討つために武者修行へ出る。
そしてたどり着いた先が後楽園の地下闘技場。
刃牙はご老公に直談判して正ファイターの座を勝ち取り、その後瞬く間にチャンピオンにまで上り詰めることとなるのだった。
その後楽園に再び強者が集い、地上最強を決める最大トーナメントの開催が決定する。
激戦の末、刃牙とジャック・ハンマーの2人が決勝まで上り詰めた。
決勝で激突する刃牙とジャック。2人は兄弟だった。
初めて明かされる真実に融和ムードが流れるが、試合開始と共に本気の殴り合いへ。
ジャックの噛みつき攻撃を読んでいた刃牙がカウンターでダウンを奪った。
40巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
ここからは兄弟じゃない
ダウンしたジャックに追い打ちをかける刃牙。
サッカーボールキックの連打からの全体重を乗せたパンチ、さらにチョークスリーパーの態勢に入る。
しかしジャックは刃牙の身体ごと立ち上がり、力ずくで振りほどいた。
「ここからは…兄弟じゃない」
〈ここからは兄弟じゃない [グラップラー刃牙 40巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
涙ながらに告げるジャック。
ジャックの生い立ち ベトナム戦争編
1973年のベトナム戦争。
最大の激戦区に若かりし頃の勇次郎の姿があった。
16歳の勇次郎はたった一人でアメリカ兵に立ち向かい、そのときにジャックの母であるジェーンと出会いを果たす。
〈勇次郎とジェーンの出逢い [グラップラー刃牙 40巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
勇次郎は気の強いジェーンのことを気に入り、しばらく二人で行動することに。
最大最後の爆撃がハノイに行われ、アメリカ兵による蹂躙が始まったとき、勇次郎は一人乗り込み、米軍の仮設本部へ侵入する。
若いころのストライダムやその部下たちを相手に大立ち回りを演じ、単身で本部を壊滅に追い込んだ。
〈米軍本部を壊滅させる勇次郎 [グラップラー刃牙 40巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
アメリカ兵が本部から撤退し、砲撃で建物ごと破壊することを決める。
と、建物の中に残る勇次郎の前にジェーンが現れた。
ジェーンは建物に爆薬を仕掛けた後、勇次郎を隠し通路へ誘い脱出を図る。
隠し通路で爆風をやり過ごした二人。
と、勇次郎はジェーンがカナダ出身の軍人で国連の作戦のもと勇次郎に接触を図っていたことを見抜いていた。
〈ジェーンの正体を見抜いていた勇次郎 [グラップラー刃牙 40巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
勇次郎はその場で恐怖に屈したジェーンを犯し始めるのだった。
【40巻のまとめ】
刃牙とジャックの決勝戦からいったん離れ、物語はジャックの生い立ちにかかわる過去へ。
若き日の勇次郎がベトナム戦争で出逢ったジェーンという女性がジャックの母だった。
ジェーンが国連のスパイであることを知りながら行動を共にしていた勇次郎は、爆発の恐怖に屈したジェーンを犯し始めるのだった。
次巻へ続きます。
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