高校2年生、半田清。
書道の大家、半田清明を父に持ち書道の世界では知られた存在で、男子・女子からも一目置かれている。
半田くん本人は、みんなから嫌われている、イジメられていると思い込んでいたが、委員長キャラの相田、元モデルのレオ、そして元引きこもりの不良である筒井らが半田くんに心酔していく。
一般人キャラの近藤、口元以外は半田くんにそっくりな物真似キャラ・花田、半田くんへの愛が深すぎるヤンデレ・みよこ、半田くんと中学自体の短距離走で因縁(一方的)のあるダッシュ東野が登場。
またまた半田くんの周りにはキャラの濃い取り巻きが増えていき、男性を目の敵にする生徒会長の天王寺佐和子からも目を付けられた半田くんだが、アクシデントにより佐和子からも惚れられてしまうのだった。
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。
半田くんとキモチ♡
ごく普通の近藤幸男。
今日はクラスメイトの視線がイタイ。
机でプリントを整理していると、ハートマークのシールが付いたラブレターが入っており、放課後に体育館裏へ来るように書かれていた。
「はんだくん」4巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
差出人は真木ヨリコ。平均的な女子だ。
生物の授業で押し花をすることとなり、半田くんがひそかに楽しみながら一人でも作ることにする一方、近藤は相沢からラブレターの返事として押し花のハガキに『キモチ♡』と書いて渡してはどうかと提案される。
近藤は、みんなのイタイ視線は、自分が半田軍というイケてるグループに属していることへの妬みの視線と羨望の視線だったのだと考えた。
しかし意気揚々と放課後体育館裏に行くと、ヨリコからは「凡人のクセに半田軍を気取るな」と冷たく告げられる結果に。
「はんだくん」4巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
ショックで一人、土手を歩く近藤はたまたま一人で押し花を作ろうとしている半田くんと遭遇。
半田くんに「いいのができるといいね」と声をかけると、半田くんは照れ隠しで「嫌がらせに使うんだよ」と返してきた。
半田くんも色々大変だなと同情した近藤は、自分の作った押し花のハガキを渡すことにした。
だがそこに書かれていた『キモチ♡』の文字の『チ』の横線がにじんでしまい、『キモイ』になっており、それを見た半田くんはショックを受けるのだった。
半田くん、マンガの主人公になる
美少女絵画クラブ(通称・美画部)は、「美少女」を愛する三人が年数回の部誌の発行を活動内容とする部だが、生徒会で今学期をもっての廃部が決定し、存続の危機を迎えていた。
廃部の方針を伝えに来た相沢は、自力で部費を捻出できれば活動は自由であり、半田くんを題材にしたら誰もが読みたいと思うのではと提案。
「はんだくん」4巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
美画部は何より「美少女」を愛していたため、半田くんを女の子にして題材にすることとなった。
早速、半田くんの取材を始める部長は、陰に隠れてフィギュアのメリーナに扮して半田くんに接触。
半田くんは人形を通じて話しかけてくるヤバい奴とやむなく会話に応じ、たとえ人形であっても女の子として大事に扱う姿勢を示すと、部長は感激。
そして半田くんに魅了された部長が描いた半田くんのマンガは、他の二人の部員の心も動かした。
部員は半田くんに了承を得ようと部室を出ると、入れ替わりで半田くんが古紙回収のため部室に。
美画部は大量に余らせていた会誌の在庫を古紙リサイクルに出すように告げられていたのである。
部員が部室に戻ってきたときにはすでに会誌と部長の原稿が回収に出されていた状態。
慌てふためいた部員の姿を見た半田くんは、誤ってこれから発行する原稿も古紙回収に出してしまったことに責任を感じ、ダッシュで回収車を追いかけ車を戻しに来てくれたのだった。
「はんだくん」4巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
それを見ていた相沢は犯人が半田くんとは知る由もなく、「どこのバカが回収したんだろ」と発言。
半田くんは「この嫌味メガネ」と心の中でつぶやくのだった。
半田くんと図書委員
図書委員・比良山かすみ。半田くんのファンの一人。
半田くんが読みたそうな本を揃えて、半田くんを待つ一方、その「半田コーナー」の中に一冊だけ恋愛小説を混ぜて自分をアピールしようとしている。
「はんだくん」4巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
そんな図書室に半田軍が訪れ、古い本ばかりにとらわれず半田くん以外の生徒も来るような図書室にリニューアルしようと提案、そして何より半田くんの好みの図書室にするようにアドバイス。
数日後、新しい図書室が出来上がり、生徒たちから集めた古本で沢山の本であふれていた。
生徒たちも次々と集まり人気の図書室となっていた。
そして、大盛況の図書室は生徒会からも予算を増やしてもらえた。
なぜかこの功績も全て半田くんが改革したことになっていた。
そんなある放課後、半田くんが久しぶりに図書室に現れ、先日借りた本のカバーの中身が違ったことをかすみに伝える。
「中身読みましたか?」と半田くんに話しかけると、「図書委員の女の子が仕事に一途なところにときめいた」と返す半田くん。
有頂天になったかすみは、「これからは書道の本は入荷しません。もう半田くんは来なくていいよ」と伝えた。
半田くんは「図書委員から直接出禁を言い渡されるとは…」と落ち込みつつ、川藤に相談。
半田くんはその本が恋愛小説とは思わず、代わりに川藤が読んだ感想をかすみに伝えただけだったのだ。
一方のかすみは、「これからは私が半田くんに会いに行くから…」と半田くんに沼っていたのだった。
「はんだくん」4巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
ストーカーの正体は半田軍
相沢は半田くんがストーカー被害に遭っているとメンバーに打ち明けた。
「はんだくん」4巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
毎回、帰り道のルートが変わったりするのは、ストーカーから逃れるためだったという仮説を立て、犯人を確かめることに。
相沢・近藤、レオ・筒井の二手に分かれてストーカーを捕まえようと試みる。
すると、半田くんのあとをつけているのは、半田軍以外にもいた。 まいこだ。
まいこは半田くんファンを代表して「イレイサー」と名前を変え、半田くんに近寄ってくる女子たちを捕獲しているのだ。
「はんだくん」4巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
半田くんに推薦図書を渡そうとした図書委員のかすみも、あえなくイレイサーに捕獲された。
相沢たちに後をつけられていることが恐怖で、「家がバレたらどうしよう、今日は川藤と会う約束してるのに…」とおびえながら歩く半田くん。
その頃、レオ・筒井は怪しい影を見つけてその方へとついて行く…。
すると、発情期の犬・ジョセフィーヌが待ち受けており、餌食にされてしまうのだった。
そんな二人と、相沢・近藤が合流し、ストーカーの罠にハマったと話す一同。
恐ろしいストーカーを何としてでも捕まえようと一致団結したところに、塀を乗り越えて追手を撒こうとしていた半田くんが鉢合わせしたのだ。
半田くんは「利己的で残酷なやつらのために屈しない」と腹を決め、半田軍に向けて「いいかげんにしろ!毎日オレを付け回してなんのつもりだよ、お前らのせいで大事な友達(川藤)失くすかもしれないんだぞ!二度とオレに関わるな!」とぶちまけ、川藤との待ち合わせ場所へと去っていく。
「はんだくん」4巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
半田軍は半田くんが放った言葉を「なんてもったいねぇ言葉だ。ストーカーへの宣戦布告だ」と勘違いして受け止めた。
そして無事に川藤の元にたどり着いた半田くん。
一方の川藤も一連のやり取りを見届けており、「お前ら、やっぱり面白いな」と笑うのだった。
半田くん、友達を作る気になる
半田くんにとって灰色の学生生活の中で、最難関なもの…それは修学旅行だ。
担任が勝手に班決めをして、半田くんの班のメンバーはおなじみの半田軍だった。
放課後、半田軍は修学旅行の部屋でのポジションを考えることになった。
「はんだくん」4巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
いかにして半田くんに失礼のないように布団を並べるかの論争となり、最終的には、ドラ〇もんのように押入れで半田くんを寝かせるというパターンに落ち着いた。
その頃、半田くんは川藤と班決めについて浮かない顔で話をしていた。
半田くんは旅行中、徹底的に孤独を貫き通すと決めていたが、川藤は半田くんの班のメンツを見て、笑いを堪えていた。
そして、「この際だから、友達を作ってみろよ」と提案する。
半田くんは戸惑うが、その言葉に勇気づけられて、「修学旅行で友達を作る!」と宣言。
「はんだくん」4巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
そして「100人作る」と意気込む半田くんに、川藤は「こりゃムリだな…」と思うのだった。
【4巻のまとめ】
廃部寸前の美画部に再建のきっかけを作り、さらに図書委員をも虜にした半田くん。
取り巻きは「半田軍」となり、みよこは半田くんに近づく女子を人知れず消す「イレイサー」にまで成長。
半田くんを守るべく、みんなでストーカーと化していた。
そんななか、半田くんにとって学生生活最難関となる修学旅行が近づく。
半田軍と同じ班になるなか、川藤の提案がきっかけとなり、半田くんはこれを機に修学旅行で友達を作ろうと考えるのであった。
次巻へ続きます。
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参考『ばらかもん』の主人公・半田清のカオスな高校時代を描くスピンオフ漫画『はんだくん』全7巻【ネタバレ注意】
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