飛行機が墜落し、島に漂着した私立鳳翔高等学園の生徒たち。
そこは巨大化した虫が巣食う島だった。
蝶に襲われ早速犠牲者が出る中、織部睦美は他の生存者らと共にジカバチの巣から親友の成瀬千歳を救出。
しかし今度はマダニの群れに襲われ、辛くも難を逃れる。
生存者たちのなかには恐怖に耐えかね、集団への協力よりも自らの安全を最優先に考える者も出始めていた。
自分たちの安全のために他者を貶めるのもいとわない美鈴やアツシにハメられ、ヘビトンボの襲撃を受ける睦美たち。
なんとかこれを退け、一行は安全な場所を目指して移動を開始する。
道中で中城先生が率いる生存者グループと合流を果たすが、有無を言わせぬ発言力で中城先生は睦美のアドバイスに耳を貸そうとしない。
先生の指示で危険を冒して食糧の捜索に出るが、ハンミョウに襲われ引き返さざるを得ないのだった。
3巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
襲い掛かるホタルの幼虫
夜、睦美は碓氷に無理やり犯されそうになりながらも集団に危険が迫っていることを察知し、緊急野営を提案する。
〈危険が迫る [巨蟲列島 3巻](c)秋田書店/藤見泰高〉
湿度が予想以上に上がり始め、下手に動けば活発に動く虫たちに発見されるリスクが高くなっていた。
集団の中で意見が割れるなか、森に光が灯った。
他の生存者かと期待して碓氷が近づくが、その光の正体は巨大化したホタルの幼虫。
〈ホタルの幼虫に囲まれる [巨蟲列島 3巻](c)秋田書店/藤見泰高〉
碓氷は幼虫に襲われて死に、睦美たちも幼虫の群れに囲まれてしまう。
人間が思うより高度なコミュニケーションを取り合って狩りをする幼虫の群れ。
ひときわ小柄で集団からはぐれた真美がまず狙われてしまうのだった。
キャプテンが犠牲に
皆が逃げ惑うなか、中城先生・鈴木・青山の3人は小屋に立てこもる。
そこにキャプテンと真美が遅れてくるが、小屋から締め出されてしまった。
睦美たちは真美の後を追って走り、幼虫たちに襲われているキャプテンと真美を助けに入る。
睦美が懐中電灯の光を利用して幼虫たちのコミュニケーションを惑わし、時間を稼ぐ。
〈睦美が時間を稼ぐ [巨蟲列島 3巻](c)秋田書店/藤見泰高〉
その場で防衛線を張り、襲撃を凌ぐ睦美たち。
しかし最後は真美をかばったキャプテンが幼虫たちの下敷きとなって死んでしまうのだった。
〈キャプテンが犠牲に [巨蟲列島 3巻](c)秋田書店/藤見泰高〉
中城先生と睦美もジグモに捕まり…
中城先生らと再び合流し、安全と思われる場所を目指す睦美たち。
野沢先生(マダニに襲われて死んだ)に弱みを握られていたところを中城先生に助けられていた青山は、それ以来中城先生に陶酔。
睦美は中城先生の指示で先頭に立ち、警戒しながら先を急ぐこととなる。
ところがジグモの巣に足を踏み入れてしまい、箕輪が襲われて死亡。
安全地帯を目の前にして錯乱した中城先生もジグモに捕まり、頼みの綱の睦美までもジグモに捕らえられてしまうのだった。
〈睦美までもが捕まってしまう [巨蟲列島 3巻](c)秋田書店/藤見泰高〉
【3巻のまとめ】
一行はホタルの幼虫の群れに襲われ、キャプテンが犠牲に。
中城先生らとともに安全な場所を目指す睦美たちだが、今度はジグモの巣に迷い込んでしまい、中城先生と睦美が捕まってしまうのだった。
次巻へ続きます。
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