神の侵攻によって滅亡に瀕する日ノ本に現れたのは、“神殺”と呼ばれる男だった。文字通り少女を背負ったその男は、少女の口から生えてくる刀を引き抜き、宣言する。「神は皆殺しだ」。新たなる本格ダークファンタジー。
(U-NEXT作品紹介より引用)
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。
神々の侵攻と「神殺」
今から1年前、突如として神々が各地の「妖(あやかし)」を率いて人間の国を侵攻し、その超大な力の前に成すすべなく多くの国が滅ぼされていった。
「神殺-かみそぎ-」1巻©講談社/爾弥餡丸
聖国(ひじりのくに)も例外ではなく、第一王女にして剣の腕前が立つ燕姫は側近の義武と共に神による襲撃から逃れ、反撃と再興の道を模索する。
その道中、大勢の鬼が真っ二つに切り殺されている死体を発見し、神を殺す力である「神殺(かみそぎ)」を持つ者の仕業と考えた燕姫。
絶対的な力を持つ神や妖は畏怖の対象ではあるが、義武は村の幼い子供らも容赦なく殺されたことへの怒りも強く、神殺を味方につけるために全力で探すことを決心する。
しかし、その直後に義武は聖国を攻め終えて現れた神(天ツ神・アメノオオクメ)によって一瞬で殺されてしまうのだった。
アメノオオクメ
目の前で義武が死に、神を前にした根源的な恐怖で身体がすくむ燕姫。
そこに1人の男が割って入り、アメノオオクメに挑みかかる。
その男こそが「神殺」。
「神殺-かみそぎ-」1巻©講談社/爾弥餡丸
背中に背負った幼い女の子・ヒルコの口から刀を取り出し、一閃でアメノオオクメの配下である鬼たちを切り捨てた。
神殺は恐怖に屈することなく人間離れした動きでアメノオオクメと渡り合っていく。
そのさなか、一定の大きさの円の範囲内を圧し潰すようなアメノオオクメの攻撃から燕姫を庇うようにして神殺が潰されてしまった。
一人残されたヒルコをアメノオオクメが狙うと、燕姫が勇気を振り絞って守ろうとする。
すると潰されてバラバラになったはずの神殺が異形の姿となって再臨し、圧倒的な力でアメノオオクメを仕留めるのであった。
「神殺-かみそぎ-」1巻©講談社/爾弥餡丸
神殺と妹のヒルコ
神殺とヒルコは兄妹。
かつて神を殺す力を宿して生まれたヒルコは禁忌の存在として神々から狙われ、魂を引き裂かれて心を殺された。
「神殺-かみそぎ-」1巻©講談社/爾弥餡丸
その妹を見て兄は神々への復讐を固く誓い、神殺の力で各地の神々を襲い続けているという。
燕姫から聖国の再興のために協力して欲しいと頼まれた神殺は、個人的には全く興味はなかったものの、燕姫を気に入ったヒルコのために少しだけ行動を共にすることに。
神殺は自分の目的地であるある場所への案内役を燕姫に依頼し、その目的地である霊峰へと向かうのであった。
アメノオシヒ
霊峰の修験道には神に襲われたと思われる村人の遺体がいくつもあった。
そんななか、四肢を失い虫の息となっている子供を見つけた燕姫は、その子を助けるために峠の村へと向かう。
だがその村は既に壊滅状態にあり、その国を拠点とするもう1柱の天ツ神・アメノオシヒが姿を現した。
「神殺-かみそぎ-」1巻©講談社/爾弥餡丸
虫の神であるアメノオシヒは、小さな虫を寄生させて人間を妖にすることができる。
燕姫が診療所で子供に応急処置を施すが、その子も、またその母親も妖に変化していってしまう。
神殺が妖を全て片付け、燕姫は助けてあげられなかった無念さを神々への怒りに変え、復讐を胸に誓うのであった。
運命の日蝕が始まる
神殺が霊峰を目指すのは、間もなく訪れる日蝕を見届けるためだという。
日蝕は地上と天上が次元を超えて一つになる現象であり、天上を統べる三貴神の一柱・アマテラスが顕現する。
「神殺-かみそぎ-」1巻©講談社/爾弥餡丸
神々による地上への侵攻は最高神であるアマテラスが元凶であり、神殺は日蝕の機会にアマテラスを狙っていたのである。
だが霊峰の頂上には先にアメノオシヒ、そしてアマテラスの代理である六道仙将らが既に居座っている。
頂上に到着した神殺は真っ先にアメノオシヒを仕留めるが、程なくして日蝕が始まり、アマテラスが顕現。
アマテラスの目的はこの地上のあらゆる魂を刈りつくし、世界の終焉となる「空劫」である。
それからしばらく時が経った後、片腕を失くした燕姫は正気を取り戻したヒルコに対し、神殺がその日命を落としたことを告げる。
神殺がアマテラスに挑んだ日蝕の日、いったい何が起きたのか―。
【1巻のまとめ】
今から1年前、突如として神々が各地の「妖(あやかし)」を率いて人間の国を侵攻し、その超大な力の前に成すすべなく多くの国が滅ぼされていった。
聖国(ひじりのくに)も例外ではなく、第一王女にして剣の腕前が立つ燕姫は側近の義武と共に神による襲撃から逃れ、反撃と再興を模索していたところで神を殺す力を持つ男・神殺と出会う。
神殺は魂を引き裂かれて心を殺された妹・ヒルコの敵討ちのために神々を皆殺しにするのが目的である。
神殺たちは霊峰の頂上で日蝕の時を迎え、元凶であるアマテラスが地上に顕現。
運命の決戦が始まるのだった。
次巻へ続きます。
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