薄幸サラリーマン更科二郎が、ひょんなことからロードレースを始めることになりました。
妻が失踪し、娘のふくのも手がかかる存在ですが、自転車に乗っているときだけは何もかも忘れられます。
日本人だけでツール・ド・フランスを目指すヨーコのチームに誘われ、監督にMAX比嘉、選手は桜島をキャプテンとし、更科、小菅、勇二郎、弾吉によるチーム「BLUE SEAGULL」が発足。スポンサーは半田グループです。
初レースとなった全日本実業団東日本ロードで見事優勝を果たしたBSですが、チームとしての実績がないほか、比嘉監督も黒い過去を抱えており、さらにあと1人選手が足りないなど、ツール・ド・フランスへの道は険しいものとなっています。
チーム強化のため勇二郎がフランスへの武者修行に旅立ち、次なるステージであるツール・ド・北海道ではチームの存亡を賭けたBSとFEH(梶プロ)のチームバトルロワイヤルが繰り広げられることとなりました。
エミールの失踪をうけてスランプに陥った更科を除き、BSのそれぞれが闘志を燃やす一方、梶プロはまさかの持病を抱えながらの出場。
ツール・ド・北海道が開幕。
第1ステージのT・Tでは梶プロが好タイムをたたき出すも、イタリア帰りの浦霞が圧巻の走りを見せ、全体トップでフィニッシュ。
ツール・ド・北海道の第2ステージでは、桜島が一人旅で逃げ続け、それを浦霞・南部・更科の3人が追う展開になります。
そこで更科へ課された指令は「浦霞と南部の2人を沈めること」。
18巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
更科の作戦
浦霞と南部を沈めるため、更科は早速揺さぶりをかけてペースを乱し、南部と浦霞の体力を削りにかかります。
〈浦霞と南部を揺さぶる更科[かもめ☆チャンス18巻](c)小学館/玉井雪雄〉
更科の露骨な裏切りにより、ついに南部の体力が底を尽き後退。
浦霞は憤慨し、約束していた下り坂の勝負で本気を出すことを決意します。
更科 vs 浦霞 本気の下り坂バトル
更科と浦霞、本気の下り坂勝負。
更科の本気の下りは浦霞さえも寄せ付けません。
〈更科と浦霞の下り坂バトル[かもめ☆チャンス18巻](c)小学館/玉井雪雄〉
更科は下りで浦霞をチギるため、さらにスピードアップしていきます。
更科と浦霞の差は徐々に広がりながら、2人は前を走っていた東野を追い抜いていきます。
浦霞は2か月前に起こした下りでの落車がトラウマとなっており、なかなか下りを全力で攻めることが出来ません。
トラウマを克服するべく、心のリミッターをはずして更科の走りを真似する浦霞でしたが、付け焼刃のテクニックは通用せず、あえなく落車。
〈浦霞が落車[かもめ☆チャンス18巻](c)小学館/玉井雪雄〉
無我夢中の更科は落車に気づかないまま、1人で桜島を追います。
浦霞はすぐにレースに復帰しますが、左手首を骨折していました。
エミールの再登場
下り坂が終わり、燃え尽きるかのようにペースが緩む更科に、エミールが車で並走しながら声をかけます。
エミールはヨーコの父に同行してレースに立ち会っており、イタリアのプロチームに日本人3人を加入させるための選考を兼ねていたのでした。
〈エミールと思わぬ再会を果たす[かもめ☆チャンス18巻](c)小学館/玉井雪雄〉
エミールの登場に驚き、我に返った更科。
浦霞の落車にも気づき、これから自分がどうすればよいかを再確認します。
浦霞の底力
更科が目指すべきは桜島との合流。
しかし、浦霞は負傷しながらも猛追を見せ、更科に追いつきます。
〈負傷しながらも追いつく浦霞[かもめ☆チャンス18巻](c)小学館/玉井雪雄〉
浦霞は先頭まで引っ張る約束を果たすべく、さらにペースアップして更科をけん引します。
後続の大集団では大規模な落車が発生。
浦霞・更科を追う集団は20名ほどになっていました。
そして残り10kmにしてついに浦霞・更科が桜島を捉えます。
ゴールスプリントと第2ステージの決着
時を同じくして後続集団から東野(GUNLAP)、吉沢(YAMATODA)、マリオ(MITUWA)など各チームのエース級数名がアタック。
ケンカしていた晶がこっちに向かっていることを知った小菅もやる気を取り戻し、アタックについていきます。
更科たち3人との差はみるみる縮まっていき、最後の直線。
浦霞は落車の際に破損していたチェーンが切れて脱落。
更科はアシストとしての役目を忘れて桜島と先頭を争いリードしますが、直前で自分の役割を思い出して減速。
そのまま桜島が1位、更科が2位でFEH・BSがワンツーフィニッシュを飾り、桜島が総合優首位となりました。
〈更科の手加減で桜島が首位に[かもめ☆チャンス18巻](c)小学館/玉井雪雄〉
しかし、あからさまに勝利を譲ってもらったことにプライドが傷ついた桜島は更科に憤慨しますが、ついに悲願の1位となったことで表彰式では涙を流します。
また、エミールは更科と話し、自身のトラブルについて更科が責任に感じる必要はないことを伝えます。
すっと膝の力が抜ける更科と、さらに発破をかけるエミール。
〈どんな逆境にも負けないエミール[かもめ☆チャンス18巻](c)小学館/玉井雪雄〉
浦霞も更科の下りを称えます。
当の浦霞は全治6週間と診断され、翌日の具合を見てリタイアかどうか判断することとなりました。
翌日は早朝から雨。
コンディションが悪いなか、レースは続きます。
【18巻のまとめ】
ツール・ド・北海道の第2ステージ。
桜島と更科がワンツーフィニッシュを飾りました。
一方、浦霞は落車によって手首を負傷。翌日のレースに参加できるかも不透明です。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら
全巻まとめに戻る
-
-
参考人生をやり直すためにツール・ド・フランスを目指す『かもめ☆チャンス』全20巻
続きを見る